昨年取り上げた「そうだったのか!ニュース世界地図」で、
経済的に発展している新興国が
もはやBricsと呼ばれる諸国だけではないと知って驚いていたところ、
こんな本を見つけました。
(http://wadainohon.seesaa.net/article/78884291.html
そうだったのか!ニュース世界地図の過去ログです。)
VISTA。新しいパソコンOSの名前ではありません。
ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン
の頭文字をとってその名前がつけられました。
これらの国には経済発展に有利な、天然資源、
外資の積極的な導入、購買力のある中産階級の台頭、
政情の安定、若年労働者の増加という5つの条件がそろっています。
ベトナムは原油、天然ガス。インドネシアは金、スズ。
南アフリカはダイヤモンドやプラチナ、金が豊富。
トルコには石炭、クロム、鉄があり、
アルゼンチンには鉄やウランがあります。
そして何より、労働力となる若年層が増加している。
人口規模が多く、VISTA各国だけで2005年現在、
4億6千人の人口を抱えています。
人口ピラミッドという年齢分布の図を見てみると、
出生率が高く、若年人口が豊富。良質な労働人口が見て取れます。
外資の導入も積極的。
また、優良な市場と見込んだ海外からの投資も
年々増えている状況です。
ベトナムなどは、直接投資の額が2005年では42億だったのが、
2006年には113億ドルと2.6倍になっています。
ベトナムには若い労働人口が豊富にある。中国の人件費が高
くなりつつある現在、企業が目を向けつつあるのがこの国です。
内部の交通インフラも整い、
中国の内陸部よりも物流コストがかからないというのも
魅力のようです。
インドネシアは宗教上の理由で産児制限をしていない。
そのため、人口も増加の傾向にある。
政府を挙げて、投資優遇策を実施しているのも
追い風になっています。
南亜アフリカは、アパルトヘイトを撤廃したことが
大きな転換点になりました。
購買力も高まり、トヨタも2004年から
現地に工場を稼動させています。
トルコは2度の金融危機を構造改革で乗り切りました。
公務員の給与抑制、公共事業の縮小、国営銀行の不良債権処理、
国有企業の民営化などに成功。EUへの加盟も強みです。
アルゼンチンも未曾有の金融危機をIMFの指導で克服し、
政府の貧困対策も功を奏しました。
個人消費の伸びが大きいことがそれを示しています。
個別の株などの説明はないが、
(後半は投資信託の宣伝みたいになってるけど)
新興諸国の概略がよくわかる。
どんな国が、どんな状況で経済発展を遂げつつあるのか。
暗いニュースばかりが多い日本に住んでいる私としては、
なんだかまぶしいような気持ちになりつつ読みました。
投資本としてももちろんですが、
新しい世界が拓けつつあるのを実感できる、面白い本でした。
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