2006年12月08日

アースダイバー



ママチャリに乗って、
縄文地図を片手に東京をまわる。
東京にお住まいの方には面白い一冊ではないでしょうか。

アースダイバーというのは、ネイティブアメリカンの神話のこと。
まだ陸地がなかった時、一羽のカイツブリが水底に潜った。
必死の思いで泥をすくって持ってきて陸地を作った、というもの。

東京が、
古代からの無意識の上に成り立っている都市であるとする著者は、
自分がアースダイバーになろうと決意する。
東京という海の底の、無意識という泥をすくい上げたのが
この本ということでしょうか。

縄文時代は、今よりも地球より高温で、
海面も100mくらい高かったそうです。

そこで、東京を
・洪積層 縄文時代から陸地だったところ。
・沖積層 縄文時代は海だったところ。
に分けます。

沖積層である、湿り気を帯びた地帯というのは、
人間の情欲が集まりやすい。

新宿は、見事に乾燥地帯と湿地帯が入り組んでいる。
乾燥地帯には大きくて華やかなデパートが並び、
歌舞伎町のような湿地帯には、
人間の肉体を商品とするような店が並んでいる。

面白かったのは東京タワーについての考察。

東京タワーは、縄文時代以来の死者の王国であった。
(根拠を示すものがないので、ちょっと戸惑うんだけど。)
まあ、とにかく、東京大空襲があったし、
東京タワーの周りには墓地がたくさんある。

タワーを作っている鉄も、
朝鮮戦争で使用された戦車をつぶしたものだそうです。

エッフェル塔が、天と地を結ぶ橋だとすると、
東京タワーは、ギリシア神話の死の神、タナトスの塔だといえる。

縄文時代から人は、岬を神聖視していた。
今、テレビ局などの電波塔が立っているのは、
ほとんどがその岬の跡だ。

大学は、権力から自由であった場所、
すなわち死に関係がある場所に作られている。

巻末にアースダイバーマップ(縄文時代の海と陸の図)つき。

歴史関連の本かと思って楽しみに読み始めたんですが、
私にはちょっときつかった。

あんまり事例がはっきりしないのと、
著者の方の思索がどんどん飛んでいくので。

哲学は今ひとつ、な方は、
巻末の地図だけを眺めているだけの方がよさそう。



????????
あなたのメールボックスに、このブログが届きます。
平日日刊。
メルマガだけの「前フリ」も好評です♪


まぐ2.JPG
posted by momo at 09:38| Comment(2) | TrackBack(0) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメント:
こんにちわ!

ランキングからきました。

色々な本について、かなり詳しく書いてますね!

良ければ、相互リンクお願いしたいんですが、いいでしょうか?
Posted by 大森 啓史 at 2006年12月08日 14:40
僕の方にトラックバック張って頂けるだけで結構です。

これからも、宜しくお願いします。
Posted by 大森 啓史 at 2006年12月10日 10:05
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/29181318

この記事へのトラックバック