平日日刊話題の本の情報をお届けします。
自己啓発、料理、動物、経済、趣味のコレクション、
一緒に本を楽しみましょ♪
2007年04月27日
主人公ゼムは、18の民族の混血で、自由を愛し、
ヨットで生活している。
職業は建築家。ニューヨークに事務所を持っている。
彼のいとこ、カウフマン派証券会社勤務。
巨大なエネルギー商社の会計に疑問を抱き、調査を進める。
ゼムの顧客にウラディミールというロシア人富豪がいる。
アメリカの政界にもつながりのあるウラディミールは、
9月11日には外に出ないようにゼムに忠告した。
そして、その日、ニューヨークで同時多発テロが起こった。
それを知っていた人間がいる。
そのことから、カウフマンは
大掛かりな株の取引が恣意的に行われ、
テロで儲けた人間がいることを知った。
そして、カウフマンは同僚に殺害される。
テロ以来、アメリカはおかしな方向に向かい始めた。
フォスター大統領はイラクに戦争をしかけ、
たくさんの貧しい若者が生活のために軍隊に入った。
ゼムの知り合いの黒人少年、ジョージもそうだ。
愛国者法が制定され、確たる証拠がなくても
逮捕ができるようになってしまった社会に、
ゼムは友人たちと抗議を始める。
劇作家のナタリー、写真家のジャック。
だが、警察は彼らを不当に拘禁する。
そんな中、ゼムはウラディミールの美しい妻、
ソーニャと恋に落ちる。
ニューヨークはその後、自由の女神が爆破され、
ラジコンの飛行機が白い粉をまいた。
それは「ニューヨーク地下共和国」なる
テロ組織によるものであった。
地下を捜索していた警察によって、原子爆弾が発見される。
それは、ウラディミールがかつて、スターリンの命令によって
アメリカに持ち込んだものであった。
真実が語られないまま、ゼムは警察の手によって…。
とまあ、こんな話です。
え?まとまってない?
そう、アクションや面白そうなネタがてんこ盛りなんだけど、
最後までまとまりがなく、
ばらばらのまま終わってしまった小説でした。
梁石日は、こんなこと私ごときが言うのもなんだけど、
文章がうまくない。
文末が「だった」「した」など「た」で終わることが多すぎて、
読んでいてどうしようもなく退屈なのだ。
台詞が長すぎるのも難。
それが、血と骨とか夜を賭けてみたいな、
ストーリーに迫力があるものだと
その淡々とした語りが生きてくる。
でも、今回みたいな創作モノになると、
一気に世界が瓦解していくからつらい。
そう思うのは私だけでしょうか?
タイトルからしておもしろそうで、かなり期待したのになあ。
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話題の小説系
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以前にご紹介した、
希望格差社会のその後の社会考察をまとめた、新平等社会。
なんだかこっちのほうが希望が持てるタイトルですが、
さてその内容は。
この本のキーワードは、
「希望」と「ニューエコノミー」ではないかと思っています。
著者は、収入の格差ではなく、
社会に希望の格差が広がることこそを危惧している。
将来に希望が持てなくなる人間が増えることが、
不安定な社会を作ると繰り返し述べている。
まず、これまでの日本の社会を俯瞰してみる。
戦後の高度成長期から1990年代前半までを、
努力保証社会という。
努力が報われた社会だというのだ。
それが、1990年代の後半から社会生活分野の多くの指標が悪化。
自殺率、生活保護世帯、子供の就学支援の上昇。
ニート、引きこもりの問題化、窃盗事件の増加。
その後、将来に希望が持てない人、
持てる人の格差が広がる希望格差社会の到来。
これは前作に詳しいので、
ご興味のある方はどうぞご覧になってみてください。
しかしこの格差が広がったのは、小泉政権のせいではなく、
世界的な流れで止められないものであるという。
生産性の高い少数の仕事と、それに従事する少数の人、
生産性の低い多数の単純作業と、
それに従事せざるを得ない多数の人。
これが、世界に席巻するニューエコノミーを形成する
経済のあり方だと著者は説いています。
それでは、そんな社会でどうやって
絶望の広がる国にしないでいられるか。
対応策も述べられています。
フリーターなどの生産性の低い仕事への就労期間が
なるべく短くなるような支援。
(正社員への昇進など)
日本では、一度正社員のルートから外れると復帰が絶望的。
これをもっと改善するべきである。
また、フリーターであっても昇進、
仕事の充実感を得られるような仕組みづくり。
社会保障制度を改革する。
たとえば、今の年金制度は、正社員として収入が増える人生を
モデルにして作られている。
それを、一律の負担額にし、払える人は多く払い、
その分後にたくさんもらえるポイント制度を導入する。
希望を持てなくなる人が増えると、社会が不安定になる。
そうならないための対策を採ることは、
経済的にもプラスになることだ。
日本が今まで安全な国であったのは、
みんなに希望があったからなのかな。
やけっぱちな人が増えることが決していいことじゃないくらい、
経済にうとい私でもわかる。
年収100万円で楽しく過ごそう、なんて本を書く人がいるが、
それは自分がそうならないから書けるのだ、と
著者は喝破している。
全く同感。
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世間話、時事ネタ系
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去年辺りから、
ドロップシッピングなる言葉がきかれるようになりました。
さて、では、ドロップシッピングとは何ぞや?
この本の著者の方は、実際にカレーのドロップシッピングで
成功されている方です。
カレーを作る会社(もしくはお店)がある。
そこで、インターネットでの販売をしたいと思っているが、
ノウハウがない。
著者が、インターネット上のショッピングモール楽天で
お店を立ち上げ、販売を請け負う。
注文、顧客対応は著者、製造、発送はカレーを作る会社。
このように、インターネット上で販売のみをすることを
ドロップシッピングというそうです。
もともとアメリカで誕生した手法で、
これで生計を立てている人も大勢いるみたい。
アフィリエイトと似ていると思う方が多いみたいですが、
アフィリエイト=売値の数パーセントが報酬として支払われる
ドロップシッピング=売値を販売者が決められるので、
利益が大きい
こんな違いがあるみたいです。
在庫なしで販売するので、リスクはほぼゼロに近い。
といっても、販売をするのにはそれなりの苦労が伴う。
その努力から得た、商材の選び方、
顧客対応など、細かく書かれています。
商材を選ぶのは、
「単価が高い」「リピートされる商材である」
ことが大事みたい。
粗利率が40%くらいとれる商材でないと難しいそうです。
自分で、商品を提供してくれる製造元を探すのが一番いいが、
最近では商材をそろえて提供してくれるサービスもあり、
おすすめの一覧が載っています。
ドロップシッピングに興味がある、これからはじめてみたいと
いう方にはいい入門書ではないでしょうか?
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ビジネス、営業系
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昭和生まれの方なら確実に癒されるこの一冊。
子供の頃に日常にあったあの品、この品が
写真とコメントで紹介される。
ぱらぱら見るだけのつもりだったのに、
見始めると懐かしくてじっくり見入ってしまった。
いろいろ懐かしい品物があるのですが、私の独断で(?)
ご紹介してみたいと思います。
・アクアフレッシュ
そう!歯磨き粉がカラフルになったときのあの衝撃。
・アルミ皿
給食はこれでした。
・ガーゼのハンカチ
レースでふちどりしたやつです。
・粉ジュース
水で溶くんだけど、欲張って水を入れすぎて、
とてつもなく薄い味のものをよく飲んでいました。
・砂消しごむ
普通の消しごむと間違えて買ってしまったときの
ショックったら。
・卵アイス
ゴムに入ったアイスで、端っこを切って
吸うように食べるんですが、
最後は手がべたべたになっていました。
・チョココロネ・チョコバット
コロネを妹と半分分け。チョコが入ってるのが半分だけで、
けんかになりました。
・テレフォンインデックス
電話番号を書きとめておくなんて、若い人は知らないんじゃ?
・三つ折ソックス
校則だった。
・めがねになるマーブルチョコ
銀色の、8の字にあるパッケージに
マーブルチョコがひとつずつ入ってるあれです。
若いつもりでいたけど、
こういうものに懐かしさを感じるということは、
それなりに年月を重ねてるのね、私。
のどかだった子供時代に帰れる一冊。
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生活、ほっこり系
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2007年04月24日
右のページに世界地図が載っていて、
めくっていくごとに赤くなっていく。
これは、1950年から2100年までの地球の図で、
気温の変化を色であらわしたものです。
1ページめくるごとに3年経過するようになっている。
1950年はほとんど赤いところがなく、緑と青の、
おなじみの地球の姿である。
2007年現在も、北極と南極からヨーロッパまでが赤いものの、
赤道付近ではまだまだ緑のところが多い。
しかし、2030年くらいから、世界全体が赤い色で染まっている。
北極で+12度前後、
赤道付近でも+5度くらい高くなると予測されている。
ひゃあ、暑い夏が苦手な私。
こんなに暑くなってしまったら
いったいどうすればいいんだろう。
環境を考える人たちの間で、目安となっている数字が、
表題の+2度という数字です。
これは、気候ターゲットと呼ばれる数字で、
「工業化以前と比較して気温の上昇が2度を超えると、
地球規模で気候リスクが急激に高くなるという研究をもとに、
平均気温の上昇を抑える長期目標としてEUが定めた数字」だ。
このまま何の対策もなされないと
2026年から2060年に2度を突破するのだそうだ。
この本では、全体を3部に分け、
1部でこれまでの環境に対する取り組みをまとめている。
2部では、気温が上がったことでもたらされる衝撃。
災害、異常現象の増加、
両極の氷がとけることによって生じる洪水、
マラリア病の蔓延など。
また、映画「デイ・アフター・トゥモロー」で描かれた、
大洪水が北半球を襲うという話も
あながち絵空事ではないらしい。
どう考えても楽しい未来ではなさそうですね。
3部で、それを食い止めるためのさまざまな動きが
紹介されています。
植物からプラスチックを精製すること、
洪水、治水対策を行うこと、脱車社会、などだ。
こういう本を読んでいると、もうどうせいまさら、とか
私一人が、なんて思ってしまうけど、
最後に書かれていることが少しは救いになりそうだ。
2005年以降で、二酸化炭素の排出量が減少しない、
もしくは増え続ける場合には、確実に+2度は突破する。
しかし、取り組みによっては
その確率は10%から50%減少するんだそうです。
その確率を、高いとみるか、低いとみるか、ですね。
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世間話、時事ネタ系
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2007年04月23日
日本でも大ヒットした映画、
ダ・ヴィンチ・コード。
小説もよく売れましたねえ。
トンデモ本を面白おかしく解説し、
そのうそを暴くと学会が、
今回はダ・ヴィンチ・コードを徹底解剖している。
まず、最後の晩餐については、
小説の中ではペテロがマリアをナイフで脅していると
解釈されている、不自然な手。
しかし、キリストが「この中に裏切り者がいる」と言い、
怒ったペテロが後ろ手にナイフをつかみ、
立ち上がるとこの体勢になるという。
実際私も目の前のボールペンを握ってみましたが、
不自然ではなかったです。
この本で一番面白かったのはシオン修道会成立の経緯。
十字軍に起源を持ち、テンプル騎士団とも
かかわりを持っていたというシオン修道会。
レオナルド・ダ・ヴィンチが総長として名を連ね、
他にもニュートン、ユゴー、他誰だっけ?
とにかく有名な人たちの名前が列挙されている。
しかし、それ自体がある一人の人物の妄想だったというのだ。
その人物とはピエール・プランタール。
プランタールは、結社を作るのが好きな人物で、
いろいろ結社を作ってはつぶしていたらしい。
このシオン修道会も、もともと4人で発足した会で、
その会報では、低家賃住宅を守るために
地元の不動産屋と交渉をしている様子が書かれているそうだ。
1956年に正式に結社として届出がされている。
例の名だたる総長たちもプランタールの創作で、
それは秘密文書というタイトルの文書で、
フランスの国立図書館で誰でも閲覧できる。
秘密だから秘密文書なんじゃなく、タイトルが秘密文書って!
ダ・ヴィンチ・コード自体は、
フランスで大ヒットしたオカルト本、
「レンヌ・ル・シャトーの謎」という本の
ほぼ丸写しであるということです。
あの小説の罪なところは、巻末の対談でも書かれているが、
「芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述はすべて
事実に基づいている」
なんて一文を入れちゃったところだと思う。
それにしても、プランタール氏は、
生きていたら悔しがっただろうな。
ダン・ブラウンに印税の半分よこせと言う権利が、
彼にはありそうだ。
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世間話、時事ネタ系
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2007年04月21日
昨日まで濃い話題ばかりですみません。
今日はその分、さわやかにすすめたいと思います。
ハンカチ王子こと斎藤佑樹さんのご両親が書いた、
祐樹くんの成長物語。
まあ、文章は平易。もしかしたら書いたのじゃなくて、
インタビューをまとめたものじゃないかなと思う。
読みやすい。
ただ、お父さんとお母さんが交互に書いているので、
あれ、どっちの目線だ?と時々混乱してしまう。
佑樹という名前は、人に頼られる、
しっかりした子になってほしいという
願いをこめているそうです。
それで、佑という字はにんべんの入ったものにしたんだとか。
お父さんも野球をされていたそうで、
野球を通じて人間関係を学んで欲しいと、
お兄さんと一緒に野球をはじめることになります。
けっこうスパルタなお父さんで、
練習をさぼっている二人の野球道具を
庭に捨てたこともあるそうです。
祐樹くんは、小さい頃から体を動かすのが好きな子で、
しょっちゅう怪我をしていた。それも大きな事故ではなく、
生傷がたえないというわんぱくな子だったらしい。
お母さんいわく、同じことをさせても、
祐樹くんのほうが飲み込みは早かったみたい。
もちろん、陰で練習もしていたのでしょうが。
この家族がいいな、と思うところは、
夕食はかならず家族四人でとることにしていた、
というところ。
お父さんの帰りが遅くなって、
九時くらいになっても子供たちは夕食を待っていた。
怒るときも、なぜ怒るのか、
きちんと説明をしていたといいます。
家族でコミュニケーションをとることを
ちゃんとしてるってすごくいいことだと思うな。
佑樹くんが早稲田実業に入学し、
お兄ちゃんと一緒に東京で暮らし始めます。
学校の食堂があるんだけど、
野球部の一年生は使ってはいけないことになっていた。
そのため、ろくな食事もとれずに困ったことになる。
それでも、きちんと学校と話し合って
問題を解決するお母さん。
学校側も、話し合いに応じてくれるんだな。
普通の強豪校だったら、
規則を頭ごなしに押し付けるだけだと思うんだけど、
こういう学校に行けてよかったと言っています。
斎藤投手がインタビューで、みんなのおかげで、
というのはこういう環境があってのことなんだろうな。
ただ、もうちょっと、勝負の世界で生きる人としては
アクがあってもいいと思うないものねだりな私でした。
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世間話、時事ネタ系
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2007年04月19日
本を読むことは生活の一部であって、
食べることと同じ。
趣味なんていえるなまやさしいものではないんだ。
これが、タイトルの「シュミじゃないんだ」の意味。
直木賞作家である三浦しをんさんの読書録。
といっても、お利口な本をすすめているわけではなく、
この本ではいわゆるBL(ボーイズラブ)といわれる、
男性同士の恋愛を描いたマンガをひたすら論じている。
いやあ、それにしてもすごいなあ。
この人どれだけマンガ読んでるんだ?
膨大な読書量の中から、テーマにあった作家、
作品を紹介してくれている。
BLマンガというと、どうしても過激な性描写に目がいきがち。
おい、こんなの読んでいいのかよ、と
突っ込みたくなる絵柄の本がたくさんある。
しかし、しをんさんが求めるのはそんなエロ描写ではない。
そこに描かれている人間関係、
恋愛心理こそが彼女の欲しているものだ。
ジェラールとジャックという作品で、
トラウマを負った男と
貴族の少年の純愛を描いたよしながふみ。
どこかへ帰ること、帰属する場所をテーマに描き続ける
語シスコ。
友情と愛情の微妙なゆれを描く山田ユギ。
女の子の目線を通して、恋を失うつらさを語る紺野けい子。
BLというジャンルの中で、これこそは!という作品を
列挙してくれているので、
しをんさんの説明に惹かれたら、
(そして、男性同士の恋愛に嫌悪感がなければ)
読んでみる価値大。
それにしても、さすが、というのは権威に負けているようで
情けないのだが、さすが直木賞作家。
作品に対する考察と、それをミーハーな口調でありながら
丁寧に語る文章には感心させられる。
馳星周がデビュー前に書いていた
「バンドーに訊け!」という書評があるが、
それの中で、彼が自分が好きな本、
作品の傾向を一方向に定めていく様子がよくわかる。
救いのない暗黒の世界。
それを突きつめて、デビュー作の不夜城は誕生したのだそうだ。
本を読む、書評を書く、
好きな作品の傾向を知ることで創作へつながる。
作家誕生の裏をしりたければ、
案外書評本というのは面白いのかもしれないなあ。
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世間話、時事ネタ系
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腐女子という言葉を聞いたことがありますか?
二次元、つまり漫画やアニメ(小説もかな?)に出てくる
登場人物に恋する女の子、ということのようです。
そしてさらに、登場人物でいろいろな妄想まで
ふくらませてしまう。
たいてい、登場人物の男性同士の恋愛感情、
そして肉体関係までを妄想してしまうのが一般的(?)。
テレビをみて、「テラモエス」「ギザモエス」などと口走る。
モエスは萌えす、テラ、ギザはそれを強調する修飾語だ。
そんな腐女子を彼女に持った男性の日常を漫画で描いた本が
評判を集めています。
朝日新聞の書評にも登場したそうです。
著者の彼女は筋金入りの腐女子。
普段はかわいい女の子の擬態をかぶっている。
ところが、興奮したり会社で疲れたりすると、
背中のチャックがあいて、801ちゃんが飛び出してくる。
緑色でふさふさ毛の生えた球体で、猫みたいな耳、
手が4本、足が2本。
ガンダムのハロに毛が生えて、
耳と手と足がついたような感じです。
801はやおいと読んでください。
やおいとは、女性読者のために創作された、
男性同性愛を題材にした漫画や小説などの俗称。
(ウィキペディアより)
彼氏もオタクなので、二人でアニメイトでデートもできる。
彼氏が電話に出ないと、「男の子」との浮気を疑ってしまう。
街中で指をからませる、いわゆる恋人つなぎで手をつないだら
思わず「バルス!」と口走ってしまう。
(天空の城ラピュタの中で主人公が使う滅びの呪文)
同人誌を売るコミケに出かけてみれば
ボーナスが飛ぶくらい同人誌を買いあさってくる。
そんな腐っている彼女ですが、
普段は801ちゃんを背中に隠し、普通のOLをしているらしい。
男性と違って、女性のオタクは
外見にも気を使うってことですな。
そんな801ちゃんたちを発見する方法。
「攻めの反対語は?」ときいてみる。
普通の答えは「守り。」腐女子は「受け」
なんでかって?怖くてこれ以上書けません…。
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世間話、時事ネタ系
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2007年04月17日
オタリーマン。
オタクのサラリーマンのこと。
SE、彼女いない、少々オタクな男性の身辺雑記マンガ。
好評だそうですが、
共感できる男性が多いということでしょうか。
主人公よしたにさんは、SEで、
深夜3時に帰宅するようなハードな生活を送っている。
新品のクリップのぱちんという音が好きで、
なんとなくいじってしまう。
女性は苦手?なのか、彼女はいない。
女性社員と話をしていても、目を見てもらえない。
入社して、同期と仲良くなりたいのに、
話しかけることもできずに本なんて読んでしまっている。
せっかくの飲み会でも、話ができずにおろおろ、
盛り上がりの中に入れない。
「みんなが楽しまなくてもいいんじゃない?」なんて
言ってくれる女性もいたけど、
同期の飲み会には誘われない今日この頃。
休みの日には、家の中を片付けて、充実しつつも
ちょっと寂しく涙に暮れて眠りにつく。
秋葉原に出かけてみれば、楽しそうなカップルに
「こんなところに来るんじゃねえ!」と腹が立つ。
深夜の残業で、首からかけたカードを忘れてしまって、
ロックが解除できずに部屋に入れない。
年下の同僚が失敗して、「なんでなんですかね」と言われ、
「坊やだからさ」と返すが、後輩はきょとんとしている。
飲み屋では、「常識なんて必要ないんです。
偉い人にはそれがわからんのですよ」と、
ガンダムのせりふで息巻いてみる。
ダイエットしようと、弁当のご飯を小ライスにしてみても、
その日に限ってちょっと大盛りだ。
こういう人、いるなあ。
あんまりオタクって感じはしないけど、
人付き合いがあんまり上手じゃない人。
でも、私は会社に必ず一人はいる
こういう人がけっこう好きだけどな。
サラリーマン生活にちょっと疲れちゃったとき。
月曜の朝が重苦しく感じるとき。
手にとってみると癒される一冊。
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世間話、時事ネタ系
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2007年04月16日
三浦しをんという作家さんは、
とてもおもしろい。
直木賞作家なんだけど、文学者というより
字を書く漫画家みたいだ。
ちょっと主流をはずれたような漫画にも詳しいみたいだし。
そんな三浦しをんさんの、直木賞受賞作を
やっとですが読みましたので、ご紹介させてください。
ああ、これ、もっと早く読めばよかった。
漫画大好きの私の感性にはぴったり、おもしろかったです。
架空の町、まほろ市が舞台。
東京と神奈川の県境にあり、主人公いわく「まるで国境の町」。
そんなまほろ市で、多田は便利屋を営んでいる。
そこにひょんなことから、
高校時代の同級生行天が転がり込んでくる。
高校時代は無口で親しい友人もいなかった行天。
その行天に、多田は負い目があった。
彼は小指を切断する事故にあったことがあるが、
その原因が多田にあったのだ。
行天の性格の破綻ぶりがいい。
「犯罪が目の前で行われたらどうする?」
「無視する」
一文無し、アルコール漬け、衝動的に暴力を振るう。
暴力を振るうのは、女性に危害を加える男にだけなんだけど、
その無神経ぶりが徹底してる。
そんな二人がいろいろな依頼を受け、
トラブルに巻き込まれながらすごす一年のお話。
塾帰りの小学生を送り迎えする仕事をする二人。
深夜にまで帰らない両親と、愛情に飢えた小学生。
子供に向かって、多田はこう言う。
「多分、両親からは
お前が求めている愛情を得られることはない。
でも、お前が大人になって、家庭を築くことはできる。」
冷たい現実が夢みたいなハッピーエンドになることはない。
でも、それなりに胸にぐっとくるエピソードがつづられている。
多田は子供を亡くし、結婚生活を破綻させた。
行天は親から虐待を受けたらしい過去がほのめかされている。
そんな二人が、少しずつ自分の傷に向き合うという物語だ。
売春婦のルルとハイシー、麻薬の売人星など、
個性的な登場人物もいい。
文句なく、理屈なしで楽しめるエンターテイメント小説。
これはおすすめです。
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話題の小説系
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2007年04月13日
2007年問題。
団塊の世代が退職することに付随するさまざまな問題のこと。
人数が多く、日本を引っ張ってきた世代が
現役を離れるとどうなるか。
いくつかの側面から分析、予測した本。
箇条書きでポイントを紹介してみようと思います。
・団塊退職・人口減少がマクロ経済に及ぼす影響
2010年までは、団塊退職による経済効果は
プラスになると思われる。
企業の人件費の圧縮につながるし、
退職金というまとまったお金を手にした
シニア消費層が拡大することになる。
しかし、以降は消費減退、景気調整局面になる。
団塊ジュニアの住宅需要が落ち着き、
金利上昇の可能性が高いからだ。
・団塊退職・人口減少が促す企業改革
仕事のアウトソーシング化が進む。
より高収益の経営が求められ、
社員に求められる資質も変化する。
・団塊退職・人口減少で変わる消費構造
社会構造による高齢者への富の移転は止まらない。
高齢者の中でも経済的な格差は拡大する。
「若さ」と「費用対効果」を重視する、
新しいタイプのシニアマーケットが生まれる。
・団塊退職と金融ビジネス
今までのシニア層より、団塊の世代は投資ということに
違和感なく向き合える。
インターネットなどにもなじんでいる世代だ。
彼らに対し、適正なアドバイスができるサービスが必要である。
また、家を担保にしてお金を貸す
リバースモーゲージにも注目が集まる。
これは、亡くなった時、もしくは必要でなくなったときに
家を売るという条件でお金を貸してくれるシステム。
子供に不動産を残そうという意思がない場合、
生前にお金を使いきることができるので、
これからの高齢化社会に必要とされるサービスである。
経済用語が多い。
それでも、これからの未来をのぞき見してるみたいで、
楽しく読めました。
できれば団塊ジュニアに焦点をあわせた経済本も読んでみたい
もんです。
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世間話、時事ネタ系
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2007年04月12日
おしゃれなイラスト、
装丁の自己啓発書をいろいろ出している山崎拓巳氏。
めんまじ、気くばりのツボ、道は拓ける、など、
出す本はよく売れているみたいです。
薄い本が多く、とても読みやすいので、
バッグに一冊いれておいて
気分転換にぱらぱらするのによさそう。
今回出された本は、
人間関係をズムーズにするためのコツが書かれています。
「大人になると、お付き合いの仕方は誰も教えてくれない」
帯にそう書いてありますが、実際そうかもしれないなあ。
そして、お付き合いが重要になってくるのも大人になってから。
それじゃあ、どうすれば五つ星のお付き合いができるのかしら?
初対面の人と打ち解けるためには、共通点を見つけてみる。
まず、聞き上手になって、
相手の話にはやや大げさな相づちをうってみよう。
そうして、話をどんどん引き出すうちに、
何かの共通点が見つかればしめたもの。
強烈な共通体験が見つかれば、
一気に打ち解けることができます。
さらに仲良くなるためには、合う回数を多くする。
最初に強引に話し込むよりは、「顔を見に来ました」と、
軽い訪問を何度も繰り返すほうがいい。
いい会話をコツは、「もっと教えて」。
わかったような気でいることでも、
聞いてみると新しい発見があるもの。
得てして、人に教えることはけっこう楽しいことなので、
相手の話も盛り上がるはず。
お付き合いが深くなったら、「おかげ」を大事にしましょう。
ありがとう、おかげさまで、助かります。
この言葉を口癖にする。
相手を尊重している気持ちが伝わります。
そうやってできた友達同士を合わせてみることも、
人脈を広げるのに役立ちます。
違う世界の友達を合わせることで、
今までとは違う顔を見ることができるかも。
うーん。
これだけできればいい営業マンになれそうだ。
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自己啓発系
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雑種の犬、
ミスター・ボーンズの目を通して語られる物語。
ボーンズの主人、ウィリーは、ジャンキーでホームレス。
職業は詩人。
彼の両親は、ナチスのホロコーストを生き残った
ユダヤ人夫婦だ。
重苦しい家庭に違和感を感じて育ったウィリー。
ヒッピー全盛のアメリカで、
大きくなったウィリーも麻薬や放浪にのめりこむ。
そんな主人と一緒に各地を放浪するミスター・ボーンズ。
主人の言葉をきき、よき理解者であろうとするボーンズ。
やがてウィリーの母が亡くなり、
ホームレスになってしまったウィリー。
保険金が入ったのだけど、
善行のためにあっという間に使い果たしてしまったのだ。
やがて体を壊し、死期を悟ったウィリーは、
高校時代の恩師をたずねてボルチモアを訪れる。
しかし、恩師に会うこともできず、路上で倒れこんでしまう。
寒い中でじっと身を寄せ合い、主人の支離滅裂ともとれる
言葉にじっと耳を傾ける犬の姿がなんとも哀れで、
いじらしく、そしておかしい。
人間たちがウィリーを保護しようとやってきたとき、
ボーンズは主人のもとを離れて逃げ出します。
人間は病院に保護されるけど、
犬が連れて行かれるのは保健所だから。
ウィリーが、ティンブクトゥに行ってしまったことを悟る
ボーンズ。
ティンブクトゥ。
それは、ウィリーがずっと口にしていた、
死後に行くことのできる楽園のことだ。
いろいろな苦難に会い、
夢の中に出てくるウィリーと一生懸命話をするボーンズ。
夢の中で、ウィリーが、
ティンブクトゥに招いてくれているのを確信し、
ボーンズは…。
途中、投げ出したくなった作品。
ウィリーの言葉が支離滅裂で、私はこういうの苦手なんだ。
ライ麦畑でつかまえて、なんかが好きな人には
たまらないかもしれないけど。
でも、犬のボーンズが、彼のろくでなしの主人を愛し、
慕う姿に、何度か涙が浮かぶのをこらえられませんでした。
ウィリーの社会不適合ぶりも、
なんともいとおしく感じられるほど、
ボーンズの目線が優しい。
こんな風に愛されてみたい。とっても優しい優しい物語。
犬好きな方はぜひどうぞ。
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話題の小説系
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ルワンダというと、
凄惨な虐殺があった恐ろしい国、
というイメージが私には今ある。
この本は、そのルワンダの虐殺の生き残り、
イマキュレーさんという女性の手記だ。
最初は、とても幸せな、
ごくごく普通の家庭の光景から始まる本書。
この国も、恐ろしい国だったのではなく、
普通の庶民が暮らす国だったのだ、
私たちと同じように生活している人たちがいたんだと
改めて思い知らされる。
地域の人たちに慕われる父と母。優しい兄、かわいい弟。
そんな家庭環境で、イマキュレーはすくすく育ちます。
女の子だからといわず、両親は彼女に
最高の教育を受けさせるべく努力してくれます。
それに答えて、一生懸命勉強するイマキュレー。
けれど、国内では二つの民族の争いが、
次第に表面化してきます。
ルワンダにいる民族は、長い間支配階級であったツチと、
その下にいるフツという二つの民族に大別されます。
けれど、長い間で混血が進み、
イマキュレーは特に意識することもなく成長してきました。
しかし、彼女が大学生になったとき、
とうとうフツの反乱が起こります。
ツチを皆殺しにしてしまえ、ツチを根絶するんだ!
こう叫んで、フツ族がツチ族を虐殺し始めます。
なんで?イマキュレーにはフツ族の友達もいる。
ツチの容姿(一般的には背が高い)をしたフツの親友もいる。
昨日まで近所で仲がよかった人たちが
彼女たちに襲いかかってきます。
父親は、彼の保護を求めて家に集まったツチ族とともに殺され、
彼女は仲がよかったフツの牧師を頼ってその場を逃れます。
それから、そこに逃れてきた7人の女性と
トイレに隠れ続けました。
何度も家捜しをするフツの虐殺者たち。
彼女は神と対話することで必死に希望にすがります。
九死に一生を得たものの、家族はみな殺され、
すっかりやせこけてしまった彼女。
それでも、習ったことのない英語を独学し、
国連で仕事を得るまでに。
私は今のところ何の宗教も信じていない。
けれども、神の存在を信じることで、
こんなに強く人間はなれるのだろうか。
彼女の強さには圧倒される。
脱出後、彼女は肉親を殺した人物に対面します。
そして、彼を許します。
彼女の話を聞いて、
長い間ナチスを憎み続けてきたユダヤ人女性が
救われた、という話が載っていて、思わず涙しました。
許すこと、希望を持つことの強さ。
感動したかったらぜひ、この本はおすすめ。
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硬派!社会派系
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「並の人生」では満足できない人の本。
うーん、けっこう挑戦的だなあと思うのは、
私が年をとったからか。
「並の人生」を送るのも案外と大変なことなんだと、
うすぼんやり悟ったときに
大人になったような気がする私です。
さて、ぼやきはおいといて。
どんな「並じゃない人生」なのかと思いきや、
それほど攻撃的な成功哲学書ではない。
今風の、ソフトな自己啓発書。
名言がたくさんちりばめてあって、
中にはきれいな写真のページがあります。
ぱらぱらっとみて、気分転換ができそう。
いくつか面白いエピソードを。
・自分を大きくしてくれる視野を持つ。
建設現場で働く3人の職人に、何をしているかきいてみた。
最初の人 「泥をこねてレンガを積んでいるのさ」
2番目の人 「木を切って長さをそろえて自給7ドルさ」
最後の人 「美しい大聖堂を作っているんだよ」
視野を大きく持って、高い意識のもとで仕事をしよう。
・いつの日かという日はいつまでも来ない
貯蓄額を増やすには、「いつかお金持ちになったら」
ではなく、たった今からはじめる。
入金があった時点で貯金に回してしまうのが一番いい。
・まずは遠くに大きな明かりを見つけること
はじめから細部にわたる計画をたてるよりも、
大きなゴールを設定してしまうほうがうまくいくものである。
なるほど。
・たとえ深刻な問題でも、わけないものにする方法
不安があるなら、最悪の事態を最初に想定しておくといい。
そうすると、たとえ最悪の状況になったとしても、
宇宙が吹き飛ぶほどのことはない。
たいしたことではない、と言い聞かせてみよう。
・多少風当たりが強くても踏ん張る
自分の人生の主役は自分。
そう信じて、自分の人生の脚本は自分で
書き綴っていかなければいけない。
気持ちのいい本です。
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自己啓発系
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これは!
久しぶりに、どっしりした骨太の小説を読めた
満足感でいっぱい。
親が興した会社、赤松運送という
小さな運送会社を経営している赤松という男性が主人公。
ある日、自社のトラックが事故を起こしたという連絡を受ける。
タイヤが外れて、通行中の女性にあたり、
死亡してしまったという事故。
整備不良ということになると、社員の中から逮捕者が出る。
だが、ホープ自動車製のそのトラックの整備には問題なく、
十分な証拠が得られないまま、警察は捜査を打ち切った。
しかし、取引先からは仕事を引き上げられ、
資金繰りが怪しくなってしまう。
長年の付き合いであった東京ホープ銀行は、
融資に応じてくれない。
そう、ホープというのが、三菱のことなんですね。
ホープ自動車は三菱自動車。
ホープ銀行は(かつての)三菱銀行。
さて、主役になるのは赤松だけではなく、
ホープ自動車のカスタマーサービスの部署に勤める
沢田という人間にも焦点が当てられる。
赤松は、自社の整備に不備がないことを知ると、
トラックそのものの欠陥を疑い始める。
問い合わせに応じうるのが沢田だ。
たかだか零細企業ごときの
「クレーマー」に付き合っていられるか。
そうあしらっているものの、
だんだんとホープ自動車の上層部が
今回の事故に関して何かを隠しているのに気づく。
以前にもリコール隠しが発覚し、
多大な損害をこうむったはずなのに、
会社は何も学んでいないのか?沢田は自問する。
実際にあった事件がモチーフになっているので、
ホープ自動車が最後に告発されるのはわかっているんだけど、
赤松に次々と襲いかかってくる苦難に、
読んでいるほうも「負けるな!がんばれ!」
と力が入ってしまう。
銀行の貸しはがし、マスコミの告発に期待するものの、
ホープからの広告を載せている雑誌は真実を書けず、
子供は学校でいじめの対象になってしまう…。
零細企業の社長の意地もさることながら、
迷いながら、自己の保身も社内の政治も考えながら、
苦悩する沢田の姿もいい。
また、消費者をないがしろにし、
社内政治ばかりに気を配る財閥系企業の社員たちにも、
胃がぎりぎりする思いがする。
最後、とうとう赤松がホープ自動車のトラックの欠陥になる
証拠を見つける。
よかった、よかった、よくがんばったよ!!
社会派小説であり、経済小説であり、さらに最後にぐぐっと
カタルシスが味わえるエンターテイメントでもある。
時間をたっぷりかけて読んで損のない一冊。
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話題の小説系
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2007年04月04日
冒険に出る人というのは、
みんな夢と希望に燃えていて、
どんな苦難も気にしない、強い強い人、
というイメージがあります。
永瀬さんは、リヤカーに荷物を積んで徒歩で
いろいろなところを旅しています。
その永瀬さんの南米横断記。
アフリカを横断したころは、定職もなく独身だった彼。
今回は、結婚もし、講師の職も得ています。
だがしかし、冒険に出たい思いは募り、
奥様もそれを笑顔で送り出します。
そこでまた田吾作4号という名前のリヤカーと一緒に南米へ。
永瀬さん、自分から旅に出たはずなのに、
旅のはじめから家族が恋しくて仕方がない。
おまけにリヤカーを引いて歩くつらさに
うんざりしたりもしている。
複雑な思いを引きずって、
ベネズエラのプエルトラクルスから旅をスタート。
続く坂道に苦しみ、トラックがばんばん走る横を
リヤカーを引いて歩き続ける。
現地に住む日本人との交流、
つらくなったら子供の歌っていた歌を口ずさみながら
ひたすら歩く。
南米を歩いている間、彼を苦しめるのが虫。
しょっちゅういろいろなところを刺されて、
うんざりしてしまいます。
ベネズエラからギアナ高地を横断し、ブラジルへ。
インディオ居住区では徒歩で横断する許可が下りず、
仕方なく車で横断します。
「このままマナウスまで連れて行ってもらいたい、
車を降りたくない」という思いがわいてくる。
マナウスからは、肉食獣オンサが出るという理由で、
またまた徒歩でいくのをとめられる。
ボリビアでは人懐こい子供たちに癒され、
アルゼンチンでは車優先の社会に辟易する。
一歩ずつ、一歩ずつ歩いていこう
ゆっくりゆっくり 歩いていこう
こう口ずさみながら、約9ヶ月の旅。
さまざまな苦難があり、人とのふれあいがあり、
また常にくじけそうな彼の心境がつづられている本。
こんなに苦しくて、なんで旅に出るんだろう。
苦しい苦しい記録の中から、
旅に憑かれた人間の病のようなものを感じる。
あこがれるものの、私には到底無理だと思う。
だからこそ、たまに読みたくなるんだな、こういう本。
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世間話、時事ネタ系
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子育てしてるお母さんに大ブームなこの本。
イラストもかわいいし、読んでるうちに子供のいない私でも
なんとなく優しい気分になってしまう。
漫画が多いので、読みやすいです。
この本ではまず、子供はいっぱい甘えさせてあげてください、
といっています。
従来、抱き癖がつくから抱っこしすぎてはいけない、
という教育方法があったらしいですが、
小さい子には、抱っこの安心感ってとても大事なんだって。
「甘えない人が自立するのではなく。
甘えていいときにじゅうぶん甘えた人が 自立するのです。」
なるほど。
甘えさせると甘やかすのは違う。
「お母さん、きいて」とひざに乗ってくる子の話を聞く
→情緒的な欲求を満たしてあげるのは甘えさせる。
「お母さん、あれ買って」という子に買ってあげる
→物質的な欲求をそのまま受け入れるのは甘やかす。
靴ひもが結べないのを手伝ってあげる
→子供がどうしてもできないことに手を貸すのは甘えさせる。
靴ひもが結べないのを全部やってあげる
→できることをさせないのは甘やかす。
こういった例が、たくさん漫画で紹介されているので
とてもわかりやすい。
また、お父さんが子育てに参加できる方法も載っています。
初級編では、お母さんの話を聞く。ただ聞くだけでいいんです。
中級編では、風呂に入れる、体を使った遊びをする。
お馬さんになってあげるイラストが載っています。
料理を作る、家事を分担するなどが上級編。
子育て中のご家庭では、
いろいろと役にたつことが多いのではないでしょうか。
叱りにくい子、甘えてこない子、おとなしい子など、
性格別にどうしたらいいかのアドバイスも豊富なので、
勉強になります。
それにしてもさ、子育てって大変なんだなあ。
もっともっと評価されてもいい世の中だと思うなあ。
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生活、ほっこり系
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現在、厚生労働省の調査によると、
新卒で入社した社員が3年で辞める割合は
35.7パーセントだそうです。
就職活動も大変だけど、
企業だって採用にはそれなりの時間とお金をかけている。
じゃあどうして、たったの3年で社員が辞めてしまうのか?
理由を、この本では5つに分けて分析しています。
1、打たれ弱い型
これは読んで字のごとく、そのままの理由です。
社会に出て、いろいろなストレスに対応できずに辞めていく。
2、もんもん型
いわゆる「自分探し」をしてしまうタイプ。
この仕事が自分に合っているのか、考え込んでしまうタイプ。
3、聞いてないよ型
教育関連の仕事だと聞いて入社してみれば、
高価な教材の営業をさせられたり、
考えていた仕事と違うというパターン。
企業が、採用の際にいい条件だけを提示する
「厚化粧採用」に原因があることが多いそうです。
この「厚化粧採用」、
見抜けない学生にも問題があるかもしれませんが、
やっぱり意味のないことだとこの本では言っています。
4、自分革命型
自分に正直に、などもっといい仕事を探す。
2のタイプに似ているかも。
5、次のステップアップ型
キャリアを積むことを目標に、
より自分の目的に合った会社を捜す。
これらを防ぐには、企業の育成力が大事です。
単純な仕事でも一生懸命やっていれば、
そのうち大きな仕事ができる。
こういう観念は今の新卒社員にはない。
なぜなら、同じ会社に一生いられる保証がないことを、
たとえば身内のリストラなどで
現実として捕らえているからだ。
そこでは、社員に成長実感、存在意義を感じさせることが大事。
自らの目標を設定させ、計画を実行させる。
失敗をしても、計画の再チェックをさせ、改善策をとる。
よく、「社員からアイディアを募るのに、何も出てこない」
という経営者がいるが、
社内には「やったもん負け」という雰囲気が
漂っていることが多い。
アイディアを出す→責任をとらされる
→忙しさだけ倍で、失敗したら責任をとらされる
という悪循環。
これからの企業は、社員の育成力こそが企業力といえる。
どうでしょう、
あなたの会社にはあてはまるところがありますか?
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ビジネス、営業系
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