2007年09月14日

捨てるな!うまいタネ


 

この人、タネのセールスマンやー!
思わず彦麻呂さん風に叫びながら、少し古い本ですがご紹介。
おもしろいんです、本当に。

皆さん、タネってどうされてます?
スイカを食べるときに、ピーマンを、かぼちゃを、
ゴーヤを、調理されるときに。

捨ててしまう方がほとんどだと思います。

それを、「捨てるな!」育ててみよう「うまいタネ」。
そういう本です。

タネというのはああ見えて(?)
とても強い生命力を持っているものらしい。

難しいことを考えなくても、適当な容器、
たとえばイチゴの箱、ペットボトルを半分に切ったもの、
そんなものに土を入れてタネを撒く。

あとはまた適当に水をあげて、
芽を出すのを待てばいいとこの本では言っています。

タネはその小さな体の中で、いろんなことを実は考えている。

手も足もないので、鳥やリスに運ばせたり、
人間の交易に便乗して遠くへ遠くへ旅をする。

植えられた(落とされた)場所を吟味し、
あせって芽を出すタネ、
考えすぎて発芽できないタネ、そういうものもあるらしい。

タネが発芽し、成長し、
実をつけるまでは奇跡みたいなものなんだそうだ。

だから、しょっぱなから
肥料だの植え替えだのをあせる必要はない。

それは、「生まれたばかりの赤ちゃんに、
どの会社に入れようかと心配するようなもの」。
タネを信頼し、一緒に一喜一憂していくのが
このロマンなのだ。

ただ、タネをとった野菜や果物と、
同じものができるかと言えばそうではない。

今、たいていの野菜や果物は
品種改良の末に出来たF1品種というもの。
いくつかの品種が混じっているので、
次世代に同じ特徴を伝えることが難しいらしい。

それでも、何世代か根気よく育てることで
オリジナル野菜を食べることができるかもしれない。
これはかなり壮大なアドベンチャーと言えるかもしれません。

タネ撒きの時期の一覧を見ていると、
今の時期に適したものはないようだ。

そんなときは、タネを採取して保存しておこう。
ぬるぬるした果肉を水洗いしてとって、乾燥させておく。
保存は冷蔵庫を利用するといいらしい。

タネの寿命は中には千年というものもあるらしいが、
二年くらいで撒いたほうがいい、とのこと。
それでも二年もつんだ。生きてるんだ。

ペットボトルに撒いて、発芽したら
プランターなどに植え替えてやって成長を日々楽しみにする。

そして、できた実は、市販のものより味が落ちるかもしれない
が、形はいびつかもしれないが、
世界にひとつしかない自分だけの実なのである。

イギリスではかつて、世界中でタネを採取する
プラントハンターという職業があったこと。

砂漠の緑化には植樹よりもタネを撒く方が適していること。

日本の植物は、タネすらほとんどが輸入であること。

そんなタネに関する知識も盛りだくさんである。

とにかくタネが好き、という感じの著者。
文章も大変こなれていて読みやすい。

週末、子どもさんとの会話のネタにいかがでしょうか。
夏休み中にご紹介できなかったことを反省しております。
ごめんなさい。



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posted by momo at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活、ほっこり系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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