2011年05月27日

この国を出よ







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この国を出よ  大前 研一、柳井 正
¥ 1,470  小学館 (2010/9/29)

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発行は震災前だ。経営コンサルタントの大前研一さんと、ユニク
ロの社長柳井正さんが、対談形式で日本の問題点を語る。辛口。

大前氏と柳井氏、発言をランダムにすくい取ってゆく。大と前置
きがあるものを大前氏、柳が柳井氏だという前提でお読み下さい。

大「自民党政府がやったバラ撒きは、何の成果も生まなかった。
では民主党はどうかというと、政権をとったとたんに同じような
バラ撒きを始めた。これは絶望的。

今の日本はミッドウェー海戦後に似ている。敗戦を認めようとし
ない。まだなんとかなると思っている」

柳「競争を避ける教育が、日本の没落につながっている。仕事で
アジア各地に出向くと、日本を下に見る風潮があることに気づく。

韓国など、かつては反日が叫ばれていたが、最近ではその観も薄
れた。日本はもはや敵ではないということかもしれない」

大「ジャパンバッシング(日本叩き)ならぬ、日本パッシング
(日本素通り)が行われている。お金の動きに顕著に見られる。
投資マネーは日本よりも、アジアをよい市場とにらんでいる」

柳「経済敗戦後の日本は、世界の保養所となるのではないか。温
泉やショッピング、そういったものを楽しんでもらう場所」

大「政治家は勉強不足。高速道路や高校授業料の無償化。わかり
やすいキーワードだけが一人歩きして、中身の議論がろくにされ
ていない。大衆に迎合するだけの政治ではだめ」

柳「役所に保護される産業はつぶれる。JALがいい例だ。日本の
現状をたとえると、年収370万円の家が、1億円の借金をしている
ようなもの。国家運営にも経済的視点を」

柳「グローバル化は最大のチャンス。世界の市場を視野に入れよ
う。国際化。英語は必修。ユニクロだって最初のうちは、海外進
出において大変な失敗をした。だが失敗は肥やしになる。次のス
テップに活かせばよい」

大「成長するアジアに学ぼう。たとえばシンガポールなどは、政
府機関はとても柔軟に運営されている。

ぷロジェクトごとに組織をつくり、目的が達成されれば解散する
というやり方をしている。こうすれば利権ができることもないし、
存続のための予算の奪い合いなどしなくていい」

大「消費税増税は避けられない。その代わり、所得税、法人税を
全廃しよう。所得税がなくなると、金がまわって消費が活発にな
る。その上で消費税を上げれば、税収が増えるのは明らか。

法人税がなくなることで、外資企業日本で仕事をしやすくなる。
雇用の増大にもつながる。

相続税もなくす。代わりに資産税を導入する。資産に税がかかる
となれば、これも消費喚起に一役を買う」

柳「政府は費用対効果を考えない。死に体の企業に公的資金を入
れるなど、何を考えているのか。費用対効果を考えられない政府、
官僚組織はできるだけ縮小すべき。小さな政府が望ましい」


テーマは小難しいんだけど、対談形式、語り口調なのでそんなに
大変ではない。割と読みやすい。


ここで本をご紹介するとき、私が基準にしているのがアマゾンの
ランキングである。10万位以内に入る本が、だいたいまあ、動い
ている、という感触でやっている。

で、3桁、4桁あたりが「田舎の町の書店にも置かれるくらい、売
れている本」かなあって、勝手ながら考えてる。データはないけ
ど、実際に田舎町に住んでいる私の体感みたいな感じかな。

その感じでいえば、この本はとても売れている本なのだといえる。
なんとなーく、危機感を抱いている人が、少なくはないというこ
となんだろうね。












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posted by momo at 09:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 硬派!社会派系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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