精神科医の方が書いた本。
優しく諭してくれるような文章なので、
読むだけで「心がラクに」なります。
著者は言う。
性格を変える必要はない。変えることは難しい。
性格というのは、遺伝子や環境などが複雑にかみ合って
できたものなので、そうそう簡単に変えることはできない。
だから、考え方の癖を知って、悩みに対処しやすいようにしよう。
悩みが大きくなる前に、小さく悩んでひとつずつつぶしていこう。
こういう内容の本です。
辛いとき、人を支配している考え方の癖というものがある。
たとえば、上司に叱られたとき、
「自分はダメな人間なんだ」と思ってしまうのも癖。
まず、落ち込んだときの自分の思考の癖を知ろう。
頭に浮かぶネガティブな言葉を書き出していくと、それがわかる。
ダメな人間だ。そう書いてみると、なぜダメなのか、
そもそも何が悪かったのか、と思考を展開することができる。
そうして、本当の反省点が見つかればそれは小さな悩みになる。
また、落ち込みやすい人というのは、
物事を極端に考える傾向がある。
オール・オア・ナッシングという考え方だ。
近頃はやりの勝ち組、負け組というのもその思考の一端である。
勝ち負けではっきり分けてしまえるほど人生は単純ではない。
人生万事塞翁が馬という言葉があるが、いいと思ったことが
裏目に出たり、ピンチが逆にチャンスだったり。
失敗に意味を見出すことで、
意外と実りある結果を手にすることができるのだ。
それは目標の達成にも有効な手段である。
野球選手のイチローは、さまざまな記録を打ち立てているが、
決してその記録を意識しているのではないそうだ。
一打席一打席、ヒットを打とう、と考える。集中する。
その積み重ねが、結果になる。
また、彼だって順風満帆な野球人生を送ってきたわけではない。
入りたい球団に入れず、ピッチャーとしては成功しなかった。
だが、少しずつ目標を修正しながら今の地位にたどり着いた。
この、夢を少しずつ修正し、更新していく、
というのはいい言葉かもしれません。
まわりの方で夢とか目標とか、そういう言葉に押しつぶされ
そうな人がいたら教えてあげたい。
とりあえず、今やってることに一生懸命取り組んでみるんだよ、
なんてかっこいいな。
いやな人とも冷静に接する。
問題があればその都度、分析して取り組んでみる。
最近人間関係や仕事に行き詰っているという方。
それほど難しくない本なので、
一読いただくと気分が少し変わるかも。
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