こんな適当な本、見たことない。
いや、高田純次らしい適当さだったらいいんだけど、
これはひどい。
第一章は高田純次と精神科医の和田秀樹の対談。
高田純次は、
「俺に憧れているという人は、俺のことを、ごはんを食べて、
くだらないこと言って、酒飲んで寝ると思ってるんじゃないの?」
と自分のイメージを分析する。
彼は意外に働くのが好きで、
忙しいほうが精神的には楽なのだそうだ。
小さい頃の夢は警察官。
理由は、警察官の息子にいじめられたから。
和田医師の出した、
シゾフレ・メランコ心理テストなるものによる分析は、
バランスのいい人。
第二章、これが最悪。
和田医師が高田純次の発言を分析しているのだが、
こんなの読みたい?
高田純次の話芸はその瞬間だけで消えていくからいいのであって、
こんな深読みする必要なんてあるか?
とはいいつつ、少しだけ、高田語録と和田分析をご紹介。
高田 「俺は100メートルを9秒で走れたよ。バイクで。」
さすが高田純次。もう十分笑える。
そこで和田医師の分析はというと。
100m走るというとすぐに陸上競技を想像しますが、
裏にある前提条件を読めない人はだまされてしまう。
物事を比べる際は前提条件を
きちんと考えられるかどうかがポイントになる。
???
第三章も同じような感じなので割愛して、
第四章で高田純次の独白。彼の半生が語られる。
若い頃はデザイン学校に通って横尾忠則に憧れていた。
妻と出会ったのはサラリーマン時代。
一年ほど同棲して入籍。五年後に子供ができた。
人生で一番うれしかったのは公団住宅の抽選に当たったとき。
それまで風呂のない部屋だったので、
自宅で風呂に入れることがうれしかった。
子供ができてからサラリーマンを辞め、劇団に入った。
夜中から朝方まで肉体労働をしていた。
笑点で初めてテレビに出て、
元気が出るテレビに出演が決まったときは赤飯を炊いた。
お金がないと言う人に言いたいことは、働けということ。
今はホームレスでもやっていけそうな時代だけど、
やっぱり働いた方がいい…。
ああ、この人が適当なだけの人だったらこんなに
テレビには出ないのだろうな、と思う。
しかし本は適当である。
だいたい著者は和田秀樹とするのが妥当な内容。
四章あるうち三章まで和田先生が書いてるんだから。
それもたいがいとってつけたような内容で、
「適当論」というより
高田純次の人気に乗っ取った「やっつけ仕事の見本」という
タイトルがふさわしい。
それはだめでしょ。
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