加賀友禅で使われる絵柄を、
現代風のイラストに仕上げたポストカードブック。
一枚一枚をはがきとして使えるようになっています。
レトロな感じのイラストがとてもかわいいんだけど、
その一枚一枚に、その絵柄の意味が書かれています。
現代では、ひまわりの模様の浴衣なんかもありますが、
本来、着物の図柄にはいくつかのパターンがあるみたいですね。
私は普段着物は着ないんだけど、こういう、
植物を文様にして意味をこめるあたり、
奥が深くていいなあと思います。
加賀友禅は、石川県で作られた着物の生地で、
京友禅とはちがうものだそうです。
身近な植物を、絵画的に描く染色の手法で、
虫食いの様子も描いているんだとか。
友禅というときらびやかなイメージがあるけど、
加賀で作られものは素朴な感じがするんですね。
いくつかある文様から、
説明文が素敵なものをピックアップしてみました。
松
一年中使える文様。
平安時代から衣装のデザインとして使われている。
長生きの象徴。
躑躅(ツツジ)
江戸時代、元禄から享保にかけて流行したツツジ。
ツツジには毒があって、
それを食べた羊が足踏みしてうずくまったことから
この漢字が使われるようになった。
紫陽花
万葉集にも読まれている日本古来の花。
花の色が変化するため、
心変わりの花として嫌われたこともあるが、
夏の代表的な花として浴衣などに使われる。
藤
高貴な色、垂れ下がる様子が連想させる稲穂。
豊作を予兆する神聖な木として、家紋にもよく使われている。
なるほどなあ。
鉄線
こんな花知らなかった。
かたいツルを持つ植物なので、結びつきを大事にする結婚衣裳、
訪問着などに使われる。
鉄線唐草といって、唐草模様に描かれることが多い。
唐草
古代エジプトで生まれ、中国を経て奈良時代の日本に伝わった文様。
絶えず続くということで、
婚礼調度、長寿延命、子孫繁栄の象徴になった。
きれいなイラスト、質のいい紙。
贈り物にしてもいい本です。
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