2008年09月01日

大人が知らない携帯サイトの世界







私はインターネットを信頼している。
そこに集う人の、もちろん悪意も山のようにあるが、
無私の善意を信じることができる。

が、こういうことは活字、
特に新聞が一番の情報源だと信じきっている人には
考えられないことだろう。

と同時に、私は携帯のインターネットを、
今さら恥をしのんで言うと、少し下に見ているところがある。

この感覚は、新聞世代とネット世代の温度差に
通じるところがあるのではないかと、この本を読んで思った。

ケータイでネットをする人たち。ケータイネットの現状。
知っているようで知らない世界のレポート。
非常に面白い。

携帯でネットを楽しんでいるのは
主に10代から20代前半の若者である。

PCでインターネットをする人は首都圏に多いそうだが、
携帯ネットの利用者は地方分散型だ。

PCユーザーの携帯ネットの使い方は、
メール、ブログをチェックするなど、PCの補助的な利用が多い。

しかし、真の携帯ネットユーザーは違う。
彼らはPCでネットに接続することは考えていない。
携帯がインターネットなのである。

携帯ネットのユーザーの特徴に、
自己表現の欲求が強い、ということがある。

例えばケータイ小説。PCユーザーからは、
行間が多い、文章が短いなどと批判を浴びる小説だが、
書き手の彼ら、彼女らにとってては、それは日記のようなものだ。

自分の体験、自分にとってリアルなことを書くのが目的であり、
読む人もそれに共感している。
書き手と読者の垣根は非常に低い。

また、プロフというものも、
PCネットユーザーには理解しがたい方法で使われている。

プロフとはプロフィールのことである。
好きな食べ物、最近観た映画など、
かなり細かい個人の嗜好が書かれている。

これらは頻繁に更新され、
「友達の近況を知りたかったらプロフを見る」ということが
若い人たちには常識になっているそうだ。

PCユーザーは、プロフィールなんて
一度書いたらそうそう更新なんてしない。

また、携帯ユーザーにもSNSのように
コミュニティを作る動きが出ているが、
それは「メーリス」というものが使われている。

メーリス。PCユーザにはML、
つまりメーリングリストという名前で親しまれているサービスだ。


私自身、携帯メールは苦手である。

なぜこんなに文章が短いのか、なぜ絵文字が必要なのかと思う。
また、どうしてそんな性急に
返事を求めるのかも理解できないところだ。

この本にも、PCユーザーと携帯ユーザーの
そういったあつれきがあることは書かれている。

これは世代の差、文化の差なのだな、と理解した。
是非を問うものではない、と著者は書いている。

職場で若い部下と接する方に、中高生をお持ちの親御さんに、
マーケティングをご担当の方に、
新しいネット文化を詳しく解説してくれる本書はおすすめです。

携帯ネットの歴史に関しても詳細が述べられている。良書です。








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posted by momo at 06:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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