2007年11月15日

実録ドラッグ・リポート




面白かったです。
小林紀晴のアジアンジャパニーズに
ドラックの話題をプラスしました、という感じ。
いや、ドラッグの話題アジアンジャパニーズ風味、かな。

著者はドラッグには慣れている様子。
そのせいか、大げさだったり変に驚いたりせずに
淡々とその話題が書かれているので、
少しディープなアジア旅行記という感じなのがすごい。

インドのバラナシで長期滞在した著者は、
ネットカフェを経営している男と知り合う。
彼はドラッグの仲介もしており、
ハシシ(マリファナ)を売っている。

男には弟がいて、名前をタージと言う。
強引なセールスをしかける兄と違って、紳士的な彼と親しくなる。

著者はここでマナリ・クリームという
最高級のマリファナを試してみたいと思っていた。

ある日、タージがそれを体験させてやってもいいというので
着いていくと、部屋に閉じ込められ、監禁された。

仲間の男たちがいて、
「いくら買う?400ドル?500ドル?」と迫ってくる。

なんとか交渉して、無事逃げることができた著者。

タージはしかし、こういうやり方に罪悪感を持っている。

著者がバラナシを出る前日、ビールを飲みに行こうと誘い、
「本当はおごりたいんだけど、
お金がないからシェアしてもいか?」と問う。
純粋ないい青年なのだ。

監禁されて逃げ出すまでの
緊迫感あふれる交渉もさることながら、
著者が現地の人たちとこういう交流ができる人物であることが、
ただのドラッグレポートと違っているところだと思う。

ミャンマーでは、
ゴールデントライアングルに潜入しようと試みる。

しかし、軍事政権下のミャンマーでは、
ケシの産地であるゴールデントライアングルに近づくことは
命すら危ない。

著者は、以前日本に留学していたミャンマー人の友人二人と
車でそこに向かう。

切り立つ崖と谷に挟まれた狭い道。
山が険しいので大きく迂回せざるを得ず、
「1時間前に通った道が、
谷間をはさんで100メートル先に見える」という状況だから
疲労も募る。

そして、あと100キロという辺りで、
とうとう軍の検問につかまってしまった…。

ブラウンシュガーというのは、純度の低いヘロインのこと。
不純物が混じっていて、茶色っぽく見えるのでこういわれる。

マリファナを育成するのに、
雄株と雌株を近づけすぎてはいけない。
受粉すると、麻薬として有用な成分がなくなってしまう。

こんなドラッグに関する知識も豊富。
一体この人、何してる人なんだ?
(マスコミ関係者らしいですが。)

自分ではできないが、話を聞くのは面白い。
そういう本。

著者が売春に関して潔癖であるのも、
私は好感を持って読めました。
ほんと、ドラッグが好きなのね。




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posted by momo at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 硬派!社会派系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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