2009年10月21日

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する






橘玲さんの本を読むのはとても楽しい。

自分がそれを具体的にできるかどうかは別にして、
目からウロコがはがれ落ちるような気持ちになるんだ。

副題に、雇われない生き方とあるけれど、
これは脱サラを薦めた「熱い」本ではない。

税制をうまく利用して、
上手に手元にお金を残そうという非常にクールな本である。

橘さんは今の日本の状況を、映画館に例えている。

映画館の外に行列ができている。
映画館は満員で、誰もそこから出てこようとはしない。

映画館の中にいるのは正社員で、
並んでいるのは非正規雇用、もしくは失業者たちだ。

映画館にいる人は絶対に席を譲ろうとはしないし、
そもそも席が足りないので、行列は終わることがない。

派遣労働を禁止したところで経済状況がよくなるわけではない。
むしろ派遣の仕事も減って、収入のない人が増えるだけだ。
日本は若者に犠牲を強いて年配の正社員を守っている。

これからは正社員になるのが難しい時代が来るし、
そもそもサラリーマンがすばらしい身分かといえばそうでもないのである。

サラリーマンは自営業者に比べて社会保障、税金の負担が重い。

個人が法人を作ることは意外に簡単だ。
そして、法人を利用して合法的に節税し、
資産を残すことも難しくはない。

この本では、サザエさん一家をモデルにして、
サラリーマン法人とはどのようなものか、
詳しく説明してくれている。

マスオさんが法人を作り、
会社と契約して仕事を請け負うことになった。

自宅が仕事場になるので家賃を経費にできる。
波平、フネ、サザエ、カツオ、ワカメを従業員にして給与を支払い、これも経費とすることができる。

また、海外に出かけたときも、
そこで仕事を行えば経費として認められる。
サザエさんがパーティ用のドレスを買ったとしても、
それも仕事のための経費である。

家族を扶養にし、自営業者のための年金を利用するなどして、
会計常は赤字にしながら現金を貯蓄することができる。
法人化にはさまざまなメリットがあるのだ。


著者はこう述べている。

日本にはたくさんの利権があり、
それによって歪められていることがたくさんある。
自営業者に課される税制が、
サラリーマンよりも節税しやすいこともその一例だ。

実際には、会社員の身分を捨てて
法人化する人などほとんどいないだろう。
安定した身分を捨てることを、人は恐れるものである。

だが、恐れていた「自由」が向こうからやってきたとき、
国家の矛盾、利権を利用して生き残ることは可能である。

西原理恵子さんのエピソードが興味深かった。

西原さんは領収書を水増しするなどの手口で
脱税(節税?)をしていた。

税務署の調査が入るが、
彼女はあの手この手で税金を払おうとしない。

困った職員がついに、
「では、いくらなら払えるのですか?」と尋ねてきたそうだ。

西原さんは最初に出された額の10分の1を提示し、
それが認められたようなのだ。

税制は複雑である。

単純にできないのはさまざまな利権や思惑が絡んでいるからだ。
あいまいな部分も多いようだ。

最初に書いたとおり、
これを実行できるかどうかはまた別の話である。

しかし、こういう現実があると知るのも、
一興ではないかと考えている。














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posted by momo at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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