2007年06月28日

裁判長!ここは懲役4年でどうすか




何にでもマニアっているもんだ。
つくづく感心させられる一冊。

北尾トロといえば、オンライン古本屋の草分け的存在である。
(と私は思っている。)
今ではたくさんあるインターネット上の古本屋さんだが、
この人が最初に始めたんじゃないかな?

とにかく、オンライン古本屋の黎明期に、
本を出したりして有名になったのは事実だ。

その古本屋さんが趣味として何をやっているかというと、
裁判の傍聴。
なかなか一般人には思いつかない趣味である。

趣味、というと御幣があるかもしれないが、
本当に興味本位でいろんな裁判を傍聴している。

強盗あり、殺人あり、DVあり、詐欺、麻薬取引あり。
ドラマみたいなことが現実に起きていて、
それが裁かれる人間観察のもってこいの場である、
といわれれば確かに納得もする。

マスコミでも話題になった、
女性が幼女を殺害した事件では、
被告女性の涙ながらの反省に思わず共感してしまう著者。

しかし、いつもこの裁判を傍聴しているほかのマニアいわく、
彼女はいつもこういった主張を繰り返しており、
その過剰なヒロインぶりにはみんな飽き飽きしてるのだという。

また、麻薬所持で捕まった男の裁判では、
妻が小さな子供を連れて証人席に立つ。
こちらも反省の弁を述べるが、
子供をつれていることで効果大。

その後、その夫婦が喫煙所で、
「まああんなもんでしょ」と笑っているのを著者は目にする。

印象的なエピソードは、
文庫版の表紙のイラストにもなっている事件。

早朝、スピードを出しすぎた車と、
信号無視のバイクが事故を起こした。
バイクの運転手は死亡。

車の運転手が被告となるわけだが、その男の答弁が、
なんというか、全く反省していないように見えるのだ。

自分だけが悪いんじゃない、という態度がみえる答弁だ。

しかも、その日、男が着ていた洋服に、
ドクロのマークが入っている。

こりゃあだめだ。
よりによって、なんでドクロなんだ。

閉廷後、被告が、被害者の両親の元へやってきて
「すみません」と頭を下げたのを著者は見た。

悪いやつじゃないんだけど、何かへたくそで不器用なんだな。
そんな印象を受ける。

裁判での人間模様もおかしいが、
傍聴している人間にも面白い人たちがいっぱいいる。

もう長年傍聴席に通っているマニアの方は結構いるそうだ。

裁判の日程表をパソコンで作っちゃった人、
裁判官の顔写真一覧を、
テレビ画像から集めてプリントアウトしてくる人。
その情熱はどこから来るんだろうか。

面白い本だが、あんまり笑えないを事件
笑っちゃってる姿勢には少しついていけない部分がある。

特に私は女性なので、
痴漢などの性犯罪の裁判を、「大変面白いみもの」として
書いているのはあまり気分がよくなかった。

とはいえ、知らない世界をのぞいてみる面白さはなかなか。
裁判所がちょっと身近に感じられます。



????????
あなたのメールボックスに、このブログが届きます。
平日日刊。
メルマガだけの「前フリ」も好評です♪


まぐ2.JPG



posted by momo at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/46109792

この記事へのトラックバック