まあ、気楽に読みましょう。
いろいろな古典名作をアレンジして、新しい小説にした短編集。
走れメロスが一番有名なんじゃないでしょうか?
ちなみにうちの妹は、走れメロスってあれでしょ、
真っ裸で走ってくる変態の話でしょ、
と変な覚え方をしています。
さて。
「芽野史郎は激怒した。
必ずあの邪知暴虐の長官を凹ませねばならぬ。」と、
冒頭の文章からパロディで始まります。
史郎は京都のある大学の詭弁論部に所属している。
あらゆることを対象に詭弁を弄するクラブだ。
その大学には図書館警察なるものがあって、
学生たちの動きに目を光らせている。
プライベートな情報を操って、
学生たちを思いのままに動かす
恐怖政治を行っているのだ。
その図書館警察の長官が、詭弁論部の部室を取り上げるという。
初恋の人が好きだった、
生湯葉を研究するための、生湯葉研究会の部室にするためだ。
史郎は直談判に訪れる。
そこで、長官はと取引をして、
なぜか、学園祭のグランドステージで
美しき青きドナウにあわせて、
ピンクのブリーフ一丁で踊る約束をさせられる。
捕らえられた史郎は、姉の結婚式に出ることを願い出、
人質として同じ詭弁論部の芹名の名を上げる。
史郎が去った後、芹名は史郎に姉などはいないことを
長官に告げる。
最初から芹名を陥れるつもりだったのだ。
それでこそ、詭弁論部の芽野だと芹名は思っている。
史郎は漫画喫茶へ、それから京都中を電車で逃げ回る。
ところが、賞金首になった史郎を、図書館警察の手先のもの、
果ては詭弁論部の仲間が追いかけてくる。
しかし、詭弁論部の誇りにかけて、
「約束を守るわけにはいかん。」と史郎。
結局、憧れの女性に捕まり、
四郎は学園祭で盛り上がる学内へ戻される。
待っていた芹名に、
「1度でも約束を守ったほうがいいのかなあ、
と思ったおれを殴れ」という。
約束を破るのが前提、というか、
二人の間ではそうすることが友情の証なんですな。
はあ、さすが詭弁論部。
芹名と二人、ピンクのブリーフで踊る史郎に、
史郎を捕まえた女性が言う。
「いいかげんにしたらどう?」
勇者たちは、今さら赤面した。
どうでしょう?
私は面白く読めましたよ。
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