2007年04月04日

リヤカーマン




冒険に出る人というのは、
みんな夢と希望に燃えていて、
どんな苦難も気にしない、強い強い人、
というイメージがあります。

永瀬さんは、リヤカーに荷物を積んで徒歩で
いろいろなところを旅しています。
その永瀬さんの南米横断記。

アフリカを横断したころは、定職もなく独身だった彼。
今回は、結婚もし、講師の職も得ています。

だがしかし、冒険に出たい思いは募り、
奥様もそれを笑顔で送り出します。

そこでまた田吾作4号という名前のリヤカーと一緒に南米へ。

永瀬さん、自分から旅に出たはずなのに、
旅のはじめから家族が恋しくて仕方がない。
おまけにリヤカーを引いて歩くつらさに
うんざりしたりもしている。

複雑な思いを引きずって、
ベネズエラのプエルトラクルスから旅をスタート。

続く坂道に苦しみ、トラックがばんばん走る横を
リヤカーを引いて歩き続ける。

現地に住む日本人との交流、
つらくなったら子供の歌っていた歌を口ずさみながら
ひたすら歩く。

南米を歩いている間、彼を苦しめるのが虫。
しょっちゅういろいろなところを刺されて、
うんざりしてしまいます。

ベネズエラからギアナ高地を横断し、ブラジルへ。
インディオ居住区では徒歩で横断する許可が下りず、
仕方なく車で横断します。
「このままマナウスまで連れて行ってもらいたい、
車を降りたくない」という思いがわいてくる。

マナウスからは、肉食獣オンサが出るという理由で、
またまた徒歩でいくのをとめられる。

ボリビアでは人懐こい子供たちに癒され、
アルゼンチンでは車優先の社会に辟易する。

一歩ずつ、一歩ずつ歩いていこう
ゆっくりゆっくり 歩いていこう

こう口ずさみながら、約9ヶ月の旅。

さまざまな苦難があり、人とのふれあいがあり、
また常にくじけそうな彼の心境がつづられている本。

こんなに苦しくて、なんで旅に出るんだろう。
苦しい苦しい記録の中から、
旅に憑かれた人間の病のようなものを感じる。

あこがれるものの、私には到底無理だと思う。
だからこそ、たまに読みたくなるんだな、こういう本。



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posted by momo at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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