賛否両論ある一冊。
私がこの本を手に取ったきっかけは、
本屋さんでのちょっとした出来事でした。
高校生の女の子たちの一群が入ってきて、
「読書感想文書いた?」「まだあ」なんて会話。
懐かしいなあ、なんて思ってたところ、
そのうちの一人が「あおぞらは?」って。
その内容をちょっとばかり知ってたので、びっくりしました。
こんな本の感想を書かれても、先生も驚くだろうなあ、って。
女子高生中心、なんでしょうか。
よく売れているこの本。
星野夏という女子高生の手記という形をとっています。
(じゃあ小説じゃないか…)
信頼していた先輩に裏切られ、中学生でレイプされてしまった夏。
彼女をおもちゃのように扱う男の子たちに絶望し、
援助交際、下着売り、リストカットなどの自傷行為を繰り返します。
心配する家族に話せるわけもなく、
死んだような毎日を送っています。
高校に入り、彼女はこぅちゃんという男性と知り合います。
男性に対する恐怖心は消えなかったけど、
誠実に接してくれるこぅちゃんに、次第に心を開く彼女。
思い切って過去を告白したところ、
こぅちゃんは彼女をいたわり、
変わることのない愛情を注いでくれる。
そんなこぅちゃんが、バイクで事故にあってしまう。
治る見込みのない彼のために鶴を折り始める夏。
彼女の必死さに打たれ、クラスメイトからも鶴が集まった。
祈りの甲斐もなく、こぅちゃんは死んでしまう。
再び絶望する彼女に、
クラスメイトは今度は「がんばって生きて」という
メッセージの入った鶴を夏に渡してくれた。
周囲に支えられて生きている、と今は思える。
「みんなひとりじゃないんです。
それをあたしは教えてもらいました。
この原稿から、少しでもそれが伝われば本当にうれしいです。」
夏さん本人の言葉だ。
はっきり言って、文章は稚拙。
思考も幼い。嫌いな人には嫌いな文章だと思う。
私も、正直に言うと受け付けない部分が多い。
自分に高校生の子供がいたら、
あまり読んでほしくはない一冊。
内容がつらすぎることがひとつ。
非常に「きつい」体験ではあるけど、
文学として浅いというのがひとつ。
でも、こぅちゃんが死ぬところでは号泣してしまって、
だんなに驚かれてしまいました。
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