著者は元アイフルの社員さんらしい。消費者金融の内側をリアルに書いているので、
興味のある方はぜひどうぞ。
文章は平易、実例が多いので、読みやすいです。
こんなことを言うとあれだが、読んでいて、
借金漬けになる人のだらしなさには驚いてしまう。
もちろん、貸す側の視点で書いたものなので、
多少は割り引いて見なければいけないとは思うが。
いや、それにしても、著者は決して
消費者金融を一方的に善としてはいない。
むしろ、新人の頃には取り立てに罪悪感すら覚えたことを
正直に書いている。
先輩社員が関西弁で暴言ともとれるような
恐ろしい電話をしているのを見て、
つい意見してしまう著者。
すると先輩は、「そしたらお前が取り立ててみろ。」と
リストを渡してくれた。
丁寧な口調で電話をして、明日には入金するという約束を
リストの全員からとりつける。
ほら、きちんと話せばわかってくれる。
しかし、翌日の入金はゼロ。その日また電話すると、
皆、明日には支払う、と言う。
が、翌々日も入金はゼロ。
先輩が例の口調で電話して、やっと返済分を入金させた。
「どうせ他からも借金してるのだから、
なめられたらうちへの入金は最後にまわされる。
彼らは怖いところから返していくんだ。」
借りた金は返す。その当たり前のことができていない。
そのため、「いい大人を教育している気分」になることもある。
貸す側だってリスクを負っているのだ。
貸す資金を調達しなければいけないのだが、
同業者から金を借りることはない。
手の内を知っているものに借りると、取立ての際が不安である。
そのため、あるスポンサー筋から資金を引っ張っているが、
利息は18%と高い。
借り手が逃げてしまえば
それはそっくりサラ金の損になるのだから、
取り立ても必死だ。
また、担保にしやすいのは農地や山林なんかより、
ごくごく普通の一戸建て。
理由は、買い手が多いから。
他で借金はないと言っても簡単に見破られる。
金融業界で共通するデータベースがある。
そんな内側もよくわかる。
借金、安易に手を出さないためにも一読の価値あり。
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