アメリカに経済学ブームを
巻き起こした本、と説明にある。
世の中で起こる事象を、経済学的な観点から説明した本。
社会学?と思うような事柄も多い。
目の付け所がいい。
相撲の力士と八百長の可能性。
ヤクの売人はなぜママと団地に住んでるの?
中絶率と犯罪率の関係は?
こんな、ちょっとダークな事柄に、
この経済学者は目をつけて研究する。
さて、いろいろなテーマの中から面白かったのをひとつご紹介。
不動産屋さんとク・クラックス・クランは同じ、というもの。
ク・クラックス・クラン(以下KKK)は、
アメリカの白人男性の結社。
白い頭巾と衣装で、
アフリカ系アメリカ人をリンチにかける、
というイメージのあるあの集団です。
実際にはそれほど暴力的な組織ではなく、
白人以外の人種を嫌いな白人男性の、
いわば「秘密クラブ」のようなものであった。
それを取材し、明らかにした
ジャーナリストの話が書かれている。
彼はKKKに潜入し、といっても、
入団するには15ドルほど支払って
例の衣装を購入するくらい。
KKKは暴力沙汰とは程遠く、
実際には大人の男が集まって秘密の言葉で話し合ったり、
儀式をして楽しむ「オタク集団」だったのです。
彼はその秘密の言葉を、
なんとアニメ番組のスーパーマンの製作スタッフに教えます。
自分たちの「秘密基地での儀式」がアニメになって、
全国で暴露されてから、KKKは脱退者が続出。
カッコイイと思ってやってたことが、
子供たちにまねされるようになってしまうと、
とたんにカッコワルク思えてしまったわけですね。
情報を独占し、出し惜しみするという点で、
KKKと不動産屋は同じ商売の仕方をしている。
売り手の情報、買い手の情報を管理することで
商売が成り立つ不動産業。
これが消費者同士で情報を共有されてしまうと、
不動産屋さんの商売は成り立たなくなる、という理論。
お勉強になる本ではない。読み物として、楽しく読める一冊。
世の中を、ちょっと違った視点で見てみようという方、
ぜひどうぞ。
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