2008年09月18日

僕たちの好きだった革命







女子高生が書いた小説、という設定で語られる「革命」の物語。

1969年、拓明高校2年生の山崎は
文化祭の自主開催を求めて戦っていた。
顔にタオルを巻き、全共闘と書いたヘルメットをかぶり、
校庭で行われた集会に参加していた。

先輩の兵藤が、朝礼台からアジテーションを飛ばす。
学校側は機動隊の突入を要請し、
ガス弾を被弾した山崎はそのまま意識を失ってしまう。

1999年、山崎は病院で目を覚ます。両親は亡くなっていた。

拓明高校に復学する47歳の山崎だが、生徒たちとのズレが面白い。

このクラスはどんなことと戦っている? と、
現代の生徒たちに問いかけるが、まわりはしらけるばかり。

そんな中、11月に行われる文化祭をめぐって、
生徒側の企画を学校側が許可しないという事件がおきた。

拓明高校2年、小野は、
タイト・キックというラップミュージシャンのライブを行いたいと言う。
それを却下したのは、教頭になっていたあの兵藤だった。

さっそく戦いを宣言する山崎。
小野とその友人たちは、山崎の奇妙ともとれる言動に振り回されながらも、
次第にその情熱に巻き込まれていく。

小野の母親は、山崎のかつての同級生だった。
母親の文香は、学生運動に強い嫌悪を示す。

小野は、学生運動のことを何も知らない。

山崎が言う「全共闘」は「前頭葉」に聞こえてしまうし、
シュプレヒコールってシュリンプ? エビのこと? と言う。

学校側の姿勢は強硬で、あきらめそうになる小野たちだが、
タイト・キックやマスコミも巻き込んで、運動は続く。

マウンテンバイク用のヘルメットをかぶり、
ブランド物のタオルをまき、おしゃれな帽子とサングラス、
それぞれの格好で、生徒たちは山崎とともに戦う。

果たして文化祭の日、タイト・キックのゲリラライブが行われる。
強硬に行われたそのライブに、機動隊が突入して、
山崎は再びガス弾に倒れた。

小野の母親文香が経験した悲惨な内ゲバ、
兵藤の挫折、
最後に山崎が倒れてしまうこと。

結局、この物語でも革命は挫折する。
しかし、高校生たちの心の中に何かが残る…。

劇作家である鴻上氏が、舞台を小説にしたものだそうだ。
文章はあまり上手ではないが、引き込まれていく何かがある。

「あっと驚くタメゴロー」「あの子にホの字」などと言って
生徒を驚かせる山崎。

タイト・キックのラップ音楽に、
「言いたいことを主張するのはフォークだ。
あなたの音楽はフォークだ」と言う山崎。

時代のズレが感じられ、大真面目で言う山崎が切なく、おかしい。

読後感は決して悪いものではない。おすすめの青春小説。










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posted by momo at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 話題の小説系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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