2010年09月26日

ロックで独立する方法






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ロックで独立する方法  忌野清志郎
¥ 1,764  太田出版 (2009/7/29)

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どこから書き出していいかわからないくらい、面白く読めた本
だった。

雑誌連載をまとめたもの。ミュージシャン志望の若者への「講義」
という形で語られている。忌野氏の人生、音楽観、業界の話、ファ
ンとの付き合い方、音楽の作り方。真摯な語り口だった。

創作を志す者が、一度は必ず口にする言葉がある。「世間はなぜ
俺を認めないんだ」

周りの人はこう答えるだろう。「世間のせいじゃない。君に力が
ないんだ」

しかし忌野氏は「そう簡単に反省しちゃいけないと思う、自分の
両腕で食べていこうっていう人が」と語る。

彼が最初に手にしたギターは手作りのものだったそうだ。針金を
張っただけの、音もろくに鳴らせないギター。

だがうれしかった。スコアもない時代だったから、耳で聞いた音
を必死でコピーしようと努めた。そういう餓えみたいなものが、
自分の音楽を向上させたような気がする。その意味では今の若い
人は、気の毒だと思えることもある。

彼は一日八時間、部屋にこもって音楽を作り続けたことがあるの
だそうだ。それは幸福な努力だった。そういう努力だけが、自分
の身になるのだと思う。世間を気にするとかそんなことよりも、
その努力だけが自分を助けるのだと考えている。

彼は自分をロックミュージシャンだと述べたことは一度もない。
ずっとバンドマンだと言い通してきたし、そうありたいと考えて
いる。

RCサクセションは学生時代の友達と組んだバンドだ。給料はいつ
も三等分、リーダーなんて決めたことがなかった。

仲間がいたことが、音楽を続けてこられた理由なのだと思ってい
る。一人だときついライブも、仲間がいるから舞台の上で完全燃
焼することができた。バンドが好きだ。

とはいえ、順風満帆だったわけではない。彼らのデビュー当時、
音楽に携わる人は金のことは考えてはいけないと思われていた。
たくさん働かされて、金が手元に残らなかったことがある。

音楽業界は泥棒ばかりと考えた方がいいかもしれない。そういう
ことも確かにある。

今の音楽業界の人は、流行の曲を真似してヒットさせることばか
り考えている。80年代までは、曲に惚れこんで売り出そうとする
人がまだたくさんいた。流行のコピーなんてして何が楽しいのか
と思うが、それが主流なので仕方がないとしか言えない。

彼は自分のしたいことをしてきた。ファンから、裏切られたと言
われることもあるが、そもそもファンとは移り気なものである。
誰かに迎合するよりも、いっそ自分のしたいことをするのが健康
的で合理的だと思う。

独立をして、やっかいなことはたくさん増えた。だがそれらはす
べて自分で決めたことなのだ。きついスケジュールも自分で組ん
だこと。それを受け止めるのが独立ということ。


ざっと流れだけを書いたが、デビュー当時の話や仲間うちの話、
ファンなら必読といえることがたくさんたくさん書かれている。

創作を志す方には、一読の価値ありといえるんじゃないかな。独
立を目指す方にも。

本当に、語りかけてくるような本だった。音楽に疎い私は彼の有
名な曲しかしらないのであるが、それでも、一人のロックンロー
ラーの生き様に触れることができたのは本当に幸いだった。

格好いい。












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posted by momo at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 芸能、エンタメ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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