2007年03月05日

理屈はいつも死んでいる




著者はユニ・チャームの創始者の方です。

ユニ・チャームというと
男性にはあんまり縁のない会社かもしれません。
女性用生理用品や、
赤ちゃん用のオムツが主力の会社だからです。

女性用の生理用品って、
今はとてもおしゃれなパッケージになっています。
コンビニの棚に並んでいても、違和感なく買える。

でも、以前は薬局でしか買えず、
しかもひっそり買っていく人が多かったのだそうです。

しかし、必要なもので、別に病気というわけでもない。

アメリカで、生理用品がスーパーマーケットで売られて、
「まるでポテトチップスを買うように」
買っていく女性たちを見て、
日本でも同じように売ってみたい、と思うようになります。

ただ、男性が製品を開発するのは大変なことで、
実際に湿らせた試作品を下着につけて寝てみたり、
苦労を重ねたそうです。

データなどではなく、常に体感してみる、
現場に身を置いて見るというのが
仕事の基本だと、この本では言っています。

仕事をするのに、頭はよくなくていい。
何度失敗しても、体験し、手足を動かし、
そこからヒントを見つける。
そうすることこそ、本当の仕事。

仕事に没頭することは決しておかしいことではない。
自分に向いている仕事ではなく、
やるべきことを一生懸命にやる。

部下を持ったら自分の心配をしてはいけない。
常に部下に心を配ってあげるのが上司の仕事である。

人は短期で育つものではない。
長期雇用で、ゆっくりと育てていくことで
本当の仕事ができる人間になる。

ユニ・チャームが生理用品をどのようにして
日本の市場に送り出したか。

幼児用オムツの開発の苦労話。
と同時に、経営者としての心得を説いています。

就職氷河期世代の私としては、
「こんな経営者がほんとにいるんだなあ」というのが感想。

会社はあてにならない、会社にとって社員は切捨てできるもの、
なんて、ちょっとすさんだ考えを持っているものですから。

ホワイトカラーエグゼンプションや、
偽装請負問題などで、労使間の緊張が
かつてないほど高まっている日本。

この本を読んで、古きよき日本的経営って
こんな感じなのかなと感じました。

松下幸之助氏の著作などが好きな方にはオススメかも。



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posted by momo at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス、営業系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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