2006年11月20日

若者はなぜ3年で辞めるのか?



新書。
就職氷河期世代の私には、大変納得、共感できる一冊でした。
上司に勧めたい本のランキングにも入っていたそうです。

会社に勤めるということは、かつてはそこで一生働き、
老後の面倒も見てもらう、というのが暗黙の了解でした。
著者は、なんどもそれを、
「レールに乗ってしまう」と表現しています。

近年のリストラ、成果主義の導入によって、
そのレールの行く先はどう変わったのか。

年配の方は、若者が会社を辞めてしまうのを見て、
「甘えている」「若いころは雑用、下積みが当然」
と感じるそうです。

著者は、それに対して、若いころ雑用をこなし、
年をとるにつれて仕事の重要度が増していくという
キャリアプランは崩壊した、と言っています。

また、就職が難しくなった1990年代、
バブル崩壊後から、企業が学生に求めることが厳しくなった。

会社に入ってやりたいこと、
自分のできることをきちんと把握し、
主張する学生を採用するようになった。

かつての、なんでもやります型の新入社員と違って、
入り口で選別された学生は、専門性を仕事に求めています。

それなのに、入社したら仕事は
マックのバイト並みの単純作業」。
辞めたくなるのも当然、というのが本書の分析です。

しかも、若いころは我慢すれば必ず出世し、
安定を手に入れらるとは決まっていない。

毎年業績を伸ばし続ける時代は終わり、同期が全員そろって
昇進できるポストを、会社は用意してくれない。

まさにゴールのない行進を、
30代の会社員はさせられているんですね。

極端に新入社員の採用を抑えたこと、
年配の方はほとんどが管理職になってしまったこと。

この二つが重なって、現場の仕事を一手に引き受けなければ
ならない女性編集者の様子が書かれていますが、悲惨すぎる。


IT企業の強烈な成果主義の姿、
年功序列制度からはみ出したという理由で、
フリーターを採用できない現実など、
豊富な実例で読みやすい一冊です。

最後には、「レールの先が見えない時代」の新しい働き方も提言。
会社勤めの方にはお勧めの一冊です。



????????
あなたのメールボックスに、このブログが届きます。
平日日刊。
メルマガだけの「前フリ」も好評です♪


まぐ2.JPG

posted by momo at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/27863334

この記事へのトラックバック