2007年11月20日

「性別が、ない」ということ。




六村チヨさんの「IS」という漫画を愛読している私。

ISとはインターセックスのこと。
男性でも女性でもない、
身体的にどちらの特徴も備えている性別のことだ。
日本語では両性具有という。

この本は、実際にISの方が書いた本。
話し言葉をそのまま本にしたような文章.

一人称が俺なので、やや乱暴な気がするけど、
内容がおもしろいのでそのまま読みすすめてしまう。

新井氏は現在36歳。漫画家。
幼少期から20代までは女性として過ごしていた。

31歳のとき、染色体検査でインターセックスと判明。

「女にしては変」と感じることはあったが、
それまでは人それぞれ、と自分を納得させるしかなかった。

新井氏が思春期の頃はインターネットなどもなく、
性に関する情報も手に入りにくかった。

20代の頃、男性と結婚している。男性と付き合うと、
女性ホルモンが分泌されて体つきも女性らしくなる。

だが、倦怠期に入ると、ヒゲが濃くなる(!)などの
男性的な特徴が出始めたそうだ。

新井氏は同性愛者ではなく、性同一障害でもない。
性同一障害というのは、
身体と精神が違う性ということらしいんだけど、
それとは違って身体が本当に変わるというのがおどろきだった。

現在新井氏は、ホルモン治療と縮胸手術で
外見的には男性として生活を送っている。

この本で、新井氏は自分のようなIS、同性愛者、
性同一障害者のことをセクシャルマイノリティーと言っている。

性別が身体と精神双方で合致していて、さらに異性愛者である人。
これに対してのマイノリティーということか。

漫画のIS(六村作品)では主人公は
ISとして生きていくというのだが、
新井氏は社会生活を送るなら
外見はどちらかに片寄らせた方がいいという。

この辺、漫画と違って実生活を送っている著者ならではの
ご意見ですね。

若い頃は、ユニセックスな服装でもいいが、
だんだんと年をとるにつれておかしく感じられるようになる。

それにしても、女性→男性の方が、男性→女性のよりも楽、
というのには納得。

身なりにかまわない女性がいても、ただのおばさんで済むが、
お化粧をした男性には、やっぱり好奇の目が寄せられてしまう。

文章としてはあまりまとまっていない、
ごちゃごちゃした感があるけど、難しくはないので手軽に読める。
知らない隣人の本音を知る、面白い一冊。



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posted by momo at 11:57| Comment(0) | TrackBack(1) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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