2007年06月03日

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?




父の跡を継いで、
アパレルメーカー・ハンナの社長になった由紀。

しかし、由紀が社長になったとき、ハンナは倒産寸前の体だった。
由紀は、同じアパートに住む会計学の教授に助けを求める。

ダイエットと美食が趣味という教授。
月に一度おいしい食事をしながら、
教授が由紀に会計の授業をするという形式で、物語がすすんでいく。

会計というものは、だまし絵のようなものであると教授は言う。
数字は、見方によっていろいろな姿を見せる。

たとえば、寿司屋で出される大トロとコハダは
どちらが利益が出るのか。

大トロのほうが価格は高いが、
実は利益はそれほどでないものである。

コハダは価格は安いけど、日持ちしない魚なので、
仕入れたその日に売ってしまわなければならない。
また、仕入れ価格も安いので、利益率は高い。

在庫にならずに利益の出るコハダのほうが、
寿司屋にとっては利益の出る商品になる。

また、高級フレンチと餃子屋ではどちらが儲かるか。

高級フレンチ店では、値段なりの内装、従業員の教育
材料の仕入れなど、コストが多くかかっている。

一方、単価の安い餃子屋は、仕入れ価格も安く、
店にかけるコストも低い。
コストが安い分、売上は利益になりやすい。

高い料理を出すフレンチが餃子屋より儲かっているとは
簡単にはいえないことを由紀は学ぶ。

また、ブランド価値というものが、見えない現金製造機、
つまりお金を産むものであることを気づかされる。

由紀の会社が、取引先の詐欺にあったときは、
粉飾決済の見破り方を教えられる。

粉飾決済を見破るにはバランスシートを見ればよい。

バランスシートは、左右に分けて資産状況を表すもので、
利益が不自然に増えていると、
一方の在庫にも不自然な数字が記されていることになる。

また、前期のものと比べてみて、
急激に数字が大きくなっているものがあやしい。
数字を前倒しにしていることが多いのだ。

由紀に敵対し、足を引っ張ろうとする重役、
由紀を助ける元同僚、
取引詐欺事件、工場を中国に移転したほうが儲かるかどうか、
大量返品、不採算部門の閉鎖、リストラ。

さまざまなトラブルを、
会計の知識をもって乗り越えていく由紀。

会計をぜんぜん知らない私ですが、
読み物としても楽しく読めました。

正直に言うと、社長のベンツみたいな
適当な本なのかと思ったりもしたのですが、
内容はしっかりしています。

プロの方には物足りないかもしれませんが、
会社の数字に興味のある方にはおすすめ。



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posted by momo at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス、営業系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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