すみません。
ちょっと古い本になってしまいました。
手元にあるのが第二刷(2007年発行)で、勘違いしておりました。
でも、いい本なので、せっかくです。ご紹介させて下さいな。
翻訳家の金原瑞人さんが、
少年少女のために選んだ海外の児童向け文学。
しかし、児童向けにするのは惜しい、よい作品がたくさん紹介されている。
よい作品とは言っても、
「よい子のための読書案内ではない。
ものによっては、子は親に隠れ、親は子に隠れて、
こっそり読むべき本もある」のだそうだ。
それでこそ読書である。
執筆者はあさのあつこ、豊崎由美、ひこ・田中、森絵都など
著名な作家から大学生まで。
皆、本を愛する人たちばかりだ。
紹介する本のカテゴリーは、感動する本、
どう生きるのかを考える本、試練を乗り越えるヒントになる本、
元気とガッツにあふれる本、ファンタジーの面白さ、
ユニークな発想、危険なくらい想像力が刺激される本、と豊富。
見開き1ページを使って、右に簡単な紹介と表紙の写真、
左にあらすじと解説があるので、
本のだいたいの内容がわかるようになっている。
私が興味のある本をいくつかピックアップしてみます。
感動する本より、「火を喰う者たち」。
1962年のキューバ危機を背景にしている。
少年は、大道奇術師の火喰い男に出会い、祈り、戦う。
第三次世界大戦が回避されるまでの奇跡の日々。
どう生きるのかを考える本より、「ぼくのともだち」
友達を見つけるため、ふらふらと町をさ迷い歩くヴィクトル。
彼は根暗で卑屈で、いやな性格の人間だった。
案の定、ともだちなどできるわけもなく…。
元気とガッツにあふれる本より、
「ワイルド・ミートとブリー・バーガー」
ハワイで生まれた日系の少女、ラヴィ。
貧乏だし、学校ではからかわれるし、つらいこともたくさん。
だけど、ラヴィには親友もいて、
何よりラヴィ自身がガッツあふれる女の子なのだ。
危険なくらい想像力が刺激される本より、「パイの物語」
沈没した貨物船から、たった一人で
救命ボードで逃げ出したパイ少年。
彼の同乗者はシマウマ、オランウータン、ハイエナ、虎。
あらゆる宗教が入り混じるインドの不思議、動物たちの生態、
大どんでん返しの終章など、
「とにかくあらゆる物語を楽しめる一冊」なのだそうだ。
昔読んだことのある本もいくつか紹介されていて、
久しぶりに読みたいな、などと懐かしい気持ちになった。
著者の言うとおり、古今の名作といったものが
あまり入っていないのがいい。
この一冊でだいたいのあらすじがわかるので、
子供さんに本を薦めてあげる手助けにもなりそう。
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