上海生まれで、日本の大学で学んだ著者が、祖国中国の真実を書き出した本。
文章としては特に難しくもなく、
こんなこともあるんだよ!あんなこともあるんだよ!
と告発している本です。
まとまった論旨というより、
ショッキングな例が列挙されている本なので、
箇条書きでまとめてみたいと思います。
・かつての中国共産党は清廉であった。
が、今は、幹部の子女が要職につき、公金を使いたい放題である。
一回の食事に20万円ほどのお金をかける幹部もいて、
それは公金で支払われる。
・国家の人事は賄賂で決められる。
・学校の備品購入は、教師に賄賂を贈っている業者が指定される。
・急な民営化のせいで、リストラされ、
一時休業に追い込まれる労働者が増えた。
庶民の生活は急に不安定になっている。
・助成金をもらえるため、大学は大勢の学生を入学させた。
だがしかし、教育は行き届かず、卒業した学生の就職は困難である。
・農民は農村戸籍しかなく、都市戸籍を持っていないため
都市で労働者になることはできない。
・食の西欧化のせいで、生活習慣病にかかる人が多くなっている。
・都市の汚染水域は90%に達している。
・工事は手抜きされ、堤防が決壊したため調べてみると
中には鉄筋が一本も入ってなかった。
・横領により私財を蓄えた高級官吏は、
海外に資金や生活の場を移している。
・1990年から2005年までのあいだに、
大学の学費が平均50倍以上値上がりした。
中国の家庭において、教育費は大変な割合を占める。
・食の安全はどこにもない。
ホルマリン漬けのタチウオ、
下水道から取り出した油で揚げた揚げパン、
オキシドールで還元されたフカヒレなどが店に並ぶ。
まあ、こんなことがずらずらと書かれている。
中国の現実の姿を知りたい方にはいいかも。
あとがきで著者は、「日本は馬鹿がつくほど、正直で公平な国」
と言ってくれています。
日本でも今、公務員の裏金問題や食品会社の衛生管理の問題が
マスコミをにぎわしていますが、
問題視されるだけマシってことかな?
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