2008年02月14日

裁判官の爆笑お言葉集




爆笑のお言葉とあるが、笑える言葉ばかりではない。
中には重いもの、悲しいものもあって、
お気楽に読めると思ったら大違いである。
けれど、読んでよかったと思える一冊。

右ページに言葉、左ページに事件の概要と解説が書かれている。
マスコミをにぎわせた事件も多く、被告人たちがその後、
どのように裁かれたのかもわかる。

「交通事故裁判での、被害者の命の重みは
駅前で配られているポケットティッシュのように軽い。
遺族の悲嘆に対して、加害者はあまりに過保護である。
命の尊さに、法が無慈悲であってはならない。」

飲酒運転と信号無視で子供をひき殺した被告人に。
裁判官は求刑より重い刑を言い渡した。

ポケットティッシュの例えはなぜなのかわからないが、
法の前に被害者の命が軽いことが、
裁判官には苦々しく感じられたのだろうか。

「家族らの信頼を裏切ったが、
多くの人たちが更正を期待していることは、
じゅうぶんに分かっていると思う。」

覚せい剤取締法違反で逮捕された槇原敬之に。
犯罪を犯した者に罰を与えるのが仕事ではあるが、
その心に寄り添うことも忘れない。

「もうやったらあかんで。がんばりや。」

裁判官は、身を乗り出して被告人の手を握ったそうです。
母子家庭で生活が苦しく、
窃盗を繰り返した被告はこの言葉を受けてその場に泣き崩れた。

「二人して、どこを探しても見つからなかった
青い鳥を身近に探すべく、
じっくり腰をすえて真剣に気長に話し合うよう、
離婚の請求を棄却する次第である。」

夫が頑固で横暴であると離婚を請求した妻に。
夫は妻の短気さに我慢を重ねてきたと主張していた。

法というものはデジタルである、と著者は言う。
つきつめればあるとないで二分化されるものだからだ。

ただ、それでは割り切れない裁く者の気持ち、苦悩がよくわかる。
考えさせられる言葉も多い、いい本でした。




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タグ:判例 裁判
posted by momo at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 世間話、時事ネタ系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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