蟹工船ってネットで調べてみたら、
東京にこの名前のカニ料理屋さんがあるみたいですね。
オーナーさんはこの小説読んだのかしら?
私は、蟹工船を思い浮かべたら、
座敷で優雅にカニ料理なんて気分にはどうしてもなれないけどなあ。
さて、どこが話題の本なんだ?なんて怒られてしまいそうだけど、
本日はプロレタリア文学の名著、蟹工船をご紹介です。
この小説が、今、漫画になって売れています。
私は新聞広告で見たんだけど、なぜ今?と思ってしまいました。
ご存知の方が多いとは思いますが、
一応簡単に蟹工船のあらすじをご紹介。
時代は昭和初期。大日本帝国だったころの話です。
北はオホーツク海で蟹漁をする漁船、博光丸。
ぼろぼろの船の中で、猟師の男たちが蟹をとり、
缶詰に加工する仕事をしている。
監督は猟師たちを人間とも思っておらず、
ひどい労働環境で働かせる。
それは仕方のないこと。
最初はそう思っていた彼らだが、
仲間の学生の啓蒙によって労働環境の改善を求めるストを打つ。
しかし、帝国軍が船に乗り込み、
指導的立場にあった学生たちを逮捕していってしまう。
代表を立てたために、かえって弱点を教えてしまった。
今度は、首謀者なんていない。みんなが、闘う。
そうすれば、資本家も、みんなを逮捕なんてできないだろう…。
日本がまだ貧しく、目に見えて格差があった時代。
下のものは徹底的に搾取されていた時代。
そんな時代に生まれた共産主義文学ですが、
この蟹工船がいまだに人気があるのは
そんな主義主張だけではないと思います。
もう何年も昔に読んだ本ですが、
その情景がありありと今でも思い浮かぶ。
荒れた北の海、無骨で無邪気な猟師たち、
潮と汗で「すえたにおい」のする服。
なんつーか、リアル人間、リアル労働者が描かれていて、
決して明るい小説じゃないんだけど、
読んだあとに深く感動できる。
現代の小説にはない骨太さが人気の秘訣なんでしょうか。
漫画の蟹工船はこちら↓
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