つい数年前までは、
社員をどうやって辞めさせるかが悩みの種だった企業が、
最近では辞めさせないために必死になっているみたいです。
そんな中、部下育成、
リーダーシップに関して書かれた本をご紹介。
コンサルタントが書いたものではなく、
実際に現場でチームをまとめていた人が書いているので、
納得できる論が多くおもしろかったです。
著者はニューヨーク市消防局、FDNYの大隊長。
危険な現場でいかに部下を統率するかが書かれています。
FDNYでリーダーになる人たちには、
下記のようなことが徹底されます。
それは、「真っ先に飛び込み、最後まで残れ」ということ。
命をかける仕事だからこそ、率先垂範して飛び込み、
部下の安全を確保するのがリーダーの仕事です。
どんな危ないことになっても、絶対リーダーは自分を見捨てない。
こういう信頼がないと、消防士たちは安心して仕事ができません。
それを大前提とした上で、どうやって部下を育成するのかに
紙面が割かれています。
・部下を指揮し、共通の目標に向かって努力させる。
・組織の伝統、文化、価値に影響を与え、
共通の目標のために部下をひとつにまとめる。
・指導と助言によって、部下の成長と向上を助ける。
・目標、優先事項、期待をはっきり伝えあうための下地となる
人間関係を築く。
こう、リーダーシップを定義しています。
部下に信頼を置き、権限を委譲する。
雑用をやらせ、何事にも自分が決定権を持っていないと
気がすまない上司は、かえって部下のやる気をなくさせる。
部下と話をするときに、一方的に話しかけるのではなく、
自分の言っていることが理解されているかを意識し、確認する。
努力が必要な目標を設定させ、取り組みを見守り、
フィードバックを与える。
この際に、失敗しても不要にしからないことが必要である。
自分の感情と向き合い、部下に感情をぶつけないように
コントロールする。
ああ、こんな上司がいたら理想だなと思える。
1章ごとに監修されている方のまとめが入ります。
ボリュームがあって、
ビジネス書を二冊読んでいるようなお得な感じ。
やや自己主張が強すぎる感もあるので、読み飛ばして、
サルカ氏(著者)の文章だけを読んでももちろんいいと思います。
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