外国にお住まいの経験があり、
外国に比べて
日本の問題点をいろいろと指摘している
マークス寿子さんの最新著作。
どうしてもクライン孝子さんとごちゃまぜになってしまう私。
クラインさんはドイツ、マークスさんはイギリス。
忘れないようにしないと。
両者とも、あまり系統だった論文調の文章ではない。
「ああなのよ、こうなのよ、まったく変なのよ!」という感じ
の文章なので、嫌いな人はきらいだろうけど、
私はぼけーっと読めるのでけっこう好きだ。
今回、この本で強く主張されているのが
少子化と女性の働き方について。
女性が外で男性と同じように働くことは
果たしていいことなのか?
こんな疑問を投げかけています。
今まで、男性と対等であることを目標としていた女性運動。
けれど、そのおかげで、
女性は育児と仕事の両立という厳しい状況におかれている。
ネットで子供の保育状況を確認し、
足りない時間をモノを与えることで埋めようとする。
ビデオをかけているとおとなしい、という理由で、
毎日テレビの前に座らされてる子供がいる。
子供は、生んだら一人で育っていくというものではない。
母親と親密なコミュニケーションを持ち、
人間関係の基本を学ぶ。
集団生活の教育が必要なのは3歳以降であって、
それまでは安心できる
一人の人間の保護下にいることが大事だそうです。
生んで、フルタイムで保育園に預けて働くことが
「カッコイイ」日本の風潮。
だけど、あきらかに無理があるこのスタイルに、
イギリスでは疑問の声が上がっている。
子育てを大事な仕事として認識する。
家事と育児をしていてなにが「カッコワルイの?」という
若い女性が増えているということです。
また、イギリスでは育児は女性だけの仕事でありません。
力のある男性が、すすんで子供を抱っこするのだとか。
こうやって考えると、日本が少子化社会になるのは
当然のような気がしますよ。
他にも、拝金主義に陥った日本と、
お金持ちが社会に寄付などの還元をするイギリスとの比較、
自己中心的な若い学生、子離れできない親が増えたこと、
昔の景観を守ろうとしない日本。
さまざまに日本の問題点をあげています。
もともと、ものすごい格差社会であるヨーロッパ。
格差はあるが、勝ち負けはない、
という考え方が面白かったです。
生まれつきのお金持ちにはかなわないし、
また、お金持ちには寄付や、
家屋の維持などの社会的責任が課せられる。
日本のように、お金さえあれば好き放題してもいい、
というわけではありません。
仕事はそこそこ、家庭と趣味を大事にする暮らし。
そこには負けはないのです。
思いついたことを全部しゃべっちゃった、
みたいな本ではあるものの、
考えさせられることも多かったです。
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