2007年01月24日

シャングリ・ラ




もったいない!もったいなすぎる小説。
厳選素材をふんだんに使って作られた
スナック菓子という感を受ける。

舞台は近未来の東京
温暖化が進む世界で、日本政府は気温を下げるために
地上を熱帯雨林にすることにした。

ジャングルの植物に埋め尽くされる地上。
雨が降り、疫病が蔓延する地上は、人間が住むには不快すぎる。
そのため、選ばれた市民は空中都市アトラスに移住している。

どんどん建設が進むアトラス。
だがしかし、アトラスに住むには相当の資産か、
政府のくじに当たることが必要。

見捨てられた人たちは地上に残り、
メタルエイジというゲリラを組織した。

メタルエイジの首領は、うら若き女子高生北条国子。
ブーメランを武器にして、不思議な力を操る女の子だ。

国子には親がおらず、彼女を育てたのはオカマのモモコさん。
もと柔道チャンピオンである彼は、美しく、下品で、
国子の父であり母である。

そんな世界を支配しているのは炭素経済だ。
国家は、吐き出す炭素の量を国連によって決められていて、
その炭素の量をデリバティブ取引によって売買するのだ。

新しい経済の担い手はカーボニストと呼ばれ、
アトラスに住むのはこのカーボニストたちが主。

アトラスに住む中学生の香凜は、
炭素を操るメデューサというプログラムを立ち上げ、
世界の経済を支配しようとする。

女性のマッドドクター、
政府軍でありながら国子に肩入れする青年、
香凜の仲間でありながら、
メデューサを暴走させる謎のカーボニスト・タルシャン、
牛車に乗って闇を移動する少女、美那。

ああ、こんなに面白い舞台設定、
テーマなのになんでこんなに読むのがつらいのか。

人間がアトラスランクなるものに分けられ、
現代の格差社会をほうふつとさせる。
炭素が経済の主流になるなんて面白いじゃない。
また、温暖化というテーマもいい。

しかし。

私にはとてもくどい、という感じがありました。
モモコさんと国子のかけあい漫才も面白いんだけど、くどいんだ。
また、暴力シーンも、必要と思えない箇所が多い。
全体的に、同人誌書いてる人の文章みたいなんだ。
キャラクターの力に頼りすぎ、というか。

最終的に、国子は、メタルエイジを率いてアトラスに向かう。
現代の科学の粋のようなアトラスを支配しているのは、
古代の大地の秘密だった。
国子こそがその本当の支配者であった…みたいな感じの内容
です。

おもしろい。
おもしろいけど長すぎる。
ストーリー展開がすっきりしないのが難。
アニメ映画なんかになるといいと思うんだけど。



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posted by momo at 12:11| Comment(0) | TrackBack(1) | 話題の小説系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2007-01-30 11:46