パンドラの箱を開けると、
たくさんの災いが世界中に飛び出した。
そして、最後に残ったのは希望だった。
こんな神話がありますが、その意味、
私最初わからなかったんです。
でも、最近ちょっとわかるようになってきた。
いやなことがたくさんあると、最後には希望しか残らない。
別の言い方をすると、希望は最後まで残る、ってことかな。
家がない、お金がない、水もない、社会的経験もない。
そんな貧しい女性たちに、
小額のお金を貸し出す銀行があります。
バングラデシュのグラミン銀行を事例にとって、
マイクロクレジットについて詳しく書かれた本をご紹介。
マイクロクレジットとは、先に述べたように、
貧困地帯の女性に融資する制度。
ほんの2千円から2万円程度のお金だそうですが、
それがなくて困っている人たちが世界にはたくさんいる。
貧困層が対象だからといって、
「援助」でお金を与えるのではありません。
融資を受けるのは5人で一組が原則。
女性の地位が低いこの国で、男性が組に入ると
女性の意見がきかれなくなるため、
女性だけで5人組を作ります。
それから、二人の代表が有料の研修を受ける。
口答試験に通らないと融資を受けることはできません。
返済も5人が連帯責任を持って行います。
職業訓練はしません。
基本的に、「生産技術は持っている。資金がないだけ」
というのが銀行のスタンスです。
実際、ほとんどの人が、ミシンを買い、
家畜を飼い、
紅茶を仕入れるなど、
何らかの手段で経済状況を好転させていっているようです。
融資を受けるのをやめる人のほどんどは、
家庭やグループ内でのトラブルが多く、
返済不能になったのは約10%だそうです。
自分のお金を手にして、変わったことは何か。
女性の地位の低い国で、自分に名前があることを堂々と主張
できるようになったこと。
貯蓄を始めたこと。
物乞いをやめようと思えたこと。
子供を学校に通わせられるようになったこと。
実際に、女性たちに会って書かれた本なので、
いきいきとした彼女たちの姿には大変励まされます。
私もがんばろうじゃないか。
そう思える一冊。
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