2007年03月23日

女職人になる




引き出しの中には
100円均一で買ってきた文房具が入ってて、
家具だって適当な工業製品という我が家。

でも別に不自由はしてない。
安いものに囲まれているけど、
安くたってそんなに変なものがないのが今の日本だもの。

そう考えると、
職人であるということの大変さが
なんとなくわかる気がした。

手間隙をかけて、よいものを作る。
継承された技術を学び、また伝えていく。

こういうことがあんまり
報われる現在ではないように思えたからだ。

そんな職人の世界で生きる女性たちをレポートした本書。
なんだか、とてもきれいな世界で、
週末などにじっくり読むといい気分転換になりそうです。

江戸切子、結城紬、東京手描友禅、
和裁、京竹工芸、陶芸、
和菓子、岩谷堂箪笥。

これらの伝統工芸の世界で生きる女性たちに
インタビューして、
どうしてこの世界に入ったのか、
女性であることの良い点、悪い点などを丁寧に書いています。

その中で、岩谷堂箪笥について
ちょっと書いてみようと思います。

岩谷堂箪笥というのは、岩手県の伝統工芸。
あめ色の和箪笥で、きれいに彫刻された金具がついています。

鈴木さんは以前はウエイトレスとして働いていました。
それが、自分が生きていた何かを残したい、と考え、
箪笥屋さんに転職します。

最初は彫金がやりたかったそうなのですが、
げんのう(彫る道具)が重くて扱えず、
木工を手がけることになります。

彫金ほど力がいらないとはいえ、
木工も大変なんじゃないかと私は思う。
実際、重いものも多いので、箪笥作りは男性の仕事、
という考えが根強い。

それでも、無理なところは男性に頼むなど、
分業制である箪笥作りでは
それほど不利にはならないそうです。

何年もかかって、ようやく習得する技術ですが、
ちょっとしたチェストでも30万円はする岩谷堂箪笥は
そんなに売れるものではない。

鈴木さんは会社勤めなので
一人暮らしができる」程度の収入はありますが、
工賃は決して高くはないんだそうだ。

他の職人さんも、この点が一番厳しいみたい。

鈴木さんの場合は、最初から収入がある程度ありましたが、
基本的に
「教えてもらっている」弟子の時代には給料は出ない。

経済的な理由で修行を断念する人も多いのがこの世界だとか。

でも、好きだから、とがんばっている人たちはたくさんいる。

そう考えると、こういう世界にもっと
補助をしてもいいんじゃないかと思う。
議員さんの飲料水にバカ高いお金を払うくらいならね。



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posted by momo at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス、営業系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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