ウェブ進化論とか、フラット化する世界とかいう本が出て、
インターネットが変える世界を論じています。
誰でも情報を発信できるツール。
そのすごさを、この本を読んで感じました。
2004年6月から2006年4月まで、まさにいま、
現在イラクのバクダッドに生きている女性のブログです。
新聞やテレビで見ていると、
爆弾が飛んでいるけどそれは光の筋でしかない。
砂漠を戦車が進んでるけど、蜃気楼で揺れて見えるだけ。
自衛隊はイラクの子どもと並んでテレビに映ってた。
アメリカの演説を聞いていても、もう戦争は終わって、
町は復興に向かっているのだと思っていました。
とんでもない。
爆弾が落ち、家は壊れる。
ガラスが割れて、天井が落ちて子どもが生き埋めになっている。
誘拐、拉致はあとをたたず、拷問による死が日常である。
私が恐かったのは、
治安部隊を名乗る兵士たちが突然家に入ってくるところ。
親戚の誕生パーティのときに、この事件に遭遇します。
突然、知らない男たちが入ってきて、親戚を連れ去ってしまう。
こんな理不尽が「フツウ」に行われることがあるなんて。
おまけに、ライフラインが復興していないので、
普段の生活もとても大変のようです。
水が出ない日が続き、
電気は一日数時間しかつかないこともある。
そのため、ブログを更新できなかった日もたくさんある。
産油国でありながら、ガソリン不足で、
半日並ばないと手に入らないのだとか。
ブログ友達を作り、ロックを聴き、
天気のいい日にはカーペットを選択し、
マイケルムーアの作品を海賊版DVDで観る。
普通の女の子の生活もしのばせます。
イラクの新憲法、見つからなかった大量破壊兵器、
政治などイラクの現状を知るのにはとても貴重な本。
文章が、大変強烈なブラックユーモアに満ちています。
2005年に、ユリシーズ賞3位を受賞。
世界的にルポタージュ作品として認められています。
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