平日日刊話題の本の情報をお届けします。
自己啓発、料理、動物、経済、趣味のコレクション、
一緒に本を楽しみましょ♪
2006年09月14日
第135回直木賞受賞作品。
帰り電車の中で読んでいて、涙ぐんでしまいました。
6つの短編集です。
どれも、あんまり器用でない人たちを描いている、
切ない作品でした。
簡単に概略を。
器を探して
ケーキを作らせたら天才的なヒロミと
主人公は、ヒロミを支える秘書的な女性。
クリスマスイブ、恋人とのディナーを予定している彼女は、
突然岐阜県への出張を命じられる。
次の新しい作品を載せる器を探してきて、というもの。
器を探すという地味なテーマですが、
最後は読後感もすっきりした素敵な作品。
犬の散歩
捨て犬の飼い主を探すというボランティアをしている女性が主人公。
犬にかかる費用を捻出するために、スナックで働いている。
子どものいない夫婦とその義理の両親、スナックに来るIT社長。
みんな優しい人間で、おかしく、ほんわかした一作。
守護神
大学の社会人クラスでは、
レポートを代筆してくれる女性のうわさがあった。
単位を落とさないために彼女を探す主人公。
だが、彼女が代筆を引き受けるのは、
彼女なりのポリシーに見合う人間のものだけ。
行き詰る会話から、
本当の自分の目的を取り戻すシーンがおもしろい。
タイトルの守護神って、二宮金次郎のストラップなんですよ。
ちょっと欲しいかも。
鐘の音
一番好きな作品。
回顧録というかたちで物語は進みます。
芸術家肌で、人付き合いもうまくなく、
周囲に溶け込めない仏像修復業の男。
ある寺で、ひとつの仏像に心を奪われる。
あまりの思い込みがかえって親方の反発を招き、
とうとう修復の大事な部分からははずされてしまう。
仏像よりも寺の鐘を愛する村人に、いらだつ男。
そんな彼は、
付き合っている女性から子どもができたと打ち明けられる。
世俗を厭い、仏像にすがる彼。
その思いあまってか、修復の最後の日、仏像の指を折ってしまう。
それがきっかけで、修復の仕事を捨てることになった彼。
かつての同僚を訪ねた彼が、かの仏像の真実を知ります。
それは、実は仏像ではなく観音であったこと。
指を欠いたことで、結果的には女性と結婚し、
子どもを育てたのは観音の思し召しであったに違いないという同僚。
「子どもを殺さずにいてよかったと思うんだ」と答えた男は、
もうかつての純粋で不安定な青年ではありませんでした。
別れ際に、今からどこへ行くのかとたずねられた男。
この最後のせりふで、電車の中にもかかわらず涙してしまいました。
「おれは昔から鐘の音ってのが嫌いだった。
いまから、娘の鳴らすウエディングベルってのを
ききに行かなきゃいけないんだよ」
あと二編はAに続きます。
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話題の小説系
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思わず二回に分けてしまった、
風に舞いあがるビニールシート。
短編集で、どれも味のある作品なので、
お手すきの折にご一読いかがでしょうか。
力不足ですが、概略をご紹介です。
ジェネレーションX
クレーム処理のために、
取引先の若者と県外に車で出かけることになった主人公。
となりに座った彼は、車に乗ってからずっと携帯で友人と話をしている。
どうやら、週末に同級生が集まる会の打ち合わせをしているらしい。
集まれない同級生がいるらしく、
携帯はひっきりなしになっている。
若者と携帯というシチュエーションにいらだちながらも、
話の内容に引き込まれていく主人公。
かつての野球部のメンバーが集まり、野球大会をするのだが、
出てこられないという友人がいる様子だ。
主人公は実はもと野球部で、甲子園出場をした選手だった。
「大人になっても、その日だけは子どもでいたい」という
若者に共感する主人公。
「シラケ世代って、何考えてるのかわからなかったんですが、
かっこいいっすよ。」という若者にとっても、
主人公はジェネレーションXだった、という話。
ほのぼのした一本。
風に舞いあがるビニールシート
表題作。
主人公は国連事務職員として東京の事務所に勤務している。
かつての夫、エドが、アフガニスタンで勤務中に死んだという
ショックから立ち直れずにいる。
一年に一度しか会えないこと、
いつも危険にさらされているフィールド職員を待つ不安から、
離婚していた二人だが、
かえってそれが主人公を苦しめていた。
東京で、内戦のない平和な国で、夫婦生活を送りたい主人公。
安定や、平和から逃げるようにフィールドに出て行くエド。
お話の最後の方で、
エドが家庭というものに何の希望も持てなかった理由も、
少し描かれている。
エドの最期をきくことで、
主人公はフィールドに出ることを決意する。
押さえても押さえても、風に飛ばされるビニールシート。
フィールドで行う活動が対処療法にしかならないことを、
エドがたとえたせりふ。
これがタイトルになっている。
泣きたいとき、感動したいとき、気分を変えたいとき、
手に取るならこの一冊。
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話題の小説系
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長谷川理恵さんといえば、モデルさん、
というイメージが強い女性ですが、
このところたくさんエッセイの本を出していらっしゃいます。
モデル時代の、セレブ、っていうんですか、
コンサバティブな服装のイメージが強かったので、
この本をひらいてびっくり。
化粧も薄いし、Tシャツ、ジーンズ、チェックの長袖シャツと、
すごくカジュアル。
それに、体が「厚く」なったような気がします。
スタイルはもちろんいいんだけど、筋肉質になったというか。
30代になって、体にいいこと、
心地よいことを彼女なりに集めた本。
30代の女性が、あこがれていることを具現化したみたい。
マラソンに参加し、海を愛し、いい野菜を選ぶ。
わかりやすいブランドではなく、カジュアルだけど手の込んだ、
仕立てのいいものを身につける。
自分に合う、心地よい、ライフスタイルに合う、がキーワード。
20代の頃、やみくもにブランドの服をかいあさった。
30代の今は、自分に合うそれなりのものをチョイスする。
あんまりブランドブランドしすぎるのもだめみたいです。
いろいろ、お気に入りのものが紹介されていますので、
ちょっと書いてみます。
まず、鎌倉にある「タータス ストアー」というサーフショップ。
町でも着られるような、オシャレなカジュアル服が
そろっているそうです。
足元のオシャレ、ビーチサンダル。
30代の女性がはくものだから、それなりにしっかりしたものを。
ヒールがついたものもあるそうです。
洗顔は冷水で。
仕事の日は化粧水だけ。オフの日はそれに乳液をプラスする程度。
とてもシンプルなお手入れみたいです。
また、野菜ソムリエや、オリーブオイルマイスターという資格を
とって、食べることを大事にしている。
黒砂糖とかパプリカとか、ハチミツとか、お取り寄せしている
食品も紹介されています。
ほんとに、時代を体現する人だなあ、とおもしろく読みました。
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生活、ほっこり系
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著者は、あのイエローハットの社長さんです。
脱サラして「ロイヤル」という会社を興し、
現在は誰でも知っているカー用品の専門店チェーンに成長させました。
鍵山さんの著書をいくつか読んでいるのですが、
とても清廉潔白な経営者だという印象を受けます。
以前読んだ本でのエピソードですが、ちょっと書いてみます。
ある、大手自動車メーカーに納品、請求書を出したところ
入金額が、請求金額の9割しかなかった。
問いただしてみると、
「1割くらいの値引きで文句を言ってきたのは御社がはじめてですよ」
と軽くあしらわれたとか。
そこで、鍵山社長はどうしたか。
業界の不正にうんざりしていた彼は、
迷うことなく取引を中止したのだそうです。
こんな鍵山氏ですが、掃除コンサルタントとしても有名です。
掃除をすることで、赤字の会社が黒字になり、
荒れていた学校がよくなり、
暴走族が更正したりということがあるそうです。
もともと、小さな会社の居心地をよくしようと、
自ら掃除を始めた鍵山氏。
少しずつ、荒れていた社員が変わり、会社も黒字化することで、
いろんな会社から掃除研修に来たいという
要望が増えてきたのだとか。
今は、掃除研修担当の社員をおいているそうです。
掃除も徹底していて、会社での掃除の取り組みも詳しく書かれています。
朝、早めに出社したりだとか、
掃除道具をきちんと整理して管理したりだとか、
清掃会社みたいに思えるほど。
そして、掃除の第一歩として、
トイレの掃除をとても大事にされています。
トイレ掃除の基本は、素手でトイレに向かうこと。
汚れがあればこすり、サンドペーパーで磨いたりもする。
荒れた学校のトイレ掃除をする場面が印象的。
自主的に集まった生徒たちは、素足でトイレに入るように言われ、
最初は抵抗します。
でも、どんどんきれいになる便器に、「すごい!」「写真とって」
という声もきかれるくらいに。
他にも、掃除をすることで会社や地域が活性化していく様子は
感動すら覚えます。
この本を読んで、掃除に対する気持ちを180度入れ替えました。
週末、しっかり掃除に取り組んで見ます。
自己啓発書として、オススメの一冊。
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ビジネス、営業系
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ブロック・W著、となっていますが、
実際はほとんど橘氏が書いたような本。
元になっている本は、1976年にアメリカで発行されました。
「擁護できないものを擁護する」というタイトルで、
反社会的だと思われているものを、
いろんな理屈でヒーローにしたてあげてしまうというもの。
といって、支離滅裂なものではなく、とても筋が通っている。
アメリカでは超ロングヒットとなった本だそうです。
この本全体に流れる思想が、「リバタリアリズム」という思想。
市場原理主義や、小さな政府、として知られています。
要するに、世の中は需給の関係で調和されるのだから
政府による介入は不自然であり、不要である、という感じみたい。
その主義にのっとって、
擁護できない人たちを擁護するその論法は。
たとえば、
・悪徳警官
セルピコという映画を例に挙げて、
正義の味方の警官が、正義を執行するのに
超法規的手段を用いたことを指摘。
邪悪な法律に従うことは邪悪であるとして、
疑問を持たない遵法精神の怖さを説明している。
・闇金融
利息制限をすることで、優良企業はほんとうに貧しい人
=回収できないリスクの高い人にはお金を貸さない。
闇金融を取り締まることは、貧しい人をよけいに追い詰めること。
・慈善団体に寄付しない悪漢
ほとんどの賞賛される慈善団体の行っていることは、
悪影響しか及ぼさないことが多い。
これにお金を出さない分別も大事。
橘氏は、内容を現代の日本に置き換えていますので、
他にも、ポン引き、ホリエモン、シャブ中、2ちゃんねらーなど
の普段擁護されない(?)人たちを次々とヒーローにしていきます。
おもしろいイラストで、過激なものの読みやすい本。
また、前置きで大変丁寧に思想についての説明があり、
これだけでもお得。
橘氏の、日本をリバタリアリズムで改革するという案は
なかなかおもしろかったです。
頭の体操になりそうな一冊。
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世間話、時事ネタ系
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けっこうお肉も好きな私ですが、
この本を読んでちょっと食べられなくなりそうです。
菜食主義者の女性が著者。
京都でベジタリアンカフェ、カフェ・ピースを経営されています。
ここでは野菜メニューしか出さないのはもちろん、
アルバイトの方にも革製品を使わないよう約束してもらっているそうです。
著者がベジタリアンになった課程が述べられていますが、
つらくて読めなかった。
獣医学部に入った彼女ですが、
そこで動物を解剖するときの残酷さに衝撃を受けます。
「一殺多生」というのだそうですが、
残酷な様子に我慢できなかったのだとか。
また、食品業界でも牛、ブタなどの「経済動物」は
とてもひどい扱いをうけているのだそうです。
その後、野菜しか食べないベジタリアンとなるのですが、
体の調子もよく、大変お元気だそうです。
以前からマクロビオティックに興味があって、
おいしい野菜料理があったら、という気持ちで読み始めたのですが、
ぜんぜん違う意味で、肉を食べるのから少し離れてみようと思う
ようになりました。
ずうずうしくも、著者の方にメールを差し上げたところ、
肉を避けるだけだはなく、代替の栄養もきちんととってください
とのアドバイスをいただきました。
玄米、生野菜、納豆、豆腐が必須なのだとか。
他にも、菜食主義を実践されている方の話なども載っています。
巻末、(というより後半半分)は、
ビーンズ王とタイガー王という正反対の性格の王様の出てくる
子ども用の読み物つき。
アマゾンに、「自分に厳しく」ってあるけど
そんなことないように思いましたよ。
菜食にしたことで、体調もよくなり性格も穏やかになったそうです。
一人暮らしではないし、強制するつもりはないので、
今のところ自分ひとり菜食主義を始めてみました。
菜食主義=ダイエットではないと割り切って、
野菜のてんぷらなども食べています。
あんまり今のところ辛くないなあ。
体調もよくなったら、またご報告しますね。
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生活、ほっこり系
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今年になって、新婚旅行にいった私。
メキシコシティの若い日本人の集まる宿に泊まりました。
ちょっと年配の私たちでしたが、
いろいろと学生の方の話をきくことができて、
それは楽しい思い出です。
でも、「強盗にあった」だとか、「パスポートをとられた」
などという武勇伝(?)を聞くと、
ご両親を心配させちゃだめよ、なんて言いそうになって、
自分が年をとったなあと思いました。
この本は、日本人がイラクで人質になった事件の起きた年に
出版された本です。
サブタイトルが、「プロのNGOが紛争地でやっていること」。
人質になった方たちに対して、
「なぜあんなところに行ったんだ」という論調が、
日本では巻き起こりました。
自己責任、という言葉がいろんなところできかれました。
著者は、その論議自体が的外れだといいます。
そのような紛争地帯に、素人が行くこと自体が異常なのだと。
著者も、いろいろな危険な地域に取材に行くそうですが、
その前に数ヶ月かけて下準備をしていく。
会うべき人とのコネクション作り、危険度合いの調査、
避難先などを調べ、予定もきちんと組む。
また、どうしても危ないと思うときは、
そこをレポートするのは現地ジャーナリストの仕事、と割り切ります。
また、外国のNGOと日本のNGOの違いについても述べています。
日本では、NGO=ボランティア、みたいなイメージがあると思います。
(少なくとも私は、です。)
が、海外では、きちんと人件費も出て、プロとして活動をしている。
紛争地に赴くのには、民間のセキュリティー会社と契約を結び、
安全を確保している。
また、現地に溶け込み、
コミュニケーションを深めることで危険を遠ざけもする。
また、DDR(武装解除・動員解除・社会復帰)という、
紛争国を復興させるためのプロジェクトについても大変詳しい。
戦犯を裁くための法廷、司法の確立。
水道、ガスなどの社会的インフラの復興。
紛争を新たに起こさせないための民主的手法。
国際政治を学んでいる方には大変おもしろい本ではないでしょうか。
NGOも、復興支援国も、
最終的には自国への利益誘導の目的もあるようなのですが、
それでも、支援を受けて復興することは
その国の庶民にとってはありがたいことではあると思います。
日本が今後、武力以外で国際支援を行うにはどうすればいいか。
自衛隊は、
「日本という大国も支援してるというアピールのための客人」
的な立場であったとも。
日本の国際援助のための指南書としても、今こそ読みたい一冊。
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世間話、時事ネタ系
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2006年09月07日
ニュース番組で、連日北朝鮮関連のニュースが流れています。
本のタイトルにもあるイージス。
ニュースでもこの言葉がきかれますが、イージスとは何ぞや。
ネットで検索したところ、
「イージスシステムとはレーダーで目標物を察知し、
それを処理(攻撃)するシステムの1つ。
コンピュータにより発見直後から多数の目標物に対し、自動的
に兵器を選んで対応するという点でより防空能力が高い」(オールアバウトより)
ストーリーは、このイージス艦について発表した
防衛大学生の論文から始まります。
経済発展だけを遂げ、中身のない日本を守るイージス艦は
「亡国の盾」であるというもの。
彼を危険視した防衛庁の秘密組織ダイスは、
彼を事故に見せかけて謀殺します。
それにつけこんだ北朝鮮の工作員、ヨンファは、
彼の父親であるイージス艦艦長宮津とともに「いそかぜ」を乗っ取る。
アメリカ軍が偶然にも作り出したグソーなる爆薬を、
首都に打ちこむべく、いそかぜは東京を目的地として進む。
高級士官によるクーデターを阻止すべく立ち上がったのは、
いそかぜを何より知っている専任伍長の千石だった。
いそかぜに潜入したダイスの工作員、如月行とともに
士官、北朝鮮の工作員と戦う千石。
とうとう、いそかぜはその姿を東京湾に現した…。
映画にもなっている大人気作です。
(ちなみに、映画だけを観たら消化不良になります)
この小説のおもしろいのは、
それぞれの登場人物の背負う過去が、とても密に描かれていること。
仕事に逃げることで、家族から孤立する千石。
優秀な兵士ではあるが、孤独を抱えている如月。
政治家、自衛官、ダイスの工作員や長官、北朝鮮の工作員も
単なる悪役ではなく存在感をもって描かれている。
どうしてこの小説をもう一度、と思ったかというと、
ヨンファの(映画のCMで、中井貴一が言ったキメ台詞)
「よく見ろ、日本人。これが戦争だ」。
この台詞が、今の日本に突きつけられているような気がして。
クーデターを起こしたいそかぜに対して、
他の自衛艦が攻撃できず、ミサイルを打ち込まれるシーンがあります。
「そちらから撃つことはできまい」と、
かつての友軍攻撃のスイッチを押す宮津。
戦力でありながら、
それを否定され続けた自衛隊の皮肉をついているようです。
戦争はもちろん反対。
でも、危機感を持つことを、ちょっと忘れていなかったか、
と思うのです。
まあ、福井さんの作品には、彼の国家感というか
思想がたっぷり行をつらねていて、
実はその辺を読み飛ばすことも多い私なので
あまりえらそうには言えないのですが。
グソーが発射されるまでのハラハラドキドキを楽しみつつ、
ちょっぴり北朝鮮とか、日本に対しても考えさせられる本。
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話題の小説系
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もともと涙もろい私。
読むにつれて、ほんとうにぼとぼと涙を落としてしまいました。
フランスでベストセラーになった本だそうです。
著者、ティムは、3歳で母親に電柱に縛られ、捨てられます。
母が去ったあと、アルコール中毒になる父。
イコロイインディアンの血をひく勇敢な男性でしたが、
妻に捨てられたストレスを、
暴力というかたちで子どもにぶつける日々。
やがて再婚したものの、虐待は日々ひどくなります。
足の骨を砕かれ、ソーシャルワーカーの手で
病院に入れられたのが4歳。
誰の見舞いもなく、7歳までを病院で過ごします。
他の子どものお見舞いのプレゼントの包装紙をこっそり手に入れ、
それだけを心の支えにしていたという悲しい日々。
退院したものの、行く場所もなく孤児院に入ります。
そのとき、近くにあった美しい白い家に、
彼は「幸せの家」と名づけました。
架空のものに慰めを見出すものの、
実際の救いはなく、やがて少年院に。
まわりの大人のひどい仕打ちに、脱走するものの、
仕事もなく売春をしたり、悪い仲間と付き合うようになります。
転機となるのが、人間味のある判事との出会い。
初めて彼に人間として接してくれた判事のために、
更正するために石工の仕事を始めます。
それから、ボクシングをはじめ、
チャンピオンになるものの精神的には満たされない日々。
彼の人生を救ったのは、クリスチャンの人々でした。
社会的に恵まれない人たちの暮らす共同体に入り、
愛すること、赦すことを教えられます。
神父さんたちの赦しに触れて、戸惑い、
何度も昔の自分に戻りそうになるが、
決して自分の弱さから目をそむけず、
精神的に立ち上がる主人公の強さ。
そういう人間をだめにしてしまう大人たちの恐ろしさ。
涙なしにはページをめくれませんでした。
やがて、上流階級の娘と恋をし、
立場の違いに戸惑いながらも結ばれる。
その娘は、彼が幼い頃心の支えにしていた「幸福の家」の娘だった。
実話なので、きれいごとだけではなく、
著者の葛藤がありありと描かれている。
性欲、復讐心、ぎこちない両親との面談。
愛すること、赦すことの大事さと大変さを教えてくれる本。
マザーテレサの逸話も出てくるのですが、
クリスチャンにはこんな心の立派な人が、現在もいるんでしょうか。
どうしたらこんなに強くなれるんだろうか、
とふと自省もした一時でした。
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話題の小説系
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国連の演説で、
日本語の「モッタイナイ」を使って資源の有効活用を訴え、
一躍日本のマスコミで有名になった女性。
ワンガリ・マータイさんは、
アフリカ人女性として初のノーベル賞受賞者です。
ケニアで生まれた彼女は、植樹活動である「グリーンベルト」
運動を通して祖国の環境保護、
農民の生活向上に力をつくしてきました。
その30年にも及ぶ活動の記録と、インタビューを掲載した本。
この本を読むまで、彼女のことは知っていましたが、
植樹活動をする環境おばさん、くらいの考えしかなかったんです。
日本で植樹活動というと、これも間違った認識かもしれませんが、
記念行事的なところがあるような気がします。
ところが、砂漠化が進み、食事の用意にも薪が必要なケニアでは
まさに生活にかかわる大切な事業なのです。
本書を手に取ったとき、今風の「ロハス本」かと思ったのですが、
さにあらず。
グリーンベルトという事業の30年史。
最初の失敗、徐々に規模を広げていく様子が
冷静な文章で書かれています。
日々の生活に追われ、環境問題なんて
自分には関係ないと思っている農民を、
どのように啓蒙し、一緒に取り組むか。
土地の決定者を大事にし、短期間でわかる「ご褒美」を与えるなど、
他の文化のもとで事業を行う企業にも通用しそうなマニュアル。
資金集め、ただの環境問題ではなく、
経済的に成り立つものであろうとする姿勢。
また、苗木を預け、育ったところで買い取るシステムには
今流行のwin-winシステムを見ることができます。
アフリカを貧しくしているのは、
エリートの黒人たち、というくだりにも、
庶民の立場に立ったものからの厳しい視線が見られます。
それにしても、なんてエネルギッシュな女性なんだろう、
というのが感想。
政府からはにらまれ、農民相手に苦労を重ね、
それでも信念を曲げなかった30年。
いったい何が彼女のエネルギーなんだろう。
今は政府の役職を得ているそうですが、
それでも、「腐敗の根は深いが、内部から変えていくしかない」
と力強く語っている。
単なる理想家ではなく、現実に切り込んでいく。
女たるもの、こうでなくちゃ。
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世間話、時事ネタ系
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A4サイズで見開き図解つき。
この手の本、最近多いですね。
広く浅くいろいろ知識を得たい現代にはぴったりの手法なんでしょう。
私もぱらぱらよくめくっているのですが、これ、
けっこうおもしろかったですよ。
経済を解説したものは多くありますが、
こちらは流通や値段の決まり方など、
日常生活にかかわるものを経済学的に解説したもの。
市場の役割など、本当に基本的なことから入っています。
私がおもしろいと思ったのは、
世の中で一般的に考えられていることを否定していること。
たとえば、
「銀座のコーヒーが高いのは土地代が高いからではない。」
銀座あたりはデパートや映画館が多くて、
人が集まるわりには喫茶店が少ない。
よって、コーヒー代が高くても客は入る。
コーヒー代を高くとれるので、テナント代、土地代も高くなる。
なるほど。
「流通業は中間搾取?」
これはちがう。
原価はいくらなのに、高く売られている、
という話がありますが、
売ってくれる人がいなくなれば手に入ることすらない。
漁村で、たくさん魚が採れすぎると腐らせるだけになる。
商人が仲介することによって、漁師に現金が入り、
山村に住む人間が魚を手にすることができる。
「被災地で高く売るのは悪?」
安すぎると買占めなど、必要でない人まで物資を手にしてしまう。
また、どれだか高くしようとしても競争が起きると、
値段はそこそこに落ち着くものである。
「政府の財政赤字は悪くない」
よく、マスコミが国民一人当たりの借金を発表することがあり
ますが、私いつも疑問だったんです。
だって、私が実際に払う必要ってあるんですか?
これも、はっきりと「あなたの借金ではない」と書いています。
そりゃそうだ。
日本国債が日本人に買われている以上、
日本人の金融資産が増えているということである。
政府の赤字と民間の黒字はだいたい合致するものだそうで、
変な危機感を持つのは間違っているそうです。
それにしても、こうやってみると、
経済で説明できない事象ってないように思えますね。
誰かに話してみたら、ちょっと見直されそうな、カラクリ特集。
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ビジネス、営業系
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たかぎなおこさんは、イラストエッセイの本を何冊か出版されて
るんですが、ときどき好きで読み返してしまいます。
私が一番好きなのは、「ひとりぐらしも5年目」。
私も、就職と同時に実家を出て、
一人暮らしを何年かしていたので、思い当たることとが多いんです。
ごはんを冷凍していたり、お花よりも野菜を買ってしまったり。
一人暮らしの案外と地味なところを書いていて、笑ってしまいます。
今回は、人生の「初体験」シリーズ。
著者の方は身長150センチ、三重県の生まれです。
身長は違うのですが、地方都市の、
そして多分同じくらいの年齢の女の子が体験する「初めて」。
あるあるある、ってとても懐かしい気持ちになれた一冊でした。
表紙のイラストにもある「初めてのマクドナルド」
魚、味噌汁、漬物、玉子焼き。
こんな普通の食生活だったちょっと昔の子どもが、
初めてポテトを食べたときの喜び。
Sサイズの袋を大事にとっておいたっていうのが笑えます。
他にも、初めてのアルバイトや、焼肉、居酒屋での飲み会など。
居酒屋に初めて行ったとき、
意味もなく飲みすぎたりはしませんでしたか?
私も、初めてお酒を飲んだときは、
「平気なのよ」と無理をしたのを思い出しました。
居酒屋の、チープ(失礼!)で塩辛いメニューも楽しかったなあ。
この本のおもしろいと思えるのが、その後、があるところ。
マクドナルドは、昔よりも安くなっていて、
漫画の投稿は今となっては恥ずかしい思い出。
焼肉も、今では「ちょっと豪華だけど、普通に食べられるもの」。
回転寿司でも、せいぜい7皿が普通になりました。
何にでも初めてってありますが、なかなかうまくいかないのが普通。
そのときのこっぱずかしい思い出をくすぐってくれます。
イラストエッセイなので、簡単に読めるので、
ちょっと親しい人にも渡してみたらいかがでしょうか。
私が初めて回転寿司に行ったときはね、
なんてちょっとした話題ができそうです。
回転寿司には行った事がないの、という人にはぜひ、
一緒に初体験させてあげてください(笑)。
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生活、ほっこり系
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タイトルがうまい。
だんなに、夕飯を食べながら「レンタルお姉さんってどう思う?」
(だんなはレンタルお姉さんのことはぜんぜん知らない)
ときいてみました。
一瞬だけど、ちょっとにやって笑ってた。
真剣にお仕事をされている方には申し訳ないんだけど、
このネーミングってなんというか、
ひきつけられるものがありますね。
お仕事の内容は、ニート、ひきこもりといわれる人たちの
カウンセリングと社会復帰のコーディネーターというところでしょうか。
他にも類似する仕事はあるのでしょうが、
本書に関してはニュースタートという
NPO法人で働く人に関するルポタージュです。
家族でもなく友だちでもない、レンタルお姉さん。
ひきこもりの方のいるご家庭に入って、
面談することから社会復帰をうながします。
とはいえ、人に合うことがイヤでひきこもっている人が大半なので、
面談までにも大変な苦労と時間が伴ないます。
何通も手紙を書き、電話をし、部屋を訪問しても、
スムーズに話をできることも少ないようで、
中には殴られたりすることもあるようです。
いろんな「お姉さん」の活動を、実際に同行して書いていて、
その大変さと情熱に圧倒されました。
信頼を裏切ることはできないから、
といって6時間待ち合わせの場所で待ったお姉さん。
部屋に入るなといって殴られたお姉さん。
それよりも気の毒にすら思えるのが、
依頼者である親からの「妨害」。
いざ、子どもが社会に出ようとしたとき。
それにはすごいストレスが伴なうのですが、
子どもをかばってしまうお母さんの話などが出てくると、
ため息が出ます。
それにしても、変に納得してしまったのが、
女性が男性の部屋を一人で訪ねて不安ではないか、
との問いに対する答え。
「それができる男性ならひきこもってはいません」
もちろん、男性スタッフもいて、
いつも一人ではないんですが、仕事をしている女性の強さを
見たような気がします。
ニート、ひきこもり=更生させるべきものというスタンスなので、
まあ、それは正しいんですが、
今ひとつニートに対する視線が欠けているのは事実。
でも、仕事への情熱や、一生懸命さを思い出したいときに、
感動できる一冊です。
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世間話、時事ネタ系
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2006年09月04日
武田康伸という方は、カフェ業界ではとても有名な方のようです。
現在のカフェブームを作った人、カリスマ、なのだとか。
13坪という小さなスペース。
しかも、雑居ビルの9階というかなり入りにくいスペースで
カフェをオープンし、年間4万人を動員した実績をお持ちです。
普通、こういう商売は立地がすべてだというけど、
こういう悪条件で、いったいどうやったのでしょうか。
しかも、最初の資金は360万円だったそうです。
そのため、できる工事、壁の張替え、ペンキ塗り、
ちょっとした配線、
そういったことをご自身とスタッフで行ったのだとか。
それを、武田氏は、自分で手を入れることで空間を作る、
とても大事な作業だとおっしゃっています。
また、空間を大事にするために、自分の好きなものにこだわっています。
チープでインスタントなものではなく、
アンティークでシックなものを自分で探してくるのだとか。
カフェだけではなく、経営論としてもおもしろく読めます。
もちろん、おしゃれな編集で、写真も多いので、
ビジネス書というより雑誌感覚で手に取れます。
何より、おもしろいと思ったのがこの方の
「10割を作るのではなく、発展させていく」という考え方。
オープンするときに完成させている状態にするのではなく、
スタッフ、そして自分自身で常に店を変化させていく。
家具の配置や、音楽、そしてスペースの使い方など。
これって、今の時代にはとてもあっているように思います。
うまく言えないんだけど、ネットの世界でも、
最終的に作るのは自分、というサービスがたくさん出てきている。
ブログでも、ソフトでも。
そう考えると、現場の雰囲気を敏感に読んで、
変化させていくってなかなかおもしろいやり方かも。
経営論がほとんどですが、
最後には実際に必要な経費など、
カフェオープンを考えていらっしゃる方には
お役立ちのデータがそろっています。
この本を持ってカフェに行くのもなかなかいいかも。
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ビジネス、営業系
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昨日まで、ちょっとハードな(?)
経済系の本だったので、
今日はちょっとまったりムードで。
先日、法事がありました。
大人ばかりだとかたくるしいばかりですが、
4歳の子どもがいて、ずいぶんと和み、救われた思いでした。
無邪気で、いるだけで雰囲気を変えるって、子どもってすごい。
少子化も、私も該当世代なのでそうなる理由もよくわかります。
でも、子は宝っていう言葉もなかなか捨てたものではないな、と。
さてさて。
こちらは30歳独身の男性が全国101人の子どもの名言、
迷言を集めた本。
見開き2ページで、一言を紹介。
とにかくほほえましく、笑えます。
けいちゃん4歳
くだものが食べたかったときに。
「お父さん、ケダモノ」
お母さんじゃないところがナイス。
ナツちゃん8歳
ママが「大きい家が欲しいな」と言ったときに。
「掃除嫌いなんだから、大きい家住めないでしょ」
これは言われたらへこみそうだ・・・。
まりお君4歳
かまってほしいときに。
「嘘熱出たんだよ。ちょっと嘘熱だった。」
自分で嘘って言っちゃってる・・・。
ひかちゃん4歳
ママに「ママのパパなんだからね」と言われて
「いっしょになかよくつかおうね」
女にとって男は使うもの。
姫ちゃん3歳
手のひらを太陽にの歌を
「ぼ〜くらはみんな、生きるのか〜
生きているのか 笑うのか〜」
て、哲学的。
いいなあ、かわいいなあ。
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生活、ほっこり系
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ニュースで、
貯蓄率ゼロの世帯が増えているときいて
どきっとした私。
ゼロ、ではないけど限りなくゼロに近く、
そして増やせる気配もあやしい我が家。
貯蓄が大好きなわが国において、うちだけなんじゃないだろうか、
こんなの・・・。
そう思っていたので、思わず手に取ったこの本。
貯蓄率ゼロ経済。
家計における貯蓄率の低下に関する本かと思ったのですが、
もう少し突っ込んでいて、
貯蓄と経済全体について述べている。
まず最初に「日本人は貯蓄好き」という
かつての神話の検証からはいります。
これは日本人の性質ではなくて、
*老後の心配(公的福祉の不備、核家族化に対する不安)
*若いうちに働いて、老後はリタイアするというライフサイクル
*高度成長期における高収入
によるものだと書いています。
そうですよね、
江戸っ子は宵越しの金はうんぬんという
ことわざだってあるくらいだし。
けれど、それが日本国内における消費の縮小を招いていた。
高度成長期にはそれが、
銀行の貸し出しというかたちで企業の設備投資にまわり、
お金は循環していた。
だが、設備投資も一段落すると、
内需に頼れない企業は輸出に走らざるを得ない。
また、過剰融資によって
ビルの買い付けなどのバブルを引き起こす遠因にもなった。
貯蓄しすぎるのもよくない面があるんですね。
現在、高齢者は貯蓄を切り崩し、
現役世代は収入の低下によって貯蓄ができにくい。
このせいで、著者はインフレ、円安、サービスの高価格化が起きるという。
確かに、今のサービス業の単価の安さは
フリーターの存在によるところが大きい。
労働人口の減少によって、
労働単価があがれば平行してサービス料金もあがるというのは納得、
したくないけど納得。
あまりいいところのない未来みたいなんだけど、
著者は資本の効率化をすすめて、
この貯蓄ゼロ社会に対応しようといっています。
公共事業の計画を根本から練り直し、
必要なところに資本を注入する。
若い頃は仕事一本、年をとったら
時間をもてあますのではなく、均等に働けるようにする。
特殊法人に流れ込む資金を民間で循環できるようにする、など。
公金で作った無駄なリゾートなどの施設が批判を浴びていますが、
これらは潤沢な貯金があったからこそ。
貯蓄率が下がるにつれて、効率的な資本の使い方を、
というのはなるほどと思いました。
全体的に暗い未来の見通しで、
なかなか読んでも楽しくはない本ですが、
経済用語、数字もたくさんで、
私の読み込みではぜんぜん足りてないと思います。
興味を持った方はぜひ、ご一読どうぞ。
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ビジネス、営業系
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先週、4兆円という巨額を
慈善団体に寄付したことで話題になったウォーレン・バフェット氏。
アメリカ人の元祖「モノを言う投資家」だそうですが、
村上氏とはいろいろ比較されて報じられたこともありました。
バフェット氏の投資スタイルは、
「よい企業の株を割安で買って、成長するまで待つ」だそうです。
短期間で利益を上げる、日本式「モノ言う」スタイルとは
ちょっと違っているみたい。
アメリカでも尊敬されている投資家って、どんな人なの?
彼に関する書籍はたくさん出ていますが、
中でもマンガで生涯を描いたこの本ご紹介。
女性の漫画家の本ですが、男性にも女性にも読みやすい絵です。
ちょっと前にはやった学習漫画(の中でも上手な絵)のような感じ。
さて。
バフェット氏は世界恐慌の起こった年に生まれます。
父が株のセールスマンだったそうで、資産が暴落した客に対応
するのがいやで、会社にいかなかったときに「私が宿った」。
父親が失業したことも関係あるのでしょうか。
バフェット氏は小さい頃から新聞配達をしたり、
コーラを売ったりしてお金を稼ぐことを考えています。
もっとも、並みの苦労話で終わらないのが彼のすごいところ。
工夫をして、大人並みの給料を稼ぎ出す子どもだったとか。
大人になって、彼はグレアムという投資家のもとで学びます。
このころ学んだことが「割安の株を買うこと」
割安の株は、やがて市場の不思議な力によって、
必ず正当な価値にまであがる、というのがグレアムの理論です。
やがて、故郷で投資家としての仕事を始めるバフェット。
漫画だから、親しみやすく描いているのかもしれませんが、
彼のスタイルがとても、なんというか紳士的なんですよね。
経営者と話し合うが、経営には口を出さない。
基本的には投資家としてのスタンスを崩さず、
経営陣には敬意を持って接している。
地元企業の、ミセスBの家具屋さんを買収する話はほほえましい。
また、バフェット氏が自分のスタイルを崩して、
危機に陥ったソロモンブラザーズを
経営者として救うエピソードもわかりやすく説明されています。
バフェット氏の恋愛、また投資スタイルなど、
とてもわかりやすくおもしろい一冊。
バフェット氏に関心のある人には最適の入門書になりそう。
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ビジネス、営業系
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もうお読みになった方も多いと思います。
村上龍のベストセラー小説。
結論から言うと、大変におもしろかったし、
枚数を感じさせなかった。
私は好き。
テーマの選び方から、
いろいろと問題作扱いされることが多い作家さんですが、
これもなかなか過激です。
舞台は近未来の日本。
特殊法人の解体などの改革が進まず、経済的に破綻した国家。
預金は封鎖され、外国に持っていた資産も引き出すことを禁止
されてしまいます。
町には浮浪者と、犯罪があふれ、暴力的な事件もニュースになら
なくなりました。
そんな日本に、北朝鮮の特殊部隊が上陸する。
九州を「共和国化」するのが目的。
国家からは「反乱軍」とされた9人のコマンドが、
野球の試合が行われている福岡ドームを占拠する。
対策を見出せないまま右往左往する政府。
「観客が命をかけて反抗すれば9人では防ぎきれない」
というテロリストたちの心配は杞憂に終わった。
危機に慣れていない日本人は、
それを冗談ではないとわかったとたん、人形のようにおとなしくなった。
やがて、後続の部隊が上陸し、
対応に困った政府は福岡市を封鎖する。
停滞する物流、経済。
閉じ込められた福岡市民は、テロリストたちに迎合、
また商売相手として応じながら、異常な日常を過ごす。
初めてTシャツやスニーカーを身に付け、
「こんな着心地のいいものは共和国にはなかった」
とびっくりする兵士たち。
テロリストたちの生活を、事務的に処理するために働く公務員。
過去に、朝鮮半島に出征していた病院医師。
テロリストの声を伝える番組を作るNHKスタッフ。
さまざまな人間を細かく描いているので、
この辺を「しんどい」と思う人も多い様子。
占領された福岡で、
立ち上がったのは住民コードを持たない少年たちだった。
この時代には住民コードで、
市民のプライベートが把握できるようになっていて、
それを北朝鮮は手に入れているんですよね。
こういうことが実際にありそうでコワイ、と思わせる一件。
少年たちは、過去の犯罪や、
恵まれない家庭のせいでコードから離脱している。
その彼らが、北朝鮮=一つの主観しかない=敵、
とみなして戦う、というストーリー。
非常に村上龍らしい。
また、たくさんの文献が最後にありますが、
北朝鮮の情勢などもかなり研究した様子。
非日常を味わいたい方。まだ読んでいなかったらぜひ!!
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ベストセラーです!
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2006年09月01日
まあ、なんでこの本を手に取ったんでしょうか。
自問自答してみた数分間です。
まだモテたいのか。モテなかった理由を知っておきたいのか。
表紙にでかでかと「モテ本!」と書いてあります。
とにかく、異性の気をひくテクニックを惜しげもなく集めた一冊。
1テクニック1分で読める、というとおり1ページに1つ、
テクニックを書いてあります。
*恥をかいたときこそかわいいしぐさ
「キャー、恥ずかしいと、手をばたばたあおぐしぐさをする」
*ふたりきりにならない
ほめるときはみんなの前でほめる
*かわいいしぐさ
ちょこちょこ動く
*グチ活用で近づく
グチは聞いてあげて一緒に怒ってあげよう
*出会いは別れが肝心
別れ際に、その日一番楽しかった話の内容を挙げる
*デートの成功は前日で決まる
前日にメールか電話で確認しよう
*おごられる方法
彼に触れながら、目を見て「ごちそうさま!」を言おう
*勝負服は下着じゃない
手触りのいい服を着て、「さわってみて」と気軽に言おう
触れることで距離が縮まる
*「くいくい」でメロメロ
彼の服を少しひっぱってみよう。甘え上手になろう
こんな感じのことが150個、書いてあります。
女性の方、いかがでしたでしょうか。
男性の方、こういう女性は好きですか?
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生活、ほっこり系
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着物というと、振袖くらいしか知らない私です。
でも、最近本屋さんに行くと、
普段着として着物を着る人の本がけっこうたくさん出ています。
私の周りにはいないのですが、
気軽な着物を楽しんでいる女性が増えているみたいです。
すてきだなあ。
とはいえ、面倒くさくないのでしょうか。
それに、高そうだし、お手入れも大変そう。
知識ゼロどころか、マイナスですらある私が選んだこの一冊。
イラストと文章の具合がちょうどいいです。
きれいな着物をビジュアルで楽しみたいし、
知識もほしいですからね。
サイズ、名称などの基礎知識、着方も丁寧に説明。
みてると簡単そうです。
また、着物を着るといってもどこで、どんなものを選べばいいか、
普段から縁のない人間には難しい。
そこで、TPOや、着物の種類も紹介してくれています。
着物って、格とか柄とかで、着る時期や場所を選ぶんですね。
あと、こういう着物関係の本でいつも書いてあるのが
「夏は洋服よりも涼しい」ということ。
本当かな。
風の通りが、洋服よりもいいので、
上手に着ると着物のほうが日本の風土には合ってるのだとか。
車の乗り方、運転の仕方、自転車の乗り方、外食での注意点、
簡単な洗濯の仕方なども載っています。
これだったらもしかしたら、
私も明日から着物生活ができるんじゃないか、
と思ってしまうのもこういう本を読んでいて楽しいところ。
著者の方は、インターネットで着物を買い、
足袋をオーダーし、
通販で買ったプラスチックのケースに着物をしまっているのだそうです。
かたくるしく考えず、一度トライしてみたいな。
着物生活。
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