2007年04月12日

生かされて。




ルワンダというと、
凄惨な虐殺があった恐ろしい国、
というイメージが私には今ある。

この本は、そのルワンダの虐殺の生き残り、
イマキュレーさんという女性の手記だ。

最初は、とても幸せな、
ごくごく普通の家庭の光景から始まる本書。

この国も、恐ろしい国だったのではなく、
普通の庶民が暮らす国だったのだ、
私たちと同じように生活している人たちがいたんだと
改めて思い知らされる。

地域の人たちに慕われる父と母。優しい兄、かわいい弟。
そんな家庭環境で、イマキュレーはすくすく育ちます。

女の子だからといわず、両親は彼女に
最高の教育を受けさせるべく努力してくれます。
それに答えて、一生懸命勉強するイマキュレー。

けれど、国内では二つの民族の争いが、
次第に表面化してきます。

ルワンダにいる民族は、長い間支配階級であったツチと、
その下にいるフツという二つの民族に大別されます。

けれど、長い間で混血が進み、
イマキュレーは特に意識することもなく成長してきました。

しかし、彼女が大学生になったとき、
とうとうフツの反乱が起こります。
ツチを皆殺しにしてしまえ、ツチを根絶するんだ!

こう叫んで、フツ族がツチ族を虐殺し始めます。

なんで?イマキュレーにはフツ族の友達もいる。
ツチの容姿(一般的には背が高い)をしたフツの親友もいる。

昨日まで近所で仲がよかった人たちが
彼女たちに襲いかかってきます。

父親は、彼の保護を求めて家に集まったツチ族とともに殺され、
彼女は仲がよかったフツの牧師を頼ってその場を逃れます。

それから、そこに逃れてきた7人の女性と
トイレに隠れ続けました。

何度も家捜しをするフツの虐殺者たち。
彼女は神と対話することで必死に希望にすがります。

九死に一生を得たものの、家族はみな殺され、
すっかりやせこけてしまった彼女。

それでも、習ったことのない英語を独学し、
国連で仕事を得るまでに。

私は今のところ何の宗教も信じていない。
けれども、神の存在を信じることで、
こんなに強く人間はなれるのだろうか。
彼女の強さには圧倒される。

脱出後、彼女は肉親を殺した人物に対面します。
そして、彼を許します。

彼女の話を聞いて、
長い間ナチスを憎み続けてきたユダヤ人女性が
救われた、という話が載っていて、思わず涙しました。

許すこと、希望を持つことの強さ。
感動したかったらぜひ、この本はおすすめ。



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posted by momo at 14:25| Comment(1) | TrackBack(0) | 硬派!社会派系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おじゃまします!

私のサイトでこちらの記事を紹介させて
頂きましたのでご連絡させていただきます。

紹介記事は
http://earth4649.blog89.fc2.com/blog-entry-23.html
です。
Posted by 「地球も家族」のJun at 2007年04月12日 14:58
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