2006年12月20日

7月24日通り




映画、7月24日通りのクリスマスの原作。
映画とはちょっと違う内容でした。

本田小百合は、平凡で、ちょっと空想好きのOL。

ポルトガルに惹かれていて、会社ではずっとガイドブックをみている。
でも、実際に旅行しようと思っているわけではないのだ。

小百合のひそかな楽しみは、自分が住んでいる街、
長崎をポルトガルのリスボンにたとえること。

見慣れたバス通勤も、
リスボンの風景を空想しながら楽しく通っている。

小百合には弟がいる。
格好よくて、街では目立つ存在だ。
弟をほめられることが、ちょっとした優越感でもある。

会社の安藤さんは、小百合をときどき夕食に誘う。
安藤さんの奥さんは、小百合の高校時代の同級生なのだ。

結婚生活の退屈を、小百合の訪問で紛らわしている。
奥さんが一番輝いていたのは高校時代。
高校で一番もてる聡史とつき合っていた頃が、一番楽しかった。
その頃の思い出話を延々と聞く小百合。

いい人なんだ。

そんな平凡な日常に起こる二つの、ちょっとした事件。

同窓会出会い、再燃した聡史と安藤の妻の関係。
弟にできた、地味な彼女。

相談にのるうちに、聡史とつき合うことになった小百合。
そして、弟の彼女が妊娠してしまう。

地味な自分。
情熱的な恋愛をしたことなんてない自分。
どこかで「分をわきまえている」自分。

弟の彼女を、小百合が認められないのは、
同じカテゴリーにいるはずの地味な女と、
輝いている人のカテゴリーにいる弟が並んでいるせい。

彼女も言う。「間違ったことはしないつもりだった。でも。」

そして週末、小百合は聡史のいる東京に出発する。
弟の彼女からかかってきた電話に、こう答えて。
「私も、間違ったこと、してみる。」

映画では、地味な女性がおしゃれに変身する話みたいだったけど、
小説はちょっと違う。
楽しいコメディというより、しっとりした恋愛小説でした。

その点、実は期待はずれだったんだけど、
読んでるうちにすっかり小百合に肩入れしちゃいました。

恋愛って、がつがつ探している人もいるけど、
大多数は、ひっそり、
ちょっと空想なんかもしながら待ってたりするんじゃないかな。

心はいつも女の子。
そんな私のオススメの一冊です(笑)



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posted by momo at 09:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 話題の小説系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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