2007年08月25日

戦争学のすすめ




最近、憲法9条の改正についての議論がときどき聞かれるようです。
本屋さんでも9条に関する本や、戦争に関する本がよく並んでいる。

私は戦争なんかいやだ。体験談なんかを読むたびに思う。
だって庶民は苦しいだけみたいなんだもん。

さて、ではその戦争とは何なのか。
戦争学なるものを紹介しているこちらの本、読んでみました。

病気に勝つなら医学を学ぶことと同じように、
真に平和を欲するなら戦争を学ばなければならない。

戦争は外交で得られない妥協を戦場で獲得するのだ。」

冒頭に、イギリスの戦略家リデル・ハートの言葉を引用している。

国際社会を構成する単位は国家であると著者は言う。
国際連合や、国際法は拘束力を持たず、
具体的に行動するのは国家だからだ。

国家同士は常に対立関係にあり、
地政学的、国体の対立、国力の不均衡などの原因で
衝突するのが常である。
人間同士なので、情緒的な問題が戦争に発展する場合もある。

戦争をとらえるのに、社会的な役割ではちがうアプローチがある。

庶民にとっては、平和を希求するのであれば、
社会学的な見地から戦争を眺めることが必要である。

指導者は、兵たちを鼓舞するためのカリスマ性がなくてはならない。
また、国家戦略として、
近隣に強国を作らせないという勢力均衡政策を
採ることも必要である。

わが国は第二次世界大戦において敗北を喫しているが、
その際にアメリカに文化的に占領されてしまった。

ちなみに、無条件降伏という言葉がありますが、
これは基本的に軍隊のみに適応する言葉なんですって。
軍隊を無力化することは戦争の終結として当たり前のこと。

ですが、国家を無条件で降伏させるということは
今までの歴史ではありえなかったこと。

この辺の言葉の違い、知らなかったので勉強になりました。

第二次世界大戦は、有色人種の白人種からの差別への戦いであり、
日本はその先鞭を切った、誇りを持って語ってもよいことである。

国土そのものを防衛線とするのは浅薄な考えであり、
太平洋において日本が戦闘を行ったのは決して侵略ではない。

現在も、石油を輸入に頼る日本としては
アジア海域での安全が死守すべきラインである、と著者は説く。

好戦的であれ、という本ではない。
むしろ、生き残るために、誇りを失わないために
戦争を直視しようという内容。

賛否はあると思いますが、まずその議論に加わるために、
なかなか読み応えのある一冊でした。




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posted by momo at 14:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 硬派!社会派系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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