2007年02月27日

ひとり日和




選考委員が絶賛した第136回芥川賞受賞作、だそうだ。

20歳の知寿は母と二人暮し。
その母が仕事で中国に赴任することになる。
東京に住みたいという知寿に、母はある女性を紹介した。

70歳になるそのおばあさんは、遠縁の親戚で、
いろいろと女の子を同居させてあげていたそうだ。

春のある日、知寿はそのおばあさんの家を訪れる。
それからの1年を描いた作品。

知寿の面倒を特に見るでもなく、
どちらかというと放任主義のおばあさん。
おばあさんの料理が薄味なのが物足りないが、
平穏に日々は過ぎていく。

おばあさんにはホースケさんという、
同じくらいの年齢のボーイフレンドがいる。

おばあさんが化粧したりする様子を意地悪く見る知寿。
ときどきわざと薄着をして、若さを見せ付けたりもする。

知寿には彼がいたが、浮気現場に遭遇してしまい、
あっさりと別れる。

駅のキオスクで働き始めた知寿。
そこで働いている藤田君と再び恋に落ちる。

夏休みに帰国した母との再会。
ホースケさんとおばあさんとすごす、淡々とした日々。

やがて、駅にイトちゃんという
アルバイトの女の子が現れたことで、
知寿の日常に変化がおきる。

誰にでも明るく接するイトちゃんは、
藤田君と知寿と一緒に行動することが多くなった。

ある日、いきなり別れを告げられる知寿。

駅のアルバイトをやめ、新しく始めた事務のアルバイト先から
正社員にならないかという声がかかり、
社員寮に入ることになった。

再びめぐってきた春に、知寿はおばあさんの家を出て行く。

こんな感じのお話でした。

うーん。
これは面白いのだろうか。

知寿の、小さなものを盗んで(たばことか、ボールペンなど)
靴箱にしまいこむ性格。
細やかで、きれいな描写。
おばあさんが、女性として鮮やかに描かれる様子。

全体的に繊細。

だけど、知寿の自己評価の低さ、
生きる気力のなさにちょっと辟易しました。
これが今の若い子の生き方なのか?

それに、登場人物みんなに現実感がないんだよなあ。
みんな植物みたい。

おばあさん、ホースケさん、藤田君、いろいろ出てくるのに
タイトルが「ひとり日和」というのもどうなのよ?

セックスも安易、別れるのも安易。
かといって、選考委員の慎太郎先生が書いた奔放さもない。

もっとココロゆさぶられる小説に会いたいぜ!!



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posted by momo at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 話題の小説系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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