2007年04月12日

ティンブクトゥ




雑種の犬、
ミスターボーンズの目を通して語られる物語。

ボーンズの主人、ウィリーは、ジャンキーでホームレス。
職業は詩人。

彼の両親は、ナチスのホロコーストを生き残った
ユダヤ人夫婦だ。
重苦しい家庭に違和感を感じて育ったウィリー。

ヒッピー全盛のアメリカで、
大きくなったウィリーも麻薬や放浪にのめりこむ。

そんな主人と一緒に各地を放浪するミスター・ボーンズ。
主人の言葉をきき、よき理解者であろうとするボーンズ。

やがてウィリーの母が亡くなり、
ホームレスになってしまったウィリー。
保険金が入ったのだけど、
善行のためにあっという間に使い果たしてしまったのだ。

やがて体を壊し、死期を悟ったウィリーは、
高校時代の恩師をたずねてボルチモアを訪れる。

しかし、恩師に会うこともできず、路上で倒れこんでしまう。

寒い中でじっと身を寄せ合い、主人の支離滅裂ともとれる
言葉にじっと耳を傾ける犬の姿がなんとも哀れで、
いじらしく、そしておかしい。

人間たちがウィリーを保護しようとやってきたとき、
ボーンズは主人のもとを離れて逃げ出します。

人間は病院に保護されるけど、
犬が連れて行かれるのは保健所だから。

ウィリーが、ティンブクトゥに行ってしまったことを悟る
ボーンズ。

ティンブクトゥ。
それは、ウィリーがずっと口にしていた、
死後に行くことのできる楽園のことだ。

いろいろな苦難に会い、
夢の中に出てくるウィリーと一生懸命話をするボーンズ。

夢の中で、ウィリーが、
ティンブクトゥに招いてくれているのを確信し、
ボーンズは…。

途中、投げ出したくなった作品。
ウィリーの言葉が支離滅裂で、私はこういうの苦手なんだ。
ライ麦畑でつかまえて、なんかが好きな人には
たまらないかもしれないけど。

でも、犬のボーンズが、彼のろくでなしの主人を愛し、
慕う姿に、何度か涙が浮かぶのをこらえられませんでした。

ウィリーの社会不適合ぶりも、
なんともいとおしく感じられるほど、
ボーンズの目線が優しい。

こんな風に愛されてみたい。とっても優しい優しい物語。
犬好きな方はぜひどうぞ。



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posted by momo at 14:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 話題の小説系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by ★Remixi@タッキー★マイビズ大歓迎 at 2007年04月12日 14:59
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