2007年02月28日

はっちゃん日記




おかんとぼくと、たま〜におとん。
どこかで聞いたことのあるコピーで登場した、
はっちゃんの本第三弾。

そもそもはっちゃんって何?という方のために、
ちょっとご紹介。

はっちゃんとは関西在住の、
写真家さんの家で飼われている猫のことです。
おなかが白くて、耳と目のところと背中が黒い、
どっしりとした猫。

もともと野良猫だったのを、
写真家八二一さんに飼われることになったそうです。

その八二一さんのブログで有名になったはっちゃん。
猫の雑誌はもちろん、
テレビやラジオでも取り上げられることが多い、
「日本一有名な猫」ちゃんです。

猫が好きなんだけど、飼えないという人が、
「まるで自分が飼っているみたいな気分になる」というのが
人気の理由みたいです。

こちらの本は、そんなはっちゃんの写真だらけの本。
たまにちょっとしたマンガが載っていますが、ほとんどはっちゃん
の写真、写真、写真。

正月から布団にもぐるはっちゃん。
薄い液晶パソコンモニターにのるはっちゃん。
のびをさせられるはっちゃん。
あくびをするはっちゃん。

とにかくかわいい。

それにしても、猫っていうのは体が柔らかいからなのか、
ほんといろんな格好をしますね。

上半身と下半身をぐるっとねじって座る姿、
腸はだいじょうぶなのかしら。

ダンボールの箱に入ってしまったり、
仕事中のパソコンの上で寝てしまったり、
ほんと、猫って生産性がないことばっかりしてる。

まあ、それがかわいいんだけど。

こっちが忙しいときに、おなかを出して寝ていたりすると、
思わず「私の分まで休んでくれてありがとよ」なんて
思えたりもしてしまう。

そんな気持ちに共感できる方、ぜひどうぞ。


はっちゃんのブログです。

http://i821.com/




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2007年02月27日

5分で落語のよみきかせ




お笑い大好きの私ですが、]
最近のテレビにはややうんざりしています。

おもしろい顔とか奇抜な行動で
笑わせようって魂胆がみえみえで、
三十路のひねくれ女の心にはなかなかヒットしないのです。

もっとユーモラスで、ひねってて、瀟洒な笑い。
ありますよ、日本には。
日本人にはユーモアのセンスがないなんて言われてる
昨今ですが、
そんなことないですよね。

古典落語を、子供向けに書きなおしたものを集めた一冊。
子供さんがいる方には、ぜひオススメしたい本です。

ひらがなが多いので、読むのにやや戸惑いますが、
字も大きく、小学生なら自分でも読めそうです。
もちろん読み仮名も付いています。

演目は、有名どころのじゅげむにはじまり、まんじゅうこわい、
うわばみ飛脚、あたま山など、
どこかで聞いたこともあるものも多い。

落語家になったつもりで読んであげてください、って
書いてある。
これはひとつ、なりきってみるのも楽しそうです。

さて、せっかくなので、演目をひとつご紹介。
題名は「夏の医者」。

山奥の村で、野良仕事をしていた男が倒れてしまいます。
あわてた息子どんは、町まで医者を呼びに行きます。
どうやら男は腹をこわしたらしい。

帰り、道をふさいでいた
大きな木をまたいだ医者と息子どん。

気が付かなかったのですが、それはうわばみだったのです。

ぱくっと飲み込まれてしまった二人。
さてどうしよう。

医者はあわてることなく、うわばみの腹にうんち薬、
すなわち下剤をまきます。

たえられずに二人を出してしまううわばみ。

ところが困ったことに、
医者は薬箱を腹の中に忘れてしまいました。

もう一度飲んでくれと、うわばみに頼んだところ、
「だめじゃあ、夏の医者は体に悪い」。


私も、子供の頃読んだ日本の笑い話なんかを
今でも覚えていたりします。
こんな本をプレゼントされたらきっと思い出になると思うな。

週末の家庭団欒に、ぜひどうぞ。



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ひとり日和




選考委員が絶賛した第136回芥川賞受賞作、だそうだ。

20歳の知寿は母と二人暮し。
その母が仕事で中国に赴任することになる。
東京に住みたいという知寿に、母はある女性を紹介した。

70歳になるそのおばあさんは、遠縁の親戚で、
いろいろと女の子を同居させてあげていたそうだ。

春のある日、知寿はそのおばあさんの家を訪れる。
それからの1年を描いた作品。

知寿の面倒を特に見るでもなく、
どちらかというと放任主義のおばあさん。
おばあさんの料理が薄味なのが物足りないが、
平穏に日々は過ぎていく。

おばあさんにはホースケさんという、
同じくらいの年齢のボーイフレンドがいる。

おばあさんが化粧したりする様子を意地悪く見る知寿。
ときどきわざと薄着をして、若さを見せ付けたりもする。

知寿には彼がいたが、浮気現場に遭遇してしまい、
あっさりと別れる。

駅のキオスクで働き始めた知寿。
そこで働いている藤田君と再び恋に落ちる。

夏休みに帰国した母との再会。
ホースケさんとおばあさんとすごす、淡々とした日々。

やがて、駅にイトちゃんという
アルバイトの女の子が現れたことで、
知寿の日常に変化がおきる。

誰にでも明るく接するイトちゃんは、
藤田君と知寿と一緒に行動することが多くなった。

ある日、いきなり別れを告げられる知寿。

駅のアルバイトをやめ、新しく始めた事務のアルバイト先から
正社員にならないかという声がかかり、
社員寮に入ることになった。

再びめぐってきた春に、知寿はおばあさんの家を出て行く。

こんな感じのお話でした。

うーん。
これは面白いのだろうか。

知寿の、小さなものを盗んで(たばことか、ボールペンなど)
靴箱にしまいこむ性格。
細やかで、きれいな描写。
おばあさんが、女性として鮮やかに描かれる様子。

全体的に繊細。

だけど、知寿の自己評価の低さ、
生きる気力のなさにちょっと辟易しました。
これが今の若い子の生き方なのか?

それに、登場人物みんなに現実感がないんだよなあ。
みんな植物みたい。

おばあさん、ホースケさん、藤田君、いろいろ出てくるのに
タイトルが「ひとり日和」というのもどうなのよ?

セックスも安易、別れるのも安易。
かといって、選考委員の慎太郎先生が書いた奔放さもない。

もっとココロゆさぶられる小説に会いたいぜ!!



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氷の海のガレオン




主人公の杉子は11歳。小学校に通う女の子だ。

父は「何の仕事をしているのかわからない」人。母は詩人。
そんな両親と、両親が集めた本から杉子は言葉を覚えた。

学校にいるほかの子供と、自分の言葉が違う。
私の言葉は彼女たちに通じない。

そんな風に感じる杉子は、休み時間は本を読んですごし、
教室移動ですら集団でしかできない」女の子たちに
さめた視線を送っている。

こんな始まり方のお話です。
私がこの本を最初に読んだのは、
まだ小学生くらいだったと思う。

当時、あまり理解できなかったんだけど、
とっても印象に残ってた。

それが文庫で再販され、本屋に並んでいたときは即買いでした。

集団にうまく溶け込める人というのが、
私はうらやましくてしょうがない。

大人になって、それなりにこなしているつもりだけど、
やっぱりどこかひやりとする。
そんな気持ちを、この小説はうまくすくいとってくれます。

さて、孤高の存在でいたかった杉子に、
いじめられっこのまりかちゃんが
友達になろうとして近寄ってきます。

一人でいると変な目で見られてしまうから。
そんな理由だけで近寄ってくる彼女を疎ましく思う杉子。

でもさ、一人でいることが、
集団からはみ出しているということと同じである学校生活で、
杉子にこびるまりかちゃんの気持ち、
私わかるなあ。

学校生活にうんざりしている杉子ですが、
新しくきた音楽の先生に次第に心を開いていきます。

彼女も、杉子と同じ、
集団から少しはみ出した個性を持っていたから。

杉子には兄と弟がいます。
兄も弟も、学校生活にはなじめない。
弟は空手を習って、理不尽と戦っていきますが、
兄は学校を中退してしまう。

そんな兄弟を持つ母親は、自分もかつて、
集団になじめなかった人間の一人であり、
子供たちがその苦労をしていることに心をいためています。

個性的な両親を持つということは、幸せなことかもしれない。
山田詠美風にいえば、「人間として上等」な
子供たちかもしれない。

けれど作者は、孤独でよしとしていた杉子も、
実は心の奥底では「普通の子供がうらやましい」と
感じている様子を描き出します。

頭がよくて、ちょっと大人びている子。
こんな杉子の孤独、悩みをきれいに描き出してます。

音楽の先生が、杉子の母親に相談に来る場面がいい。

子供を授かった先生だが、
自分のような人間が子供を産むことが怖い、
と悩みを打ち明けます。

それに対し、母も、杉子の兄を産んだとき、
同じ気持ちであったことを話します。
私の言葉で話しをしてあげようと誓ったこと、
強い子になって欲しいと願ったこと。

どこであれ、集団というのはある意味閉鎖的で、
異質なものを受け付けない。

異質であることを自覚し、どこかで孤独をかみしめていた
かつての子供、そして現在もそうである大人の方に。

これは心からオススメできる一冊です。



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2007年02月26日

「困った人」とのトラブルに負けない対処術




身の回りにいる
「困った人」を分類して、
対処する方法について書かれた本。

そこそこ人生をいきていると、
絶対に避けて通れない困った人との遭遇に、
どれくらい役に立つものなのか。
ちょっと読んでみましょう。

まず、困った人の分類。

・状況型困った人
・戦略型困った人
・天然型困った人

おおまかにわけて、この3つに分かれるそうです。
下手をすると、複合型なるもののあるそうなので、
冷静に見極めることが大事みたい。

状況型困った人、というのは遭遇率が高そうです。
違反切符を切られた、遅刻しそうだ、
家庭でもめごとがある、歯が痛い…。

なんらかのトラブルを抱えていて、本来はいい人なのが、
状況的に困った人になるというのがこのタイプ。

このタイプには、冷静に対応することが大事。
聞き上手になることは負けることではない、と言い聞かせて
話をきいてあげ、解決できるポイントを見出しましょう。

戦略型困った人は、ビジネスマンにとっては厄介な相手。
強気に出る、高圧的な態度に出ることが
問題の解決に役立つと思い込んでいるタイプ。

商談中に、「この条件でなければ契約はできませんよ」
「ルールですから」などという言葉を使うのがこのタイプです。
また、人を見下す態度をとることもあります。

ああ、苦手だあ!
このタイプには、非難することなく、話をする。
冷静に冷静に、「これではよい結果は出ないでしょう」なんて
言い方がいいみたい。

相手はわざとそういう態度をとっているのであって、
同じ土俵に上がってあげた上で、
ルールに乗っ取って攻略すると効果あり、ってことかな。

大変そうなのが、天然型困った人。

常に威張っていて、頑固、気難しい、人をののしる、
失礼なことを平気でいう、こういう人たまにいる。

このタイプには、
自分の立場を明確にすることで対抗しましょう。

私は怒鳴られる必要性がない。
今後この態度を改めないようであれば付き合いを絶つ。
一方的に命令されるいわれはない。

毅然とした態度で、
力のバランスを拮抗させるのがコツのようです。

事例が豊富なんだけど、事例と、
解説がうまく整理されていないので、ちょっと読みにくかった。

もっとシンプルな構成、文章でよかったなあ。



これであなたも読書通!話題の本をほぼ日刊でご紹介。
http://www.mag2.com/m/0000176248.html

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蟲師Official Book




どこかでちらっと見かけて、
かっこいいなあ、と思っていた漫画、蟲師。

私はこういう日本のおどろおどろしい感じ(?)
の本がけっこう好き。
漫画も読みたいんだけど、
もっと、蟲師の世界をわかりやすく書いた本、
見つけてきました。

蟲師はテレビアニメになったらしくて、そのガイド本です。
ガイド本ていうと、
案外と中身がうすっぺらいものが多いんだけど、
これは読み応えがありました。

びっくりしたのは、この作者が女性の方だということ。
でも言われてみれば、絵が繊細ですね。

最初にアニメの監督のインタビュー
どのジャンルにもあてはまらない漫画、
ということで蟲師の世界にほれ込んでいるのがよくわかる。

基本的に漫画に忠実に作っているそうです。

ちょっと前後しちゃいましたが、
蟲とは何か、蟲師とは何かも
詳しく説明されています。

蟲とは「生命の原始的な形」のもので、
「ただそこにあるだけのもの」。

たとえば、雲喰み。読み方はくもはみ。
入道雲のような形状の蟲で、雲を作り、
雲を食べて生きている蟲。

それ自体は無害なんだけど、人に寄生すると、
人は衰弱して死んでしまう。

その蟲の性質を知り、害を除くのが蟲師、
という生業の人だそうです。

蟲師は蟲を呼ぶので、ひとところにはいられない。
よって、主人公のギンコのように旅をして歩いている人が多い。

たくさんいる蟲師ですが、ギンコが活躍してる世界は、
「江戸と明治のあいだにある時代」という設定です。

和服の人、囲炉裏、ちょうちん、行灯など、
背景もいい雰囲気出してる。

蟲師の間で語り伝えられる事件を書き記した
狩房文庫というのが作品中にあるのですが、
その狩房文庫を
短編小説にしたものが何篇か載っていて、
蟲師の世界がよくわかる。

小説や漫画を描く人は、
この現実の世界とは別の世界が頭の中にあるわけで、
世界観がよく設定されている作品を読むと
すごいなあと嘆息してしまうことが多いんだけど、
この作品もそのひとつ。

息がつまるような、静かな空気。
夜にひっそりと読みたい漫画です。

ちなみに、この漫画をアニメ化するとき、
音楽のスタッフはその静謐感を出すのが大変だったんですって。

よーし、漫画もぼちぼち読んでみようかな。



これであなたも読書通!話題の本をほぼ日刊でご紹介。
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2007年02月17日

土の中の子供




第133回芥川賞受賞作。

主人公は27歳。タクシーの運転手をしている。
施設で育ち、今はアパートに住んでいて、
白湯子という女性と同棲している。

恋愛感情があるわけではなく、
白湯子が、以前勤めていた会社をやめたときに
転がり込んできたのだ。

肉体関係はあるが、白湯子は行為で感じることがない。
子供を死産して以来、不感症になったのだそうだ。

過去に、親戚から凄惨な虐待を受け、
山の中に埋められた主人公は、
白湯子とお互いに何も生み出さない関係を続けている。

冒頭は、主人公が若者に殴られるシーンから。
自分から挑発するようなことを言い、なぜだか殴られたがる彼。

他にもコーヒー缶を高いところから落とし
潰れる様を見たがるなど、屈折した感情の表現が続く。

転換点となるのが、白湯子の怪我。
自暴自棄になっている白湯子は、日々飲み歩いているが、
そんな中、入院するほどの事故にあってしまう。

保険もない、お金がない彼女のために、
主人公は施設の職員に会いに行く。

白湯子のためにも、タクシーに乗る彼だが、
ある日タクシー強盗に遭遇する。

暴力を振るわれ、殺されるような思いをして、
恐怖を追い求めていた自分と、
その恐怖を乗り越えたい欲求がある自分に気が付く彼。

必死に生きるために逃げ出すが、
スピードを上げた車ごと、ガードレールに突っ込んでしまう。

事故から生き残り、やや光が見えたか、というエンディング。

それにしてもずーっと重い、暗い小説でした。

子供の頃受けた傷のため、人とうまく関係を結べない主人公。
母親を憎悪し、かつ自分にもその血が流れていることを
認められない白湯子。

お互いがお互いを「ましな人」と思ってるのがなんか切ない。

ただ、白湯子っていう名前はどうかな。
そんな名前を子供につける親がいるだろうか。
そこのところがちょっと気になったけど。



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グラミン銀行を知っていますか




パンドラの箱を開けると、
たくさんの災いが世界中に飛び出した。
そして、最後に残ったのは希望だった。

こんな神話がありますが、その意味、
私最初わからなかったんです。
でも、最近ちょっとわかるようになってきた。

いやなことがたくさんあると、最後には希望しか残らない。
別の言い方をすると、希望は最後まで残る、ってことかな。

家がない、お金がない、水もない、社会的経験もない。
そんな貧しい女性たちに、
小額のお金を貸し出す銀行があります。

バングラデシュのグラミン銀行を事例にとって、
マイクロクレジットについて詳しく書かれた本をご紹介。

マイクロクレジットとは、先に述べたように、
貧困地帯の女性に融資する制度。

ほんの2千円から2万円程度のお金だそうですが、
それがなくて困っている人たちが世界にはたくさんいる。

貧困層が対象だからといって、
「援助」でお金を与えるのではありません。

融資を受けるのは5人で一組が原則。
女性の地位が低いこの国で、男性が組に入ると
女性の意見がきかれなくなるため、
女性だけで5人組を作ります。

それから、二人の代表が有料の研修を受ける。
口答試験に通らないと融資を受けることはできません。

返済も5人が連帯責任を持って行います。

職業訓練はしません。
基本的に、「生産技術は持っている。資金がないだけ」
というのが銀行のスタンスです。

実際、ほとんどの人が、ミシンを買い、
家畜を飼い、
紅茶を仕入れるなど、
何らかの手段で経済状況を好転させていっているようです。

融資を受けるのをやめる人のほどんどは、
家庭やグループ内でのトラブルが多く、
返済不能になったのは約10%だそうです。

自分のお金を手にして、変わったことは何か。

女性の地位の低い国で、自分に名前があることを堂々と主張
できるようになったこと。
貯蓄を始めたこと。
物乞いをやめようと思えたこと。
子供を学校に通わせられるようになったこと。

実際に、女性たちに会って書かれた本なので、
いきいきとした彼女たちの姿には大変励まされます。

私もがんばろうじゃないか。
そう思える一冊。



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IS―男でも女でもない性




ISとはインターセクシュアルの意味。
生まれつき、男女両方の器官を持って
生まれた体を持つ人のことです。

その難しい問題を、優しく描いたこの作品。
一応女性向けの漫画ですが、
絵がきらきらしてるわけでもないので、
男性でも読みやすいのではないかと思います。

ISとして生まれた春。
サッカーが好きで、
男の子の格好をしているほうが精神的には安心できる。

高校生になり、どちらかを選ばなければいけない時期になった
春の葛藤と、周囲の人たちの変化を描いています。

自分の性を隠さずに、
学校の友達にISを知ってもらおうとする春。
理解者はいるものの、「変わった子」と見られます。

女子として入学したものの、やっぱり納得できなくて、
男子の制服を着て登校することにする。

春の家族が、春の性別のことも含めて
子供をまるごと肯定してあげている様子に、
読んでいて感動します。

どちらでなくても、春は春。
お母さんが素敵なんだ。

そんな春に影響されて、少しずつ、
人は一人一人変わっていていい、
と思い始める人たちが増えてきます。

思春期を迎え、同級生に恋をする春。
それでも、自分は男でもなく女でもない。
学校では異色の存在である自分にかかわらせる訳にはいかない。

一方、春に、最初は親友として、
次第に恋愛の対象として惹かれていく
伊吹には向かい合いたくない過去があった。

自分の姉が障害者で、
「普通じゃない人」と一緒にいることを拒んでいたのだ。

春に出会い、自分の弱さを知った伊吹は、姉に会いに行く。
春に向き合える、強い自分になるために。

同じISでありながら、ISであることを認めてもらえない美和子。
最初は遠巻きに、次第に春を理解していく友達。
春の周囲の人たちが、少しずつ変わっていく様子がいい。

現在連載中。

普通って何?と全編で問いかけている作品。

と同時に、春の一途な思いと、
伊吹の不器用な愛情がかわいらしく、
恋愛漫画として楽しんでいます。

読んだあと、ちょっと元気になれる、素敵な作品です。



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恋愛がつづく方法




恋愛を続けるための秘訣を、1ページ見開きで書いている本。
大変読みやすいです。
名言集みたいに、好きなところから読んでもいい。

自分らしい恋愛をするために、から始まり、
今までと違う恋愛をするために、
強い愛情を育てていくために、
いつまでも愛し合うために、と
恋愛のいろいろな段階ごとにアドバイスをくれます。

それでは、自分らしい恋愛をするためにはどうすればいい?

恋に恋している人は避ける。
現実を見る。
外見を重視しすぎない。
親友になれる相手を選ぶこと。
相手を変えようとしないこと。

自分らしくいられる相手で、
本当の自分を見せることができる人。
恋愛の最初では、とかく、
自分をいいように見せようとしますが、
肩の力を抜いて付き合えるのって大事ですよね。

今までと違う恋愛をするためには、

失恋をきっかけに自分を磨く。
どのような暴力も受け付けないこと。
無用な手助けをしないこと。
妥協する能力をつけること。

そう、多少のことは目をつぶるのも大事。

そうしてできた関係を暖かいものにするのために、

大切なことについてじっくり話し合うこと。
相手の長所を見つけること。
愛情と感謝の気持ちを伝えること。
毎日一人で過ごす時間を持つこと。

自分も、相手も大事にする。
誠実に向き合うこと。
これって案外と難しい。

そして、愛を長続きさせるために。

自分の正しさに固執しないこと。
人前で相手に恥をかかせないこと。
自分の気持ちを常に相手に伝えること。
お互いの不完全さを受け入れること。

恋愛小説なるものは、
人間が生まれてからたくさんたくさん書かれているのに、
次々と新しい作品が生まれてくる。

このことだけでも、恋愛が、いかに難しく、
言葉に書きつくせないものかわかると思います。

感情の袋小路に入ってしまったら、
こういう本でクールダウンするのも大事かも。



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千の風になって




朝日新聞の天声人語で紹介され、また去年の紅白歌合戦で歌われて、
有名になったこの曲。

もともと英語圏で読まれていた詩で、作者は知られていません。
「a thousand winds」というのが原題です。

9.11のテロの追悼式典で被害者の娘さんが朗読したり、
IRAのテロリストの青年が、
両親に「私が死んだときに開封してください」といって
渡した手紙に書かれていたり、
英語圏では有名な詩のようです。

この詩を日本語に約した方がこの本の著者です。
どうしてこの歌が日本に生まれたのか。
これを読むとわかります。

はじめに、きれいな写真と歌詞が載っていて、
じっくりと歌詞を味わうことができます。

それにしてもいい詩だなあ。

 私のお墓の前で 泣かないでください
 そこに私はいません 眠ってなんかいません
 千の風に
 千の風になって
 あの大きな空を 吹きわたっています

親しかったあの人が、いなくなったわけじゃなくて、
いつも空にいる。生きているときよりも自由になって。

生きているものの感傷でしかないかもしれませんが、
救いを感じるのが、永く愛されている理由でしょうか。

後半ではこの詩が生まれたきっかけについて、
述べられています。

この詩を知っていた著者は、
なんとかメロディーをつけてみようとする。
けれど、なかなかうまいものができなかった。

そんな折、友人の奥様が亡くなってしまう。
著者は友人にかけてあげられる言葉がなく、
とても苦しい思いをする。

そこでこの詩を思い出し、
日本語に訳してみることを思いつきます。
そうすると、とてもスムーズにメロディーができたそうです。

奥様の法要の折にCDにして流してもらい、
「それでやっと宿題を提出できた気がした」。

最初の出会いから数年、
数枚しか作っていなかったCDですが、
口コミで少しずつ欲しいという人が現れます。
新聞で紹介されたのをきっかけに、
静かに広がっていったんだそうです。

死ってとても厳粛なものだし、
死んだことのない私が語るのはおこがましいんだけど、
私が死ぬときにも、
こんな言葉を残してあげられるといいなあ。



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2007年02月08日

夢をかなえる仕事術




専業主婦から
フラワーアレンジメント、ウエディングプロデュース
会社を興した女性のエッセイ。

マーサ・スチュワートというアメリカ人の女性に憧れ、
花で結婚式をプロデュースすることが彼女の夢になりました。

自宅でお花の教室を開いていたところ、
生徒さんから気になる一言が。
「近くのスポーツクラブが、
先生のイメージにぴったりですよ」。

そこで彼女は、飛び込みで営業をします。
企画なんてたてたこともなく、営業ももちろん初めて。

クラブ側もおもしろいと思ったみたいで、
仕事を始めることができました。

事業資金の借り方もわからず、
時には家計からの持ち出しで花代を払っていたといいます。

そんなとき、彼女はどうしたか。

きっとなんとかなると明るく考えて、
目の前の仕事を精一杯する。
そうすると、本当になんとかなる。

まあ、こんな感じで、実際の起業の厳しさとか、
そういうシビアなエッセイではありません。

でも、いろんな起業家の方の本と
共通することがたくさんあります。

とにかく、目の前の仕事を一生懸命やる。

お金を大事にする。

お金はたくさんくるところに集まってくるから、
お金の種(ある程度まとまったお金)
になるまで無駄遣いしない。

たまったお金はとどまらせず、
投資など、役に立つことに使う。

やりたいことはどんどん人に言う。

チャンスはためらいなくつかむ。

子どもが不登校になったり、
子育てとの両立に悩まれた時期もあったようですが、
「仕事をさせてもらっている、ありがたい」という気持ちで
乗り切った、と言っています。

没頭できること=好きなこと、夢。
それが見つかったら、とにかく熱中して、一生懸命やる。

なんだか、ちょっと違うかもしれないけど、
内館牧子さんが脚本家になった時の
エッセイを思い出しました。

やりたいことが見つかっても、うまくいく保証がない。

そんな気持ちでぐずぐずしちゃってるときに、こういう、
「保証なんてあとからついてくるさ!」みたいなエッセイは
元気がもらえていい。

さらっと読めるので、ちょっと足踏みする前に読んでみて。



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不都合な真実




アル・ゴア氏は元アメリカ副大統領。
ジャーナリスト出身の政治家です。
以前書いた「地球の掟」という本でも
環境問題を扱っていました。

前作が論文だとすると、
今回の著作はプレゼンテーションといったところでしょうか。
カラー写真、グラフがいっぱいで、
視覚で、地球の危機を訴えています。

それにしても、温暖化ってこんなにひどいことになってるのか。
改めて愕然とさせられる。

30年前の写真と現在の写真を比べてあるページがあるんだけど、
30年前は氷だらけだったところが茶色の荒地、というのが
けっこう多いんだなあ。

たとえば、南米のパタゴニア氷河。
有名な写真らしいですが、一面の氷原だったのが、
今ではきれいな湖に。

いや、きれいなんですが、
ここが以前は氷河だったとはまったく想像できない。

他にも、アルプスの雪原が緑の高原になっていたり、
アフリカの川が干上がって砂漠になってしまっていたり。

また、去年アメリカを襲った台風についても言及。
あれだけ大きな規模の台風が起きたのも、
温暖化の影響だと言っています。

去年、アメリカでは台風が頻発し、
台風につける名前のストックがなくなってしまったんですって。

このまま地球が暖かくなり続けると、
両極の氷が解け、水面があがる。

土地を奪われた避難民が一億人にもなる、
というのにはぞっとします。
水没すると考えられる地域の地図も示されています。

生物が生まれてから、
二酸化炭素は常に吐き出されてきたわけでですが、
その排出量は20世紀に入ってから激増している。

それにともなって、
地球の気温もかつてないほどに高くなっています。

温暖化は地球の活動の一環で、人的な影響だけではない。
そんな論調もありますが、このグラフを見る限りでは、
不自然な主張に思えてしまう。

こんな地球の危機を、どうしてゴア氏は訴えるのか。
それは、身内の人間を失いかけ、
また失った経験からのものだそうです。

ゴア氏は姉を亡くしていますが、死因は肺がんでした。
10代から喫煙を始めた姉。
煙草と肺がんの因果関係は明らかだったのに、
「みんな死ぬわけじゃない」などと、
「不都合を直視しなかった」せいで死なせてしまう。

また、お子さんが事故に遭い、
瀕死の重傷を負ってしまう事件がありました。

そこから奇跡的に回復した息子を見て、
「絶望せずに、まだやれることはあるはず」
だと思ったそうです。

確かにね。
必要ないのにテレビをつけて、灯油をいっぱい燃やして、
大きな車に乗ってドライブに行って。

そんな生活をエンジョイしてる私たちからすれば、
資源の枯渇とか、地球の温暖化って「不都合な真実」。

きちんと目を向けて、やれることをやろう、
というメッセージです。

二酸化炭素削減条約に署名しないブッシュ政権を、
しっかり非難もしています。
自分が政権にいないんだもん、どんどん批判しちゃって。
資源浪費王国アメリカを。

巻末には
・使っていない電気製品のスイッチを切る
・白熱灯を蛍光灯に変える
などなど、
家計節約にも役立つ身近な温暖化対策が載せられています。

写真が多いので、一度ぱらぱらめくってみてください。
けっこう考えちゃうかも。



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posted by momo at 12:58| Comment(0) | TrackBack(2) | 硬派!社会派系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エラいところに嫁いでしまった!




あー、私はだめだった。この本。

あんまり自分の好き嫌いは
書かずにいようと思ってるんだけど、だめだった。

東京でフリーライターをしている女性、君子さんが結婚した。
相手は「死体みたいな顔をした、足が死ぬほどくさい」男。

30歳なって、新入社員として入社した会社の初出勤日に、
ループタイをしていく彼。
個性的な彼ですが、彼の家族もなかなかのツワモノだった。

田舎の旧家で、親族はみなお医者様。
広い庭には蔵がどーんと建っている立派さ。

そこで君子さんが悪戦苦闘する、という感じなんだけど。

これ、タイトルが「嫁いでしまった!」になってるんだけど、
田舎で両親と同居って訳じゃあないんですよ。

普段は東京、お台場の公団住宅に住んでいる。
盆正月に帰省して、そこで悪戦苦闘…というエッセイ

まあ、これじゃあ、本当に旧家に嫁いでしまって、
頑固な両親と同居している奥様は、
「キーッ!こんなの嫁ぐうちに入ってないわよ〜!!」
と頭から湯気を出してしまいそうだ。

まあ、嫁ぎ先もちょっと変わってるといえば変わってる。

お母さんはかなりおっとりした人で、
夕食を作るのに、夕方から深夜までかかったりする。
だから、その家では、
男性は食事ができるまでカップラーメンを食べて
待っているのだそうです。

それに、ものを捨てるのが苦手で、
なんでも蔵にしまいこんでしまう。

歩けないほど積まれた贈答品に、
うんざりしてしまう君子さんには同情。

だけど、この君子さんもたいてい変わってると思うんだ。
この君子さんの性格を、いいと思えるか、
思えないかでこのエッセイの許容度は変わると思う。
私はだめだ。

だんなさんのことはひたすら悪く書くばかりで、
じゃあなんで結婚したの?といいたい。

皿洗いくらいでぶつぶつ言うし、
墓掃除に行けば「めんどくせえ」と草むしりもしない。

ぶりをさばいて、と言われれば「気持ち悪い」だし、
〈私もできないんだけど、学ぼうって気持ちはないのかな)
お義父さんがあけたドンペリを一人で飲んじゃうし。

ドンペリは一回あけたらフタなんてしないもの、
このくらいで喜んじゃって田舎モノ〜!って感じなんだけど、
別にいいじゃない。
一緒にありがたがってあげてもいいと思うんだけど、
だめかな?

ごはんはコンビニ弁当。
パンツを脱ぐのが面倒くさいので、
夫は風俗に通ってくれてたほうがありがたい。
不妊治療なんて暇人がやることだよ、ばかばかしい!

よくここまで殺伐とした感性を育て上げたねえ、と思う。

配偶者をけなしまくり、結婚生活のセキララぶりを書きまくった
「ブスの瞳に恋してる」。
あれを読んだときはこんなにうんざりしなかった。
むしろ、そのノロケにやられてくらくらしたけど。

書き方が屈折してるだけなのかわからないけど、
このエッセイからは微塵も愛情が感じられないのだ。
他者に対する愛情が。
ひたすら、自分かわいい、自分カワイソウなんだもんなあ。

そこに愛はあるのかい!?



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墨攻




中国の春秋戦国時代、秦による中国全土統一前のこと。

当時、中国にはいろんな思想家集団がいたそうです。
有名なところでは、孔子の儒家。孫子もこの時代の人らしい。

その中で異彩を放っていたのが墨家。

大国に攻められた城に入り、城を守る「戦闘職人」がいた、
というのが他の集団にはない特徴です。

土木、武器の考案から作成、用兵、食料の管理。
さまざまな技能を持つ人間たちが、
ひたすらにその城を守りぬいたそうです。

さて、ストーリーを。

大国趙に攻められた、小さな梁の国。
その城を守るために、墨家から革離という男が派遣されます。

不審がられる革離ですが、王を説き伏せて、
城中の全権を委託されることになります。

村人は全員、男も女も戦うべし。
小さい集団に分け、連帯責任を負わせる。
男と女は会ってはいけない。
戦闘中は、男女の接触は禁止する。

厳しい規律を与え、革離は着々と防御の備えを進めます。

壁を、武器を作り、素人である村人を指導し、
超人的な働きぶりの革離。
戦争は作業である、という徹底した職人ぶりが、
なんとも言えずクール。

やがて、趙兵が進撃してきますが、難なく撃破。

城壁に群がる兵だけでなく、
地面を掘り進んできた敵に対しても、
墨家には対応できるノウハウがあった。

こちらからは3本のトンネルを掘り、
敵の3倍の兵力を投入することで退けたのだ。

強い!強すぎる墨家。

しかし、一方で、強い指導力を発揮する革離に、
王の息子、梁適が、不信感を募らせている。

その頃、趙の軍隊には退却命令が出ていた。
将軍の港は、梁の捕虜から
墨家が守りを指揮していることを聞き出します。

墨家が相手なら、この苦戦も仕方がない。
それでは、今一度攻めてみて、だめであったら退却しよう。

港は捕虜を城に戻し、最後の出撃を始める。

梁の城では、戻ってきた捕虜を、革離が処刑します。
その捕虜とは、梁適の最愛の女性だった。

梁適の怒りが頂点に達し、その矢が放たれた先には…。

戦闘シーンも迫力がありますが、
まず、墨家という集団の魅力に取り付かれてしまう。

薄い本ですが、読み応えは十分。
映画とあわせていかがでしょうか?



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2007年02月02日

ワーホリ任侠伝




ヒナコは商社に勤めるOL。
くだらない男性社員の補助の仕事をしている。

夜遊びにも飽きた。ワーキングホリデーで、
いつかオーストラリアに行ってみたいという夢をかなえるために、
キャバクラで働くことにする。

そこにやってきたリュウイチという、
お金持ちでスマートな男性と恋に落ちるヒナコ。

だが、彼はやくざの跡取り息子で、抗争に巻き込まれた彼は、
ヒナコの前で射殺されてしまう。

傷ついたヒナコはデリバリーヘルス嬢として働き始めた。

ある日、職場の男性社員が客として現れ、ヒナコを脅迫する。
ヒナコはリュウイチの一件で知り合った
キシモトというやくざの男性に助けを求めた。

脅迫していた男は、キシモトの組の人間とも関係を持っていた。
やくざに追われることになったヒナコ。
上の人間に逆らったてヒナコを助けたため、破門されたキシモト。

ヒナコの男友達ニッキーとキシモトをつれ、
3人でオーストラリアへ旅立つ。

オーストラリアで、デリバリーヘルスの元締めとしての
仕事をはじめるヒナコ。
お金に困っている日本人の女の子もたくさんいて、経営は上々。

ある日、ハリーというフランス人男性が客として現れる。

彼は麻薬の取引に絡んでおり、
ヒナコを税関の職員への賄賂にした上に、
日本のやくざにも連絡を取っていた。

オーストラリアまでヒナコを追ってきたやくざと対決するヒナコ。
ヒナコは、リュウイチの母の助けを借りて、
見事にやくざを撃退する。

リュウイチの母は、ヒナコをリュウイチの代わりに
組長にしようとするが、ヒナコは日本に帰りたくない理由があった。

年下で、ただの男友達だと思っていたニッキーとの間に、
愛情が生まれ、彼と生きていこうと思っていたから…。

まあ、こんな感じの小説でした。
一気に読める、ジェットコースター的な展開で楽しめます。
デリヘル、売春、やくざなどなど、
いろいろ刺激的な要素もちりばめられている。

表紙のイラストと、タイトルのインパクトで買ったんですが、
はちゃめちゃな展開に読んでて飽きなかった。

ヒナコの生命力と行動力がいい。
ただ、あんまり余韻が残らないのが残念。



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posted by momo at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 話題の小説系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スロトレ




ダイエットに王道はない。
何を食べたからいきなり効果が出るなんてことは絶対にない。

数々のダイエットに失敗してきた私だからこそ、
自信を持って言えます。

基本をきっちりやるしかない。
脂肪を燃焼させる。たくさん食べない。運動をする。

そんな基本に戻ったダイエット本、スロトレ。
これ、けっこうブームになってるのご存知でした?

著者は東京大学の教授で、ご自身もボディビルをされている。
その方が、脂肪が燃焼しやすい体作りを教えてくれます。

成功するダイエットのキーワードは「無酸素運動」。
代謝をよくするため、全身の筋肉の量を増やすというものです。
それによって、ボディラインもきれいになるみたい。

よく有酸素運動がいいと言う人がいますが、
有酸素運動では大してエネルギーは消費できないらしいです。

まず、筋肉をつけ、代謝をよくしてから運動する。
この順番がいいんですって。

そしてこのスロトレでは、ゆっくり筋トレをすることで、
重い負荷をかけるのと同じ働きをすることができるそうです。

一日10分程度で、できれば一日おき、
無理なら週に二回でも効果が出る。
これならなんとかできるかも。

ウォーミングアップとして足踏みを50回。

椅子にもたれて足を上げるニートゥチェストを5〜10回。

スクワットを5〜10回。このとき、
ひざを伸ばしきらないのがポイント

台に腕を突いて、ひざを曲げた姿勢で腕立て伏せ5〜10回。

四つんばいになって、右手と左足をあげる、
左手と右足をあげる、これを交互に行う
アームレッグクロスレイズ。5〜10回。

これが基本コース。
体力に自身のない人向けのハーフコースもあります。

写真が載っているのですが、そんなにハードな感じもしません。

まだまだ寒い季節とはいえ、薄着の季節は確実にやってくる。
その前に、なんとかしようという方。
一緒に始めてみませんか?



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posted by momo at 12:34| Comment(0) | TrackBack(1) | 生活、ほっこり系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週、妻が浮気します  




ユースケ・サンタマリアさんが主演でドラマになっていますね。
せっかくなので、本日はこちらの本をご紹介。

電車男がブームの時期に出版された、
ネット掲示板に寄せられた投稿を単行本にした本。

ちなみに、「今週妻が浮気します」で検索すると、
まだネット上で見られますので、
買いたくない人はぜひ探してみてください。

妻の携帯を見てしまって、妻が浮気するのを知ってしまった夫。
その悩みをネットの相談掲示板に投げかけます。
そして、それにたくさんの知らない人たちから
真剣なアドバイスが寄せられます。

妻が浮気をするのは、妻が働いている会社の上司。
憤る夫に同調し、ホテルに乗り込んで殴ってやれという人たち。

けれどそんな中、「どうして妻は浮気をしようと思ったのか」。
妻を慮る声が聞かれます。

共働きで子供がいる家庭。
子育てには「協力してやってる」という夫。
忙しくて、二人の時間がなかなか取れていない現実。

そんなものが、やり取りを通して少しずつ明らかになってきます。

自分は妻を愛している。
妻はどうしてこうなってしまったのか。

怒りと嘆きだけだった夫の気持ちに少しずつ変化が。

子供のことを考えてやれ。
弁護士をつけて慰謝料を請求してやれ。
離婚すべき、すべきじゃない。

その中で、夫は「きっと奥さんも泣いてるんだよ」という
書き込みに心を動かされます。

その日、夫はとうとう二人のいるホテルの部屋に乗り込みます。
それでも、妻からは「離婚しよう」と、冷めた言葉。

悶々とした日をすごす夫婦。

ある夜、二人で話し合ううちに、
夫は思わず妻の前で泣き出してしまいます。

プライドも、妻への怒りも、反省も、何もかもぶちまけるように。
「そして私は妻を許していたのです」。

結婚したら安心。
そんな男の人は多いと思います。

理屈から言えば、夫には離婚する権利がある。
慰謝料をもらう権利がある。

でも、結婚って、人間関係って理屈じゃない。
二人の関係が落ち着いたとき、奥さんの言う言葉がいい。
「今日はごはんがおいしい。最近、何の味もしてなかったから」。

おいしいご飯を食べるためにも、
身近な人との関係はいつも暖かいものにしておきたいですね。



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posted by momo at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする