2006年11月20日

エロの敵




すんごく怪しげな表紙。
内容は、なかなかまじめな本なんですが、
電車の中ではちょっと読めないかなあ、私は。

副題が、「今、アダルトメディアに起こりつつあること」。
風俗、アダルト関連の雑誌に携わってきた、
フリーライターの方が書いた本です。

著者の方は、「アダルト関係は不況知らず」と思われていることに
腰を抜かすほど驚く、のだそうです。

人間がいる限り、欲望はなくならない。
アダルト関連の雑誌もさぞ、と思われがちですが、
実際にはかなり厳しい状況が続いているのだとか。

近年、老舗雑誌がリニューアルすることが多いそうです。
しかしそれは、雑誌コードを維持するための業界の手口で、
実際にはまったく違うものに変わっていることが多い。
要するに、古い雑誌は休刊、ということを意味するんですって。

その理由は、読者の高齢化。

アンケートをとったら、20代の購入者がほとんどいない。
30代がほとんどで、40代、50代と続き、
20代前半の読者はほぼゼロに近い。

以前から、エロ=雑誌だった層が
買い続けているだけというのが現状。

また、売り場がコンビニに変わってからは、
並べてもらえないことは死活問題になる。
勢い、どうしても店頭にふさわしくない(と判断されてしまう)
過激なものを作れなくなっているそうです。

インターネット上では、DVDがファイル交換によって
無料で手に入る。
エロにお金を払うこと自体がばかに思える現代、
アダルトメディアが危機に立たされていることが納得できます。

それにしても、圧巻なのはアダルトメディアの歴史についての記述。

戦後から始まって、規制との戦い、ヘアヌード解禁のこと、
AVの変遷、雑誌編集の裏側。

業界とともに生きてきた人だから書けることがぎっしりで、
AV女優さんの名前や、雑誌の題名には縁のなかった私でも
圧倒されてしまいます。

アダルトメディアとともに歩んできた著者たちの、
鎮魂歌に思える一冊。



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posted by momo at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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