書いてあることは興味深いんだけど、
どうにも内容が頭にすっと入ってこない。
私が経済オンチだからかと思って読んでたけど、
これ、訳があんまり上手じゃないせいだな。
「あなたがとりわけ控え目な人で、
あり金すべてを国の債券に変え、しかも長期運用を考えているなら、
別にリスクの高い証券を10パーセント加えておくほうがいいわけだ」
原文がそのまま想像できそうな日本語じゃん。
これはだめでしょ。
そんなわけで、つっかえつっかえ読んだけれど、
内容はそれなりに面白いものだった。
人間の経済活動は、感情的な理由によって行われることがある。
例えば、日常生活でこんな判断をしてしまうことはないだろうか?
デジタルカメラを買おうとしている。
一つは3万8千円、もう一つは7万6千円。
これをあるグループに提示すると、二つが選ばれた割合は半々。
だが、これに2万8千円のものを加えると、
とたんに3万8千円のものを選ぶ人が増える。
選択肢が増えると自然に真ん中をとりたくなるのだ。
店側はこれを逆手にとって、
売りたい商品を真ん中の価格帯にすることがある。
また、目先の数字に流されることも多い。
赤い玉が出れば当たりというくじ引きがあるとする。
Aの箱には10個の玉があり、そのうち赤い玉は1個。
Bの玉には100個の玉があり、そのうち赤い玉は8個。
確率的に言えば、10分の1で当たりがでるAの箱のほうがよい。
しかし、実験によると多くの人がBの箱を選んだ。
8個入っているほうが、当たりやすいと考えたのだ。
仕事で給料をもらうときもそうだ。
A社では、新卒皆の給与が500万円。
B社では、新卒の一部の人の給与が650万円、他は600万円。
この場合、B社の方が100万円多くもらえるのに、
ほとんどの人がA社を選ぶ。
給与の満足度合いは、他人との比較によることが多い。
しかし、感情で経済を判断することは悪いことではないのだ。
私たちの脳にはミラー・ニューロンという物質があり、
その働きで他人の感情や動きに共感を持つことができる。
そのことで、危険を
回避したり、協力関係を結ぶことができる。
脳の動きを知り、感情と理性をうまくかみ合わせることが大切だ。
投資をしている人などには面白いかも。
値下がりしている株を売れないのは、
自分の手元に保有しているものには思い入れができるという、
人間としてはごく普通の感情行動なのだそうだ。
一見非合理的な行動でも、
実は脳にとっては自然な動きであったりする。
このことを知っておくことで、
脳(感情)との上手な付き合い方ができるんじゃないかな、と思う。
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