表紙が倉田真由美さんのイラストなので、
興味を持ったんだけど、倉田さんはあんまり関係がなかった。
それでも面白かったです。
ひきこもり=悪いこと、という深刻ぶった内容でないのがいい。
明るいひきこもりライフと、リスク、メリット、
ひきこもったまま生活していく方法を紹介してくれている。
それにしても副題がすごいなあ。
「働いたら負けかなと思ってる。」
某巨大掲示板(2ちゃんねるでしょ)で
話題になった言葉らしいんだけど。はあ、負けかあ。
確かに、働いても「希望に格差」がある今の世の中じゃあ、
それもあながち間違いではないのかも、なんて納得もする。
さて、ひきこもりが今、世間では問題視されているが、
ある意味ひきこもりはセレブと紙一重ではある。
また、スローライフの実践者と言えなくもない。
それに、外出しないと何もできない以前と違って、
インターネットが発達した今では、
部屋の中でも快適な生活を送ることは可能である。
通販で買物もできる。在宅医療といって、
ネットで医師に相談できるシステムもあるそうです。
納税も、ネットでできますしね。
そして、ネットがつながっていれば、
外に出なくても稼ぐ方法もある。
ひきこもりだからといって、
お小遣いくらいは自分で稼げちゃう世の中なのだ。
ゲーム制作、小説などのクリエイト系。
デイトレード。占い、
コーチングなどのカウンセリングビジネス。
アフィリエイト。
ちょっと変わったところでは出会い系サイトのサクラなど、
一通りのところは紹介されている。
稼ぐだけではなく、以下に生活コストを下げるかも大事。
節約方法も書いてあって、蛍光灯はこれがいいだとか、
簡単な料理の仕方だとか、
お湯は電気ポットより鍋で沸かすほうがいいだとか、
なかなか細かい。
ひきこもりを弱い人間のすること、悪いこと、おかしなこと、
そう考えて切り捨ててしまうことは
もうできないことだと私は思う、
本にもあるけど、
「人と違うことをするにはそれなりの理由がある」のだ。
ひきこもりを両手挙げて賛成しているわけでもないけど、
決して否定ばかりしているわけでもない。
そんなスタンスの本です。
後半には、ひきこもりを社会復帰させるための
支援団体の方のインタビューなども載っています。
願わくば、そういう失敗も許される
「美しい国」であってほしいなあ。日本は。
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