六村チヨさんの「IS」という漫画を愛読している私。
ISとはインターセックスのこと。
男性でも女性でもない、
身体的にどちらの特徴も備えている性別のことだ。
日本語では両性具有という。
この本は、実際にISの方が書いた本。
話し言葉をそのまま本にしたような文章.
一人称が俺なので、やや乱暴な気がするけど、
内容がおもしろいのでそのまま読みすすめてしまう。
新井氏は現在36歳。漫画家。
幼少期から20代までは女性として過ごしていた。
31歳のとき、染色体検査でインターセックスと判明。
「女にしては変」と感じることはあったが、
それまでは人それぞれ、と自分を納得させるしかなかった。
新井氏が思春期の頃はインターネットなどもなく、
性に関する情報も手に入りにくかった。
20代の頃、男性と結婚している。男性と付き合うと、
女性ホルモンが分泌されて体つきも女性らしくなる。
だが、倦怠期に入ると、ヒゲが濃くなる(!)などの
男性的な特徴が出始めたそうだ。
新井氏は同性愛者ではなく、性同一障害でもない。
性同一障害というのは、
身体と精神が違う性ということらしいんだけど、
それとは違って身体が本当に変わるというのがおどろきだった。
現在新井氏は、ホルモン治療と縮胸手術で
外見的には男性として生活を送っている。
この本で、新井氏は自分のようなIS、同性愛者、
性同一障害者のことをセクシャルマイノリティーと言っている。
性別が身体と精神双方で合致していて、さらに異性愛者である人。
これに対してのマイノリティーということか。
漫画のIS(六村作品)では主人公は
ISとして生きていくというのだが、
新井氏は社会生活を送るなら
外見はどちらかに片寄らせた方がいいという。
この辺、漫画と違って実生活を送っている著者ならではの
ご意見ですね。
若い頃は、ユニセックスな服装でもいいが、
だんだんと年をとるにつれておかしく感じられるようになる。
それにしても、女性→男性の方が、男性→女性のよりも楽、
というのには納得。
身なりにかまわない女性がいても、ただのおばさんで済むが、
お化粧をした男性には、やっぱり好奇の目が寄せられてしまう。
文章としてはあまりまとまっていない、
ごちゃごちゃした感があるけど、難しくはないので手軽に読める。
知らない隣人の本音を知る、面白い一冊。
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