2007年10月17日

麻生太郎・とてつもない日本




タイトルの、とてつもない日本というのは、
麻生太郎氏の祖父、吉田茂氏の言葉だ。

日本はもっとよくなる、日本はとてつもない底力を持っていると、
かつて吉田茂は孫に言ったそうだ。

HPに連載していたエッセイをまとめたものだそうだが、
文章も軽妙でユーモアたっぷりなので、
笑いながら読むことができる。

現在日本は、

「アジアで最も古い民主主義国家、
市場経済国家として、安定的な精力である。」

と麻生氏は言う。

よく新聞などでは孤立した日本、と書かれたりもするが、
まわりの国々はそうは考えていない。

かつてナショナリズムの暴走があったが、
そのような失敗もさらけだして、
まわりの国々の民主化に協力したい。

麻生氏は、アジアがひとつのしなやかで緩やかなネットワーク
で結ばれればよいと論じている。

対等な関係で、
「他社に寛容、開かれた集落、知恵を出し合って
問題を乗り越えていく」アジア型のコミュニティが
できればよいと考えている。

外務大臣であった麻生氏は、各国を訪問して、
日本は決して嫌われている国ではない、と言う。

アジア各国の若者は日本の文化が大好きである。

この辺は、麻生氏の得意分野、
サブカルチャーについても十分にページを割いて語ってくれている。

バンコクの町では日本語のファッション雑誌がよく売れている。
椎名林檎や宇多田ヒカルの曲を、カラオケで、
日本語で歌う若者がたくさんいる。
ミッキーやドナルドではなく、ポケモンやドラえもんが、
各国では大人気だ。

このようなソフトのもつ力を、日本はもっと評価すべきである。

麻生氏は外交をこのように例える。

子どもの頃、クラスにいた子を思い出して欲しい。
・喧嘩が強く、ガキ大将のA君。(アメリカ)
・腕力はそれほどでもないが、賢くて一目置かれているB君。
(フランスなど)
・個性的で、知恵もあるお金持ちで誤解されやすいC君。
(日本)

C君はA君に知恵を貸しながら、仲良くやればいい。
それが現実的な処世術ではないか。

このように、麻生氏は話が上手でおもしろい。

教育格差というが、皆が大学に、
さらに言えば東大に行く必要はない。

地方分権を進めて、中央官庁が
地方の政治に口を出すことはやめたほうがいい。

高齢化を嘆くが、今の高齢者は
若者より金持ちで健康である。

ちなみに、著者はジョン・レノンと同い年だそうだ。
「思い切り単純化して言えば、老人は俳句や詩吟より
ロックンロールの世代なのだ」
という文章にには笑った。

靖国は外交問題ではない。政治問題でもない。
国家がきちんと戦争で戦った人たちに報いるのは
当たり前である。

高齢化、格差、少子化。
このように暗い本が多い中、明るく、楽天的になれる一冊。
難しくなく、さらりと読めるので一読されても損はないかも。



とてつもない日本、
面白いエピソードを集めてみました♪
http://haraguro-momo.seesaa.net/article/61098733.html


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