2011年05月18日

パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)







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パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)  安藤 健二
¥ 1,680  洋泉社 (2011/1/8)

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パチンコに、アニメ作品が使われる。これは今まで、パチンコ屋
が新規顧客を獲得する手段だと思われていた。実際に、若い人の
来店が増えたと書くマスコミもあった。

さきがけはエヴァである。新世紀エヴァンゲリオン。大ヒットし
たアニメだ。これはパチンコになっても人気だった。アニメ好き
の若者が、訪れた例ももちろんある。

だがエヴァ台の前に列を作ったのは、大半がこれまでと変わらぬ
常連のおじさんおばさんだった。

わかりやすかったのだそうだ。青い髪、赤い髪の女の子、男の子
とキャラクターの色彩がはっきりしている。「赤い髪の子が出る
と当たり」。こういった単純さが受けた。

またエヴァには、これまでの台にない工夫もされていた。「突然
確変」という。

普通のパチンコは、大当たりの後で確変(当たりの確率が変動す
ること、ギャンブル性が高まる)が来るそうだ。

だがエヴァの台では、大当たりでも玉が出ず、突然確変に入る。
入ったかのように錯覚する。客は損をしているのだが、このギャ
ンブル性がたまらないらしい。

つまりパチンコエヴァンゲリオンは、台そのものの面白さがヒッ
トの秘密であった。

パチンコメーカーがアニメを採用する基準は、作品の人気ではな
い。パチンコと合うかどうかが重視される。勝ち負けがはっきり
している、派手な格闘シーンがある。そういったアニメが、台と
の親和性が高い。

また、台の変容にもその理由があった。

現在パチンコ屋には、昔ながらの釘を楽しむ台は置かれていない。
ほとんどが液晶の大画面を備えている。玉を打つことそのものは
楽しめないので、派手な画面を見せなければならないのだという。

キャラクターや物語を、新たに作り直すのは面倒だ。では既存の
もので。

だが映画やドラマは、俳優などの肖像権問題がある。版権もうる
さい。アニメのほうが敷居が低いと、そういうことであるようだ。

アニメ会社にとっても、パチンコ台に使われることは大変な宣伝
になる。パチンコユーザーが、興味を持ってDVDを買うこともある。
テレビでの派手な宣伝も、知名度を高めるのに一役買っている。

しかしそれは、パチンコ屋の経営を圧迫する一因となっている。

メーカーは、テレビ広告の料金を台の値段に上乗せしてくるから
だ。たまらず、当たりを減らすことになるが、それでは客足は遠
のくばかり。悪循環が続いている。


私のパチンコ経験は、幼稚園の頃、夜店でやった釘の間をころこ
ろ玉を転がすというやつだけなんだ。

なので、未だにどこか牧歌的な印象を抱いている。

でもこの本を読むと、今のパチンコは恐ろしいなと心から思えた。
コンピューター管理なんだもん。どうやっても勝てないじゃん。

また、規制によってよりギャンブル性が高まったなどと、何の冗
談かと思える部分も。

閉鎖的な業界なのだそうだ。苦労の末、この本を編み出した著者
に敬意を表したい。









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posted by momo at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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