2007年08月10日

Web2.0が殺すもの




昨年、ウェブ進化論なる本がヒットし、
Web2.0なる言葉が雑誌などで見られるようになりました。

そして、Web2.0を体現する企業として、
さかんにグーグルの名前があげられれています。

あの巨大なマイクロソフトを倒した、
グーグルこそが世界政府に成りうるものである…。

Web2.0バンザイという本が多い中、
Web2.0という言葉のもつあいまいさ、
実態のなさを警告している本。

著者は、「マスコミでは言えないこと」という
メルマガを発行されている方です。
http://www.mag2.com/m/0000125990.html

さて、では、グーグルとは果たしてそれほど巨大で、
無謬の企業であるのか?

グーグルの基本的な姿勢は、
自ら何かを生産するのではなく、
他人の作ったHPを検索させたり、
衛星写真を使ったり、
誰かの作業にただ乗りでサービスを提供している。

インターネット回線にしても、他者のサービスを使い、
自らはその維持費用などを負担していない。

これはYou tubeにも言えるのですが、
大きなデータをダウンロードすることは
回線に多大な負担をかけるもので、
こういうコストを負担しないことに、風当たりが強くなっている。

まだ、旧来のスタイル、Web1.0と揶揄されるヤフーですが、
Webメール、ブログ、SNSなどのWeb2.0といわれるサービスも
一通り提供している。

決してグーグルの一人勝ちではないのである。

そして、Web2.0の特徴として挙げられる「集合知」。

不特定多数の人たちが集まって意見を述べ合い、
知恵を出しあうということですが、
あの悪名高い2ちゃんねるもそれに相当する、という。

要するに、グーグルとアマゾンだけが
Web2.0ってわけじゃないぞ、ということか。

素人が集まる集合知の危うさ。

グーグルが実は膨大な個人情報を握っていること。

そして、グーグルは中国で、天安門という言葉を
検索できないようにしたことがある、
政治的には幼い企業であること。

その幼い企業が、
たとえば米国の支配のもとにおかれたらどうするか…。

楽天的だけではいられないWeb2.0の実態が浮かび上がる。

実は私、これを読みながら違和感がありましてね。

Web2.0という言葉は知っていたけど、
それほどナーバスになることだろうか。そう思いました。

だいたい、普段の会話の中では聞かないし。
一部のIT関連の人とマスコミが騒いでるだけなんじゃないか。

そう思うこと自体が、Web2.0という言葉はBuzz Word
つまり根拠のない、明確な実体のないものであるという
著者の主張を肯定しているんだな。

インターネットの抱える問題点に興味のある方には必読。



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posted by momo at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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