旅の本をたくさん出している、
グレゴリ青山さんが行く関西。
雑誌、関西ウォーカーの連載をまとめたもの。
絵と字がぎっしりなので、活字マニアとしてはうれしいが、
ごちゃごちゃしていると感じる方もいらっしゃると思う。
私、関西出身ではあるのだが、知らないことの方が多かった。
まあ、濃いですな。関西。
まず梅田。新幹線の止まる新大阪駅は、
いわばよそゆきのお利口さん駅であって、
関西人にとっての大阪の入り口はやはり梅田である。
グレゴリさんは梅田を魔境という。
確かにややこしい。JRと私鉄二本、
他にも地下鉄が複数が乗り入れており、
梅田がいくつかあるのもややこしい。
そんでもって、梅田駅周辺には不思議な店がたくさんある。
やたら安い食堂、がいこつをディスプレイした鍼灸院、
地下道に張り付くように店が並ぶアリバイ横丁。
アリバイ横丁というのは他の都市にもあるんだろうか?
小さいキオスクのような店が並んでいる通りで、
各都道府県の名産品を扱っている。
一店舗で一県、いろんな県のお土産が買えるというわけだ。
地方に出張や旅行に行った
「アリバイ」が買えるのだという意味でつけられた名前だけど、
グレゴリさんもおっしゃる通り、
世の中にはそんなにアリバイが必要な人がいるのだろうか。
私がうれしかったのは、私の育った明石も取材されていること。
明石といえば蛸。タコフェリー、蛸飯、蛸もなか、
蛸神社、カレーかけたこ焼き。
明石海峡大橋を眺めながら、蛸尽くしの旅を満喫されているようだ。
他にも、大阪市大正区で沖縄文化に出会い、
京都太秦映画村をたずねては、
自分の人生における東映映画の比重の重さを思い知る。
神戸の船舶ファンの店で異国情緒に浸り、
京都府立植物園では現実逃避のモニュメントに癒される。
これを読んでいると、今住んでいるところを
もっともっと探検したくなってくる。
刺激的なものって、案外身近にあるかも。
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