ISとはインターセクシュアルの意味。
生まれつき、男女両方の器官を持って
生まれた体を持つ人のことです。
その難しい問題を、優しく描いたこの作品。
一応女性向けの漫画ですが、
絵がきらきらしてるわけでもないので、
男性でも読みやすいのではないかと思います。
ISとして生まれた春。
サッカーが好きで、
男の子の格好をしているほうが精神的には安心できる。
高校生になり、どちらかを選ばなければいけない時期になった
春の葛藤と、周囲の人たちの変化を描いています。
自分の性を隠さずに、
学校の友達にISを知ってもらおうとする春。
理解者はいるものの、「変わった子」と見られます。
女子として入学したものの、やっぱり納得できなくて、
男子の制服を着て登校することにする。
春の家族が、春の性別のことも含めて
子供をまるごと肯定してあげている様子に、
読んでいて感動します。
どちらでなくても、春は春。
お母さんが素敵なんだ。
そんな春に影響されて、少しずつ、
人は一人一人変わっていていい、
と思い始める人たちが増えてきます。
思春期を迎え、同級生に恋をする春。
それでも、自分は男でもなく女でもない。
学校では異色の存在である自分にかかわらせる訳にはいかない。
一方、春に、最初は親友として、
次第に恋愛の対象として惹かれていく
伊吹には向かい合いたくない過去があった。
自分の姉が障害者で、
「普通じゃない人」と一緒にいることを拒んでいたのだ。
春に出会い、自分の弱さを知った伊吹は、姉に会いに行く。
春に向き合える、強い自分になるために。
同じISでありながら、ISであることを認めてもらえない美和子。
最初は遠巻きに、次第に春を理解していく友達。
春の周囲の人たちが、少しずつ変わっていく様子がいい。
現在連載中。
普通って何?と全編で問いかけている作品。
と同時に、春の一途な思いと、
伊吹の不器用な愛情がかわいらしく、
恋愛漫画として楽しんでいます。
読んだあと、ちょっと元気になれる、素敵な作品です。
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