2007年11月30日

センセイの書斎




壮絶というか、うらやましいというか。

小説家、評論家、文学研究者、古書店…。

さまざまに本に関わる仕事をしている人たちの書斎を
文章とイラスト入りで紹介している。

妹尾河童さんが
「河童の覗いたトイレまんだら」という本を書いているが、
まさにあんな感じ。
イラストの精密さも妹尾さんに似ている、と思う。

登場する人物は(敬称略)、

林望、萩野アンナ、静嘉堂文庫、
南伸坊、辛淑玉、森まゆみ、小嵐九八郎、
柳瀬尚紀、養老孟司、逢坂剛、米原万里、
深町眞理子、津野海太郎、石井桃子、佐高信、
金田一春彦、八ヶ岳大泉図書館、小沢信男。
品田雄吉、千野栄一、西江雅之、清水徹、
石山修武、熊倉功夫、上野千鶴子、粉川哲夫、
小林康夫、書肆アクセス、月の輪書林、
杉浦康平、曾根博義。

皆それぞれ、個性が出ていておもしろい。

だんとつに汚いのは佐高信氏の書斎。
床中に紙が散らばっていて、
どうやって資料を探しているのか謎。

整理が見事なのは通訳者の米原万里氏。
辞書とファイルがぎっしりで、情報が整理されている。
この方、本一冊書くのに
資料が段ボールひとつ分必要なのだそうだ。

森まゆみ氏の書斎には小さな台所がついている。
テーマを決めると10年は追いかけるそうだ。

今、研究している林きむ子の生原稿を
大事そうに手に取るイラストがある。

小嵐九八郎氏は、書いた小説を革命仲間から
「もう書くな」と言われ、家にいられなくなったそうだ。

以後住所不定で放浪しているそうで、今の住まいは17ヶ所目。

一部屋を段ボールが埋めつくし、
その中には自宅に送る本がぎっしり…。

養老氏の書棚の上には虫の標本がすらり。

千野栄一氏はスラブ語学者なのだが、
チェコ語の本をたくさん所有されている。
装丁がきれいで楽しいのだそうだ。

本の読み方が凄まじいのが逢坂剛氏。
びっしりとふせんをはって、それにピンク・青・水色のペンで
細かく文字を書き込んでいる。
洋書が多いのも特徴。

こうやって見ていると、本の整理の仕方だけではなく
その人の本に対する考え方も見えてきて楽しい。
うわべだけではなく、
血肉になる読書というのはこういうことなんだろうなあ。

書店で見つけたらぜひ手にとってぱらぱらめくっていただきたい。
本好きならうらやましくて絶叫しそうになることうけあい。




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posted by momo at 10:17| Comment(0) | TrackBack(1) | たまには教養系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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