2009年10月20日

あなたが変わるまで、わたしはあきらめない






井村雅代さんは、シンクロナイズドスイミングの指導者。

昨年の北京五輪では、中国チームを指導し、
見事同チームにメダルをもたらした。

この本は、その井村さんの指導者としての考えをまとめたもの。
リーダー育成の本だ。

が、中国での悪戦苦闘ぶりも詳しく、
メダルを取るまでのスポーツノンフィクションとしても
楽しむことができる。

昨年中国では、五輪の前に四川大地震があった。
選手の中には四川省出身の者もおり、彼女らは泣いて帰りたいと言った。

井村は彼女らを励まし、
「あんたらが活躍すれば故郷の皆が喜ぶ。
それはあたらしかできんことや」と言った。

井村自身、阪神大震災を経験した身である。

マスコミに、「四川の人にメッセージを」と聞かれたとき、
井村は「今より絶対によくなる」と答えた。

どんなに最悪の事態に陥っても、
前向きにひとつひとつ整理していけば、必ず事態は好転する。

今が底だと思い、座して待つのではなく、自ら行動する。
すると未来は開けるのである。

選手を指導するときにも、井村は同じ考えで望んでいる。

中国でシンクロを指導すると決まったとき、
井村はひそかに期待をしていた。

中国の選手は手足が長く、体が柔らかい。
どんな泳ぎができるかと、楽しみにしていたのだ。

だが、実際に選手に対面してみると、筋肉がない、
長時間練習する癖がついていないなど、驚かされることも多かった。

選手には時間厳守を守らせ、
国際大会でのマナーを学ばせ、一歩ずつ進んでいった。

一度、選手が井村に嘘をついたことがある。

シンクロの選手は体重の管理も重要だ。
中国の選手は筋肉がなかったので、井村は選手に、
必ず食べなければいけない量を指示した。

一人がこっそり食事を捨てるのを見て、井村は激怒する。

井村はいつも、選手にはっきりとものを言う。
指導者にはそれが必要だと考えている。

あれこれ遠まわしに考えたり、
いっそ相手の顔色を見たり、
それではよい指導ができないと思っている。

選手たちが謝りに来て、井村はようやく指導を再開した。

人を教える立場にあって、嫌われることを恐れてはいけない。
自分が正しいと思うことははっきりと主張しよう。


子供の教育に悩んでいる親御さんにおすすめの一冊。
耳が痛い部分もあるが、井村さんのパワーがもらえること間違いなし。

もちろん、シンクロファンの方もぜひ。
華やかな舞台の裏側には、こんな厳しい戦いがあるのかと実感させられる。












こちらのブログがあなたのメールBOXに届きます。
平日日刊・メルマガだけの前フリも好評です♪
まぐ2.JPG

★blogランキングに参加しています★


posted by momo at 07:29| Comment(0) | TrackBack(0) | さわやかスポーツ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。